悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

14.05


2014.05.31:

昨日は新入社員の歓迎会だったため、日記の更新はせず。
5月末だというのに、この暑さはこたえる。今年初のカキ氷を頬張ることになった。
さて、厚木市での男児死体遺棄事件、小学校にも入学せず、中学校にも来ないことから児童相談所が警察に通報したことから発覚した。これをどう考えるべきか?
やはり最大の問題は登校しない子供に対しての徹底した調査がされないことがあるだろう。保護者があいまいな答えをしたり、子供との面会を拒否することに対しては、やはり突っ込んだ調査が必要であることをこれまでのいくつもの事件が物語っているのではないか。
根本的に子供の面倒は両親などの保護者が見るべきなのだが、理由があってそうなっていない、あるいは疑わしい場合は強制力が必要だろう。日本では「子供は親の所有物」という発想が強すぎて、子供を社会全体として保護・教育するという観点が行政・保護者ともに乏しいのである。だからいつまでも国連の「子供の権利条約」の批准ができない。
きちんとした保護がされていない子供については行政が積極的に介入、必要な支援を行うべきである。

2014.05.29:

夕方になって思わぬニュースが飛び込んできた。北朝鮮が拉致被害者の全面的な調査を行うという。アベットラーが先に発表し、続いて北朝鮮も同じことを公表した。
スウェーデンの会議で合意したことをやや遅れて発表したが、これは「公表しても良い」という了解を両国の首脳陣から取り付けるための時間が必要であったのだろう。別に珍しいことではない。
もしこれが無条件に実行されるのならばいいことである。あれこれ理由をつけて先延ばしにしないことを祈る。
核実験問題やミサイル発射など、懸念は色々あるが、現時点ではあれこれ詮索しないほうがいいだろう。
逆に外交交渉が進展することによって集団的自衛権の根拠が崩れることを望むものである。

2014.05.28:

アベットラーが執念を見せる集団的自衛権の話を脇において、これもやはりアベットラーと財界が執念を燃やす労働時間の制限撤廃について書く。
一旦はすべての労働者に適用するとしたことで、反対が強かったことを受け、年収ではなく「基幹的な仕事をする人」と言い方を変えたが、いわゆる管理職も範囲に入っているようだ。しかしこれだと会社の恣意的な運用で管理職を増やしてしまえば歯止めにはならない。
何でこうも労働時間の制限撤廃に固執するのか。どうやら「日本企業の競争力強化」という名目があるようだが、あけすけに言えば、賃下げと長時間労働の野放しによって、好きなだけコストダウンできる仕掛けを作りたいようである。ここには労働者の健康・家庭を保護するという視点はまったくない。イギリスの産業革命直後の悲惨な労働者の時代に戻そうということである。
財界がこぞって口にする「賃金は成果によって決めるもの」という言葉には致命的な毒が含まれている。
以前にも書いたが、「成果」の基準は非常にあいまいで、仕事の内容が異なる個人を比較することなどできない。しかも「成果」の基準は会社が一方的に決められるから、「成果が不足」と決め付けられれば賃下げと「成果を達成するまで」の長時間労働が強制される。だからこそ労働時間の制限は邪魔になるというわけである。
これも昔のイギリスの話だが、労働時間の制限がなかった頃、徴兵で若者を集めたが体はボロボロで兵隊として使い物にならなかったという。そこで当時の労働監督官、識者、そして労働者の運動などでやっと1日10時間労働が勝ち取られた。もちろん経営側は猛反対で、利益がなくなるなどとあれこれ理屈を並べ立てて抵抗したが、それでも10時間制はできた。
その後は、合理化などで生産性を上げたことで経営側の儲けはしっかり確保されたのである。
結論。労働時間の制限があっても利益はなくならないし、競争力が弱くなることもない。これは厳然たる歴史的事実である。

2014.05.27:

設計の若者が私のところに来て、手配書に添付すると称して20ページ以上もある書類を持ってきた。これを関係先に配布せよという。
中身を見たら納入する客先工場の基礎データ、緯度・経度、気象条件、水質、電源の周波数、電圧、等々、英語でびっしり書いてある。だが手配するのは小さなセンサー1個。
しかもセンサーに必要なデータは別にA42枚に書いてあった。ということはそれ以外の分厚い書類は不要ということである。これをメーカーだけでなく関係部署に全部配布しても何の役にも立たない。もちろん私も技術的な責任については関知しないから見もしない。
よって若者に一言。「こんなもんいらん、持って帰れ!」
手配書に添付しようとするから無駄なコピーが出る。必要ならばメーカーにだけ直接渡せばよいのである。もっとも、英語がびっしり書いてあっても、メーカーにとっては迷惑なだけ。社員が全員英語が堪能なわけでもないのにそれを押し付けられるのである。
設計の若者の発想は極めて単純。もし必要部分だけ抜書きしたものにミスがあったら困るので、中身の解釈をメーカーに丸投げして責任を逃れることである。
大企業にはこういうリスクヘッジを下請けに転嫁しようとする傾向が強い。若者はそれを真似る。しかし汗をかかずにそういうことを繰り返していると実力は絶対に付かない。大企業の力を背景にふんぞり返る癖が付くだけである。

2014.05.26:

タイの軍事クーデター、反対勢力のデモもあるが、市民生活は全体として平穏であるという。
この国は妙な傾向があって、時々軍事クーデターが起こり、それを国王が承認して一時的な平穏が保たれるという、凡人には理解しがたいシステムになっている。残念ながらこのような政治を生み出す原因について、私には分析できる材料は何もない。
それはともかく、私の関係する仕事で機械部品をバンコクに送る船がこの週末に出た。
そのことについて、「大丈夫か?」という根拠のない心配をする輩がいた。
こういう場合の考え方はひとつ、客先からの出荷差し止め要求、あるいは船会社からの積載拒否などがない限り勝手に自粛しないということである。人間が出張などで出かける危険性とは質が異なるのである。もちろん今回はそんな動きはなかった。港湾での混乱はないのだろう。
数年前、中東イエメンでの反政府勢力による暴動騒ぎがあったが、その時も貨物は動いたのである。
私の仕事で影響が出たのは唯一、湾岸戦争だけである。
この時は日本政府も加わって経済制裁が発動され、イラク行きの貨物は全面ストップしたのである。

2014.05.25:

今中国の対外政策がおかしい。
尖閣諸島を巡る動きについては日本にも責任の一端はある。言うまでもなく靖国参拝、慰安婦問題など、日本政府が道理ある態度を示さないからである。
だが対フィリピン、対ベトナムとのいざこざを起こすきっかけは中国側にあると判断せざるを得ない。
昨日も日本の自衛隊機が、日中の防空識別圏が重なっている部分を飛んでいたところ、中国軍機が警報も出さずに異常接近した。
そもそも中国が勝手に設定した防空識別圏、それに対して一方的に日本が悪いと決め付けてくる態度は理解に苦しむ。
何故このようなことになるのか?
これは私の想像だが、原因のひとつとして中国国内の貧富の差や少数民族問題をそらす意図が含まれているように思う。過去に西郷隆盛が不平士族の怒りの矛先を「征韓論」で乗り切ろうとしたこととよく似ている。
中国は経済発展しながらも、民主主義という点では極端に遅れている。このままでは経済発展もやがて衰退するだろう。汚職と腐敗にまみれた政府に対して国民がそっぽを向き出したら、たとえ数百年かかろうとも国民をつなぎ留めることはできなくなる。
中国政府は早く目を覚ますべきである。

2014.05.24:

この頃毎年のように新入社員が入って職場は若返り気味である。反対に団塊の世代が65歳を越え始めてどんどん職場を去っていく。
さてその新入社員たちだが、入社して1ヶ月ほどの集合教育を受け、その後各職場に配属、そして職場の紹介や教育を簡単に行った後いよいよ実務を担当することになる。
その際、今頃の特徴としていきなり「一人で」対外的な折衝をやらせることが多い。そのことは9日の日記に書いたとおりである。
この素人を一人で放り出す問題が、今度は乙仲でも起こった。
客先指定の乙仲が船の手配を行うことになっているのだが、予約した船の情報をSHIPPER(直接の輸出者)に知らせないままウチの会社が指定する通関・港湾業者だけに「貨物を持ってきてくれ」と連絡したのである。
こんなことをしたらSHIPPERの面目は丸つぶれ。しかも通関用の船積書類は出てこないし、銀行に提出すべきB/L(船荷証券)に書く文言の指定もできなくる。もしそのまま放置したら通関できず、船にも積めないのである。
幸いにして通関業者から私に予約情報が入ったので、SHIPPER他関係先にメールをばら撒いたから良かったものの、SHIPPERはカンカンに怒っている。
基本的に素人は教育係がべったり付いて、問題が起こらないように監視しないといけないのだが、放置されていることがあまりに多い。
さて、これまでは新入社員についてのみ書いたが、派遣社員でも同様のことが起こっている。嘆かわしい風潮である。

2014.05.23:

最近になって、60年前に納入した機械の一部を交換したいという話が舞い込んできた。私が赤ん坊かよちよち歩きの頃に作られたもの。
そもそもこんなものが今も使われていることが不思議なくらい。普通なら燃費が悪くなるとか、近代の機械に比べて生産性が落ちているために廃棄されているはずだが、間歇運転でもあり、酷使されていなかったことから生き延びたようだ。
しかし困ったことは図面が残っていないこと。唯一の手がかりはマイクロフィルム。とはいえ古ぼけた図面を原版にした撮影に加えて、マイクロフィルム自身も色あせているから、拡大しても非常に見づらい。特に寸法が細かい字で集中して書かれている部分はぼやけて判然としない。
これを工場に持ち込んだら一旦は断られた。そこで設計は想像力を働かせてCADの画像の上に文字をなぞる試みをした。
これで何とかいけそうだが、問題は価格。
職人芸で仕上げた部分がかなり多くて、部品だけ交換するより機械丸ごとを新品にするほうがずっと安いことが考えられる。そうなったら客は部品交換をあきらめるだろう。我々の本音はそのほうがありがたいのだが。

2014.05.22:

フランスの会社から急転直下、書類ができたので送ったとの連絡があった。
そのコピーをメールに添付してあったが、文面は問題ないもののよく見たら"original"ではなくて"copy"だった。銀行に出すのは"original"でないといけない。しかも送ったとされる宅急便の送り状はウチの会社の別の部署からそのフランスの会社に送ったもの。何じゃこりゃ???
早速クレームのメールを書いたら、午後になってくだんの上司から電話。強烈なフランス訛りでまくしたてるから会話がうまくいかず。それで私が理解していることをメールで打って確認を求めた。
すると再び電話が来た。やっとわかったのは"copy"は他の書類とともにウチの会社の別部門に昨日送り、"original"は今から私のところに送るとのことだった。
宅急便の実績からいうと今晩出したら月曜の夕方到着になるだろう。銀行提出期限は火曜日。ぎりぎりセーフである。
明日は宅急便の配達追跡サイトを見ることにしよう。それにしても疲れた。。。。。

2014.05.21:

例のフランスの会社からは何も来ず。「カウントダウンが始まっているのだから、これから毎日状況を報告せよ」と打電。
今日は画期的な判決が2つ。ひとつは厚木基地の夜間飛行差し止め訴訟。自衛隊には飛行禁止命令が出た。但し米軍は日本の法律の適用外として門前払い。いつもそうだが、在日米軍基地は日本の土地でありながら治外法権。古い言葉で言うならば「租界」である。先進国でこんなことを許している国はない。
集団的自衛権の話もそうだが、日米安保はあらゆる面で日本に有害なものである。「米軍が日本を守ってくれている」などというのは幻想に過ぎない。
次は原発差し止め訴訟。大飯原発は動かすなという判決が出た。福島事故以降では始めての判決だが、少なくとも1審では定着しつつある。
しかしこれまではすべて上級審で逆転判決だから、今後どうなるか注目すべき。
それにしても政府はこの判決を無視するという態度である。官房長官はこれまでの政府の方針に変更はないと言明した。つまり規制委でGOサインが出れば動かすということである。ならば規制委を露払いにして原発を動かすという意味である。
司法もなめられたものだ。

2014.05.20:

昨日の話、彼の上司から「書類のことは私が引き取るのでちゃんと回答する」との短いメッセージが来た。明日まで様子見である。
PC乗っ取り・遠隔操作事件の犯人が犯行を自供した。これまではずっと否認していたが、保釈中に再び警察を挑発するような犯行を行ったことがばれて行き詰ったようだ。
「これだったら私が犯人だとわかるまい」という自信があったのだろう。しかし警察は犯罪の専門集団である。ましてや「捕まえられるものなら捕まえてみろ」という戦略に出られては黙っていない。その結果が「尾行」という極めて人間臭い方法だった。
加えて警察には一旦犯人を間違えたという負い目があり、汚名返上のチャンスを待っていたのである。
犯人はやはり若い。サスペンスドラマ同様、連続で犯行に及んだのが命取りだった。

2014.05.19:

現在フランスの会社とやりとりしているのだが、提出すべき書類が週が明けてもまだ来ない。
それで催促のメールを入れたのだが、担当者から自動返信のメールが返ってきた。「今月末まで不在にしております
何だと!このヤロー!!(怒)
要求した書類は信用状に規定された銀行提出用のもので、今日明日くらいにフランスから日本に送ってもらわないと間に合わない。さすがに真っ青である。
頭にきたので、彼の上司と日本支社の社長宛に「何とかしろ!すぐに書類を出せ!さもなくば来月の来社はしなくていい!」と打った。
この話の伏線は昨年にさかのぼる。
昨年のちょうど今頃、やはりその会社に注文を出して、船積後に今回と同じ書類を要求していたのだが、ベタ遅れになってひどい目にあった。今回の来日、その一環としてのうちの会社の訪問は、まさに昨年の不手際の謝罪だったのである。
しかしまた同じ問題を起こされてはたまったものではない。よって上記のメールになったのである。
明日、何の進展もなければさらにきつ〜〜〜〜いパンチを見舞ってやるつもりである。

2014.05.18:

漫画「美味しんぼ」の描写が問題になっている。東日本大震災の被災地を訪れた人が帰ってから鼻血を出すというもので、福島原発の影響を示唆するものである。
出版元の小学館は苦慮しているようだが、被爆による影響は未知の部分が多すぎて難しい。事実であることは確認できたとしても、科学的な裏付けが、証拠に乏しすぎて断定がしにくいからである。
私自身も被災地からの報告として、取材源は明らかにできないものの、いくつかの事例(鼻血ではない)を聞いている。しかし厚生労働省など、政府が正確な被ばく線量などの事実を隠していると思われる部分があるために、余計に医学的分析が困難になっているのである。
放射線被爆の影響については、広島・長崎で得られたものがほとんどで、それすらも再検討が必要と言われるほどである。というのも被爆の人体実験は不可能なので確定した結論を導き出せるデータがあまりに少なすぎるからである。
加えて、先に書いたように事実がすべて公表されないのではお手上げである。また出たとしてもその分析には数十年かかるだろう。水俣病やイタイイタイ病の確定ですら長い時間を必要としたことと同じである。
いずれにせよ、「美味しんぼ」を風評被害を助長するものとして単純に批判すべきでない。これをきっかけに慎重な調査が必要に思われる。

2014.05.17:

最近夜明け前のこむら返りが多くなった。原因は、暖かくなって夜中に汗をかくことがやや多くなったためと思う。
汗が多いのなら寝る前の水分摂取、あるいは夜中にトイレに起きたときに水分補給するのも手だが、あまり多いと今度は夜中のトイレの回数が増えてしまう。矛盾しているだけにその加減が難しい。
それと寝る前の芍薬甘草湯の量を多めにすることも考えられるが、これは何度か試したが効果はなかった。やはりどうやって血液中の水分を上げるかの方が重要なようだ。
寝る前に酒を飲んで血圧を上げる方法もあるが、今度は水分が失われるので逆効果。
いずれにせよ糖尿病患者の体調管理は色々面倒だ。

2014.05.16:

閣議決定による解釈改憲を目指す連中は、北朝鮮・中国の脅威だとか、日本人が海外で人質になったのを救出するとか、色々理由を並べているが、要するに日本が戦争をする国になり、集団的自衛権を理由にアメリカを補完する軍事力を行使するのが重要な目的である。
と同時に、これを実行するためには現在の憲法が邪魔で仕方がないのである。
ということは、憲法の考え方の根底にある、国民による政府の統制をしっかりやるという立憲主義を破壊するということである。現在のアベットラー以下の論法はどういう理由を付けようとも、政府の見解が憲法に優先するというその時点において立憲主義の否定なのである。だからこそ一部の自民党員を含めて多くの人々がその危険性を嗅ぎ取り、警告を発しているのである。
だから昨日私がナチスドイツがワイマール憲法を超越した「全権委任法」の問題を指摘した。
同様の、憲法を骨抜きにする手法は、ウクライナでも見られる。
ウクライナ憲法ではクリミア自治共和国の住民投票は違憲となる。本来はウクライナ共和国全体としての合意がなければ実施できない条文になっている。しかしそれは強行された。しかもプーチン大統領も住民投票を支援したのである。それはウクライナ共和国に対する内政干渉の意味をも持つ。
どの国においても政府が憲法を遵守するという意味において、立憲主義を基本としていることは疑いない。もしそれを政府が無視すれば当然国民との矛盾が激化することは当然のことである。
もちろん憲法の条文を未来永劫変えてはならないということではないし、実際に行われている。但し国民が改正を望むことなのであるから、政府との矛盾を生じることはない。国民の合意がないままの解釈変更とはまったく質が違うということは指摘しておきたい。

2014.05.15:

アベットラーは遂にルビコン川を渡った。その先、誰かが法案化を阻止できるかどうかは別にして。
ことは集団的自衛権ではすまない。憲法全体が危機にさらされるのである。
もちろん手始めは憲法9条が標的である。
あれこれ集団的自衛権が行使できる条件を並べようとも、別の内閣がこの条件を変えてしまえばおしまいである。つまり「一内閣が憲法解釈を勝手に変えることができる」ということが可能になれば、その後は何でもありになってしまう。現在は9条が焦点になっているが、他の条文でも同じ手法を使う可能性は極めて高くなる。
ナチスドイツはまさにこの手法を使った。
「全権委任法」を国会で通過させて、当時のワイマール憲法をすべて骨抜きにした。憲法の条文は一字一句変えていない。その後ドイツがどうなったかはご存知の通りである。
アベットラーはこれを模倣する意識があったかどうかはわからない。ただ、麻生が一度口にしたことがあって、批判を浴びた。
しかしアベットラーが「全権委任法」を真似たかどうかはもはやどうでも良い。とにかく阻止せねばならない。
ひとつのアイデアとしては、解散総選挙をやることである。ただその前に、内閣支持率が未だに50%を下らないことに注目し、誤解している多くの善意の人達にアベットラーの悪だくらみを伝えよう。

2014.05.14:

先月30日に書いたダダッ子営業のY、今もしつこく船積書類の一部について作成を拒否している。
実は明日出航する船があるのだが、さすがに船会社・乙仲に迷惑をかけるわけにはいかないから、私が作った。私にとっては別に難しい作業ではないから何とか間に合わせた。但しできる・できないということと誰が作るべきかということは別問題である。
さて、Yは別の新しい注文を受け、ジョブ番号を割り振って書類を関係者に配布した。しかしそこには大問題が含まれていた。
そもそも客先の注文が2本あったのだが、どういう経緯かははっきりしないが、信用状を1本にしていた。
しかし片方は手のひらサイズの小さい品物なので設計と管理は宅急便で送ることを条件としていたのだが、信用状には両方とも船で送れと書いてあったのである。しかし現実的には、あまりに小さい品物を大きな木箱に入れるわけは行かないので、両方の品物をひとつの梱包に入れて送ることで客に了解してもらうようにとYにメールを書いた。コピーも彼の上司に落とした。
しかしもっと問題だったのは、客先に品物を送るのに、船の積み替えは禁止と信用状に書いてあったのである。平たく言えば列車で直行便でないとダメという意味である。
しかし客は中東の某国。日本から直行する船はない。ということは積み替え便の船荷証券を銀行に持ち込んでも金はもらえないのである。すなわち代金がもらえない注文をYは取ってきたことになる。大問題である。原因はYの不注意。
唯一の救済方法は信用状の訂正を客に依頼すること。少々時間がかかるがやむをえない。それにしても信用状の基本的なチェックを怠ったYは無能と断定せざるを得ない。
この経緯についてもYにメールで警告すると同時に、やはり上司にもコピーを送った。
結論。仕事の基本的なチェックもせずに注文を取ったYに、大きな口を叩く資格はないということである。

2014.05.13:

昔懐かしいソフトの話・2
昨日日記を書いていたら、他にも色々あったことを思い出したので続けて書く。
ひと頃、まだWindowsが世に出る前の話、ワープロ専用機が一世を風靡した。中でも富士通のOASYSは名だたる名機。
私も世話になったが、あれほど使いやすいものはなかった。それと充実したマニュアル。画面遷移に沿った構成になっていて、ページの左が画面、右が説明と、大変親切だった。あれ以上のものは今もお目にかかったことがない。
でもひとつだけ馴染めなかったのがキーボード。俗称「はときいん」、親指シフトキーボードは、手動タイプライターの時代からアルファベットキーボードに親しんでいる身には辛かった。だが、今でもWindows用OASYSが存在することから、親指シフトキーボードは市販されている。
OASYS全盛時代のとき、私は会社で英文ワープロ専用機としてアメリカ製のWANGを使っていた。TELEXと接続できたので導入されたものである。今の若い人はTELEXをまったく知らないだろう。そもそもTELEXが世の中から消えてから久しい。
WANGはその後、E-Mailの汎用化とともに会社から消えた。
さて、ワープロソフトとしてはWANG以降、私はWord専門である。一方で一太郎がまだ生き残っているのは、役所関係が主に使い続けているからだろう。私も一度使ったことがあるが、英文の使い勝手はすこぶる悪いのでやめた。圧倒的に海外の仕事が多いためである。

2014.05.12:

昔懐かしいソフトの話。
会社のPCではよく表計算ソフトのMultiplanを良く使った。世間全体ではLotus 1-2-3のシェアが高かったようだが、会社の方針でMultiplanを使うのが標準になっていた。
ご存知のようにWindowsになってからは後継のExcelに道を譲った。
私はその昔、あるデータベースの構築にdBaseIIIを使ったのだが、そのときの入力にはMultiplanを使った。dBaseによる直接入力よりも操作性がよかったからである。具体的にはMultiplanで入力したものを一旦SYLKファイルに落とし、それをdBaseから呼び込む方法を使ったのである。また当時はまだ5インチフロッピィが主流だったから、ファイルの大きさは640KBを超えないようにした。そして最終的にdBaseで作ったものは緑電子製8MB(!)のHDに格納したのである。
dBASEはその後IVになり、Windowsになってからも生き残っていたが、次第に先細りになり、今はもう誰も使っていないものと思われる。完全にAccsesに食われたのである。ただ個人的にはAccsesは好きでない。dBaseのようなマクロを使っての自由度があまりないからである。
派生する話だが、dBaseのマクロはMIFESで編集した。めちゃくちゃ使いやすいエディタだったからである。MIFESは今でも好評なようだ。

2014.05.11:

友人HPのメンバーの入れ替えがあったのだが、新人の一人はMac。
困ったのはサーバーへのアクセス。MacはFFFTPが使えない。それで探し当てたのがFileZilla。使ったことがないので不安だったが、背に腹は変えられないので、自分でダウンロード&インストールを依頼した。
少々てこずったようだが、本人はインストールまでこぎつけた。しかしアクセスできないという。
仕方がないのでまずはメールによるオフサイトサポート。すると彼はエラーになる状態のスクリーンショットを送ってきた。原因はすぐにわかった(画面構成はFFFTPとほぼ同じ)ので、返信を書いた。
その後4往復ほどメールのやり取りをして正常に動くようになった。その間半日。これだけ早く解決できたのは、スクリーンショットを送ってきたこと。MacにはWindows同様のスクリーンをクリップボードにコピーする機能があるのだが、なぜかWindowsユーザーで使いこなしているユーザーはほとんどいない。

2014.05.10:

今日はいつもの糖尿病の通院。
今回は主治医と話して血圧降下剤をやめることにした。血圧が下がり気味になっていることから、数ヶ月前から1錠を割って半錠にして処方されていたが、血圧上昇の傾向はなく、しかも起床直後の最高血圧が150を超えることがほとんどなくなったので、中止に合意したのである。
二人とも「再び上昇したら復活すればいい」という極めて正当かつ楽観的結論を出した。
持病で定期的に病院通いをしている人ならわかると思うが、長期にわたって医者と付き合うには互いの信頼感がなくてはうまくいかない。
医者は「こいつ本気で病気を治す気があるか」と思い、患者は「こいつは俺の言うことをまともに聞いているのか」と思い出したら終りである。
そういう場合は患者が転院すればいい。医者は患者を選ぶ権利はないが、患者は病院・医者を自由に選べるのである。

2014.05.09:

最近になって某大手商社の担当が替わったのだが、どうもメールをやり取りしていると、女子新入社員としか思えない対応のひどさ。関係者は憤っている。
1.連休前に船積があって、船積書類をその商社に作ってもらうことになったのだが、しょっぱなから提出が遅い。それだけではない、期限の日になっても出てこないのである。
心配なった私は商社に電話して彼女を呼び出そうとした。ところが電話口の人から、「彼女は貴社の東京事務所に行ってますよ」との返事。
おいおい、書類は本日中が期限だぞと思いつつ、ウチの東京事務所の営業に電話して彼女が顔を出していないか聞いた。すると「ああ、誰かと打ち合わせをしているようです」との回答。
書類をほったらかしにして何をやってんだ!
ついでに言っておくと間違いだらけで書き直しを数回命じた。
2.昨日のこと、私の方から韓国の製品を飛行機で客先国へ送るため、乙仲に飛行機の予約を入れると同時に、商社の彼女に船津無書類の作成を依頼した。
すると今日、こんなのメールが入ってきた。「原産国は韓国で、出荷地は日本ですね
韓国製の品物をわざわざ日本で途中下車させて第3国へ送るヤツがいるものか。私はこう返事を書いた。「特別な理由もなしに日本経由で船積することはしません。信用状の出荷地も韓国が含まれています

お分かりのように彼女は新入社員か同等のド素人である。こんな人間をちゃんと教育しないまま現場に出す商社の神経が疑われる。
もっとも、ウチの会社でもそうだが、新人を単独で社外とのやりとりの仕事をさせることははた迷惑でしかない。
しかもうまくできなければ無能呼ばわりする傾向があるようだが、これでは新人は間違いなく萎縮するだろう。

2014.05.08:

韓国の客船SEWOL号の事故、色々なことがわかってきて、違法行為のオンパレードのようになりつつある。
特に過積載と貨物の固縛(ラッシング)不足が転覆、沈没へのコースを早めたことが大きく取り上げられている。
船の原理的には極めて自然な成り行きである。
普通船体の内側、側面は外板のすぐ内側、および船底には区画に分割されたバラストタンクというものがあって、ここに水を張ることによって前後左右のバランスをとるようになっている。積荷の関係で右が重ければ左のバラストを多めに、左が重ければ右を多くする。だが無理に過積載するためにはバラスト水全体を減らす。そうでないと、船体が沈み過ぎてカーデッキは水浸しになるからである。
しかし今回のように何かの原因で船が傾いて、なおかつ荷崩れを起こせば傾いた側に荷物が流れて傾きは加速される。しかもバラストを減らしているから、傾いた反対側の重量が少ないために傾きを戻そうとする復元力は小さくなっているのである。
元々客船・フェリーは喫水線から上の船体が大きいので重心が高い。よって過積載でなくても一旦傾くとそれが加速されることは良く知られていて、日本でもそういう事故は起こっているのである。ただ死者が出るような事故はほとんどない。乗組員は船の性質を知り尽くしていて、絶対に無理をしないからである。
話を韓国に戻そう。
今回はとにかく一旦傾いたらすぐに転覆、沈没する条件が揃っていたことは明らか。しかし乗組員が何故乗客を脱出させなかったのはまだ不明である。そしてまったく報道されなくなったのは、事故の最初のきっかけとなった爆発あるいは衝突のことである。
いろいろな問題が噴出しているので話の糸はこんがらがったまま。しかしここらで事故に至るプロセス全部を洗い出す必要がある。そのためにはアメリカのNTSB(国家運輸安全委員会)や日本の航空・鉄道事故調査委員会に助言を求めたらどうだろうか。

2014.05.07:

今回は6連休だったので物足りない感じもあったが、それは仕方のないこと。
連休中の船積は4件あったが、事前に書類などを準備していたため、いずれも無事終了。
それは別にして、休暇中のメールは数10通。整理するだけで2時間くらいかかった。添付ファイルの印刷(本文は基本的に印刷しないのが私流)、転送、システムへのアップロードに時間がかかるためである。
そんな中、某国の客先に納入した機械が破損したとの連絡。応急修理をしたいのでその方法を教えてくれと設計にメールが入った。キノコ状のローラーが首のところで折れたという。
この種の事故は良く起こる。原因は間違いなく異常な力がかかったため。低開発国では荒っぽい運転をするので、弱点の首根っこはすぐに傷むのである。
応急措置は首と頭を「釘」のようなもので繋ぐ。もちろん恒久的にはキノコを丸ごと交換する。

2014.05.06:

連休最終日。
特に何をするでもなくゴロゴロ。とは言っても運動不足なので1時間弱の散歩。
例の股関節を痛めたこともあって、運動不足は顕著。このままではさらに足の筋肉が弱る。それでは困るので早足で散歩に出たのである。
空気が乾燥しているので汗は出ない。そういえば今頃が最も紫外線が強い季節である。もっとも初老の男には紫外線を気にするような神経はまったくないが。

2014.05.05:

今日の夕食は、私が米を炊く以外はすべて、調理から後片付けまですべて息子に任せた。口出しは一切していない。
メニューはハンバーグの野菜添え、豆腐とわかめの味噌汁である。味は悪くなかった。微妙なことを言えば、野菜にわずかの塩も振っていないので無味なこと、乾燥わかめは細切れにせずにそのまま入れたために大きすぎたことくらいか。
それにしてもハンバーグの味は昔に比べて格段に上達した。最初はたまねぎの量が少なすぎて、硬くてパサパサだった。
こうして彼は料理の何たるか、炊事の苦労を身につけていく。失敗したらやり直せばいい。そして何よりも、私が何も言わずに息子を見守ることをすっかり身に付けた。
子育ては同時に親育てなのである。

2014.05.04:

STAP細胞に関する論文に不正があったとする問題で、理化学研究所の調査委員会の委員長にも疑惑が出て辞任。そしてiPS細胞を作った山中教授の論文にも間違いがあることがわかった。
これらの一連の問題に関連して、理化学研究所は所属の研究者の論文のすべてに不正がないか調査するという。
このことが示しているのは、少なくとも先端医療の研究者には、論文発表前に画像についてのチェックがずさんになっているのではないか。
そしてその背景として、新しい薬、治療法の開発競争がエスカレートして、金儲けに向かって先を争うことが優先されて、研究者の焦りを生んでいるものと感じられて仕方がない。
専門の研究家には、もう少し足元を見て欲しいものだ。

2014.05.03:

今日は憲法記念日。現在安倍内閣が憲法をないがしろにする閣議決定で集団的自衛権を可能にしようと目論んでいるだけに、マスコミも注目している。
NHKが最近行った調査によれば、憲法改正の賛成・反対はほぼ同数。しかし注目すべきは去年より改正反対が増え、賛成が減っていること。しかも9条改正もやはり反対が増え、賛成が減って去年の均衡が崩れた。集団的自衛権の行使容認についても同じ傾向である。
そして最も注目すべきなのは、立憲主義について71%の人が重視すべきと多数を占め、改憲賛成派でもの同様の数値が出ていること。
これは間接的に安倍内閣がやろうとしている、時の内閣が勝手に憲法の解釈を決めるなどという暴政を、多くの国民が反対していることを示すものである。実際、改憲派の識者の中でも恣意的な解釈には反対し、ちゃんと憲法改正の手順を踏めと言う人は少なくない。

2014.05.02:

今朝、MicrosoftからIEのパッチが出て早速インストール。本件はこれにて一件落着。
以前から少しづつ耳が悪くなってきていたのだが、今日は時間があったので耳鼻咽喉科を受診。
結果は、
「加齢性難聴。治療法なし」
とのこと。さらに進行すれば補聴器が必要になるとの予告でもある。
耳の異変に気付いたのは50歳頃、会社の定期健診で両耳とも検査の4000Hzが聞こえなくなったこと。そのうちに今度は左の1000Hzがだめになった。そして2年ほど前、右の1000Hzもダメになった。
同時に人の話し声が聞こえにくくなってきて、電話の受話器は右で聞かないと話の判断が難しく、職場の会議は両隣以外はほとんど何をしゃべっているのかわからない。そうでなくても会議室が広すぎて人の声が拡散してしまうのである。
居酒屋のテーブルなど、対面での会話はほぼ問題ないが、口先だけ動かしてしゃべるタイプの人間の声は非常に辛い。
補聴器を付けた老人を見かけるが、やがて自分もその仲間入りになることを想像すると、歳はとりたくないとつくづく思う。

2014.05.01:

おととい書いた「IEを使うな」問題、早速友人が問い合わせてきた。
実際のところ、IEでは手の施しようがない。かといって他のブラウザを使うのはいいが、素人ではインストールでビビるだろう。IEにどっぷり漬かっているからそれをやめろとは言いにくい。
よって、これは会社でも簡単なお触れが出たが、「不審なサイトに行くな。ポップアップはブロックせよ」とアドバイスした。私自身も面倒くさいので、本当はOPERAのインストーラーをダウンロードしてあるのだが、IEをそのまま使っている。