悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

13.07


2013.07.31:

ちょっとした失敗談。
昨日の話にもつながるが、今月の初めのこと、ある品物の名前を見て納品場所が梱包工場になっていることに気付いた。品名は"FLEXIBLE JOINT"。
私はどうせ空気の配管程度の小さいものだろうと思って、宅急便にするつもりでメーカーに私の事務所に持ってくるよう指示した。
ところがメーカー工場から送ってきたのは直径40センチ、重さ30キロの下水管サイズ。困ったなと思いつつも今更木枠の梱包にするほどでもないので、若者に手伝わせてダンボールに押し込んだ。
宅配便業者は手押し車を持ってきてそそくさと運んでいったが、最初にメーカーに重量を確かめてから判断すればよかったと反省。
なお、ぎっくり腰にならないためには10数キロまでのダンボールが無難。事務系の人間は無理をしないこと。

2013.07.30:

妙ちくりんな注文が入った。
当初の引合、見積時点では小さくて軽い品物だったので、ダンボール程度の簡易梱包で港近くの客先(商社)指定倉庫に納める条件だった。
ところが折り返し商社から来た注文には梱包の種類が書いていない。そしてウチの営業がジョブ番号を発行した条件書には「輸出梱包」となっていた。一体どれが本当なんだ???
この馴染みの商社はいつも梱包の指定をしない。これまで何度もクレームしたが一向に改善されない。輸出梱包となれば金をかけて頑丈なものにするのだが、その費用を見積の時点に含んでいなければ赤字になる。金額が小さければなおさら目立つ。
困ったことに今回問題となった注文の営業担当はよそから異動してきた準新人。「どないすんねん!」とクレームしたらしどろもどろ。
私としては無理矢理ダンボールで送りつけるつもりだ。その後はどうなるか・・・???

2013.07.29:

1週間の連休が明けて出勤。
予想通りメールや書類のてんこ盛り。特にメールは社内外合わせて約50通。ただ幸いだったのは私に対する要求はあまりなかったこと。
とにかくそれらを順に整理して、回答を要するもの、何らかの処理が必要なものを優先し、終わったものは解決済みの書類入れに放り込んだ。結局午前中で書類の山の8割が片付いた。
またこれも幸いなことに電話による督促、回答依頼もほとんどなし。よって本日中に溜まっていた仕事は全部終了した。しかしひとつだけ気になるのは今月の検収処理。というのも今月終了したものの、必要書類が提出されていないために明日以降にならないと書類が届かない、または31日に納品というものがある。ということでまだ安心はできない。

2013.07.28:

連休千秋楽:
憲法学習会なるものに参加した。当然メインテーマは昨年発表された自民党の改憲案。
早い話、この改憲案は現憲法の基本理念、すなわち基本的人権、国民主権、平和主義の全面否定をするものである。要するに戦後民主主義の転覆を図るもの。
自民党は結党以来、現憲法を「押し付け憲法」として攻撃し、以来何度かの部分的な改憲案を出してきたが、今回は完全な書き替えをし、先に書いたように民主主義のかわりに天皇を中心とする上からの命令によって国民を縛るという性格のものである。党名である「自由」も「民主」も存在しない。
具体的に目立ったところを書くと、まずは現行97条、基本的人権が永久の権利として定めたものを全面削除。
また、「公共の福祉」とある部分を「公益および公の秩序」に書き換えてしまっている。デモ・集会などの規制強化を行う意図は明らか。現憲法の「公共の福祉」については、弁護士会などを含めて、個人と個人の権利がどうしても衝突してしまう場合の人権の制限の調整という解釈が通説であって、国全体の利益を意味する「公益」とは違う性格のものなのである。

2013.07.26:

連休7日目:
スペインの高速鉄道(AVE)の脱線事故による死者は80人になった。さらに増える可能性も否定できない。
事故の瞬間の映像を見ると、明らかに遠心力による飛び出しで、JR福知山線の事故を彷彿とさせる。2両目が先に飛び出しているのは、電源車で重いために遠心力が大きいためだといわれている。
それにしても不思議なのは、何故制限速度の2倍を超える速度が出ていたのかということ。しかもATCとかATSもなかったようだ。
こと鉄道の安全性については日本は飛びぬけて高い。それでも事故は起こっているのだが、今回のスペインのように異常な速度はさすがにシステム的に出せない。
詳細な原因究明が望まれる。

2013.07.25:

連休6日目:
カネボウ化粧品によって肌に白いまだら模様ができる被害が数千件に及んでいるという。ここまで大きくなった原因は、使用中止の案内と製品回収の遅れがある。
最近「肌は白いほうが良い」という宣伝のオンパレードで、美白化粧品の他、日傘、アームカバーなどが飛ぶように売れている。メーカーも煽るからエスカレートするばかり。
何故か日本女性はブームと言うか宣伝に負けやすい。どこかで「あれがいい」という噂が立つと付和雷同で飛びつく。昔のトイレットペーパー騒ぎもそうだったし、最近も納豆ブームを呼んだ。しかも不思議なことに、スリムパンツなどのように、メーカーがそれしか作らない、売らない(売れないという思い込みも含む)現象が出てくる。女性自身もそうだし、タレントとか素人を使って宣伝するからなおさら。
一言言っておくが、美白ブームで日光を浴びないとビタミンD不足になりがち。そしてビタミンD不足は大腸がん、糖尿病のリスクを高めるという。行き過ぎた美白ブームには困ったものだ。

2013.07.24:

連休5日目:
朝方は雨だったが、9時を過ぎる頃には上がり、やがて午後はカンカン照り。少しも涼しくならない。これからまだ盆明け頃まで猛暑意が続くのかと思うとウンザリする。
こうなると、冷房のない我が家よりも会社の方がずっとましだと思ってしまう。

2013.07.23:

連休4日目:
昨日は日付が変わる頃まで参議院選挙の結果を見ていたので完全にグロッキー。
今日は先月から気になっていた簡易保険の満期がとっくに過ぎたものの保険金請求手続で郵便局へ。ついでにテフロンコーティングが剥げ落ちたフライパンの買い替え。猛暑の中を歩いたのでこれまたヘロヘロ。
外出は必要最小限にとどめるべし。

2013.07.21:

連休2日目:
参議院選挙の結果は22時現在、東京都議選と同じく自民大勝、民主惨敗、共産がやや躍進という傾向である。
自民党もマスコミも異口同音に「ねじれ解消」、「決める政治」と自画自賛しているようだが、庶民のための政治をやってこそであって、それができないのなら再び総選挙をやるしかない。もっとも今の安倍政権では期待薄と言ってよい。
ただ、国民の選択は自民党に期待を寄せたのだから、それを裏切るのかどうかは今後の動きを待とう。

2013.07.20:

連休1日目:
連休と言っても特に変わったことをするわけではないから、いつもの土曜日どおり、洗濯とか買物。
今年は梅雨明け以降、震災の前の年のような猛暑ではない。それが関係しているのかは不明だが、セミが少ない気がする。
それにしても気象のアンバランスには困ったもの。山形では豪雨の被害が出ているのに、関東の利根川水系は水不足。貯水量が少なければ給水制限の検討に入るという。
明日は投票日。今日は最後の選挙運動ということで選挙カーが目立った。それでもこの日記を書いている時間には静かになった。
明日朝は息子と一緒に投票所に行く。

2013.07.19:

昨日書いたとおり、3隻の船は予定通り出港、サイン入り船積書類原本は国際宅急便で受取人に送った。
これで当面の懸案事項はなくなり、安心して休暇モードに突入!である。\(^O^)/

2013.07.18:

中国との貿易はかなり自由化されたとは言えまだまだややこしい。
昔は国営の輸出入商社を通さないと一切できなかったが今はなくなった。しかしそれでも貿易をやるには政府のライセンスを必要とする。
実はライセンスを持っていない中国の会社に機械部品を送ることになったのだが、名義を貸してくれる会社の担当者が勘違いして「ライセンスなどなくても良い」ということを言い出し、ウチの中国駐在員が慌てて彼を説得にかかるという珍事が起こった。
船積する直前だっただけに一時はどうなることかと思ったが、無事解決。船積書類も作ってほっとした。
それはともかく、今晩から明日にかけてウチの荷物を載せた船が3隻神戸を出て行く。来週から月末までにもさらに3隻。
やっと見通しが付いたので、来週は気兼ねなく休める。

2013.07.17:

船積の準備で忙しく、一昨日と昨日は残業。梱包屋からパッキングリストが上ってくる時間が遅いため、それを元に乙仲に送る書類の編集をやっているとどうしても時間が遅くなる。悪循環である。
この調子だと来週の休みの一部がつぶれて出勤になる可能性も出てきた。
いや〜、マイッタ、マイッタ。

2013.07.16:

今週末と今月末にかけて船積のハシゴ。来週は原発事故よりもはるか昔から節電(=電気代の節約)のために会社の休みだからである。
うらやましいと思われるかもしれないが、その休みは昨日のように振替出勤をやるので年間労働日数は変わらない。
それと今回の船積では中国向けが含まれているのだが、ある都市の税関の係官は変人で、何と送る品物・部品のすべてについて一品ごとに重量を記載させるのである。
つまり100種類の品物があれば、その100件についてすべて重量を記入せねばならず、これはもう時間ばかり食う無駄な仕事である。恐らく彼は自分の趣味で命令を作って従わせることで満足するのであろう。悪趣味の極みでしかない。

2013.07.15:

今日は振り替えの出勤日。普段の私なら休むところだが、来週には節電による連休があって、それまでにあれこれ船積書類を用意する必要があった。
それはともかく、気分の滅入る話がひとつ。
先週末、顔見知りの設計の30代の若手が自殺した。それも海外の出張先でである。会社側は緘口令を敷いたが、噂は既に広まっている。
納入した機械のトラブル続きで長期間滞在していたのだが、うまく解決せず、重役からの命令で彼の目上の人間を次々と送り込まれ、立場がなくなっていたと思われる。
合弁先企業の宿舎の窓から飛び降りたというから、原因はほぼまちがいなく仕事である。精神医学の専門家は、会社の屋上から飛び降りたりするのは、会社に対する抗議の表現であるという。
それにしても若者の自殺の何と多いことか。以前いた工場・事務所でも私の旧仕事仲間が自殺した。そしてまた今回、暗澹たる気持ちにならざるを得ない。
年間の自殺者が3万人を切ったと言うが、20代は逆に増えている。若者が命を大切にしない時代、それは生活保護が増えているのと同じく、個人の問題ではなくて社会全体の責任である。弱者を積極的に救済せず、「自己責任」などというキャンペーンを張るのは論外である。

2013.07.13:

歯医者通いを1年以上続けていたが、自主的に終了することにした。傷んだ部分の治療は5月で終わったのだが、「歯の磨き方が悪い」として指導を受けることになった。しかし毎回染色液をつけていちいち「こちらが磨けていない、あちらはもうちょっと」と、細かに指摘するのでうるさい。しかもそれを延々と続けるので嫌気がさしたのである。
次回からは何も言わずに予約をすっぽかすつもりである。

2013.07.12:

暑さのせいで夜はグッタリ、よって日記も書かずに寝る日が続いた。
さて残念なニュース。
先月17日にインド洋で船体が2つに割れたMOL COMFORT号、船尾側が沈没した後も船首側は残って曳航されていたが、その後原因不明の火災を起こし、それをきっかけに浸水が激しくなったようで次第に傾きが大きくなっていた。そして日本時間の今月11日、遂に船首側も沈没するに至ったのである。
これにより、船体ならびに貨物に対する全損の保険が下りることとなった。
一方、この事故に対する原因究明や対策も始まっている。
船主の商船三井、船を造った三菱重工(長崎造船所)、検査機関NGOである日本海事協会などを交えた会合が始まっている。当面は同型船6隻の就航を順次中断して船体の強化を図る。一応これまでの検査に合格してはいるが、念のための処置である。
これまで大型コンテナ船ではなかった事故だけに、造船・海運業界では驚きをもってこの事故に注目している。
サンフランシスコでの飛行機事故と違い、人を運ばない貨物船ゆえに世間ではあまり注目されていないが、貨物を安全に運ぶという貨物船の使命を考えると、沈没ということは決して望ましいことではない。社会全体としての損失であることは明白だからである。

2013.07.09:

今日は昨日以上に暑かった。
よって昼休みはカキ氷を食った。アイスクリームは予想以上にカロリーが高いのでパス。
これだけ暑いと消費電力は一気に増える。そんな中、新しい安全基準が施行されたことをきっかけに電力各社が原発再稼動を申請した。
東京電力は柏崎刈羽の申請を前に新潟県知事と面会したが、知事からクレームされて申請を一旦引っ込めた。
電力各社のトップは揃いも揃って住民の安全よりもコスト・利益優先。その姿勢を知事は痛烈に批判した。もちろん安倍政権も批判されるべきで、「日本の原発は世界一安全」などと平然と言ってのけ、トルコをはじめ、海外に原発を売り込むことに力を入れることなど論外。
「安全神話」によって最悪の事故を招いてしまい、壊れた原発からの教訓もまだ出ていない、また廃炉へのスケジュールも立てられない、そんな日本の原発を自慢する神経には無性に腹が立つ。
今年もまた節電に励もう。そして原発がなくてもやっていけることを示そうではないか。コストの負担はその次の議論である。

2013.07.08:

予想に違わず?九州から東海にかけて梅雨入り宣言。
地域によっては豪雨とか落雷などがあったものの、神戸では朝から雲ひとつなく、太陽が照りつける一日となった。
セミの声がしないのでちょっと早い気もするが、これから約1ヶ月、猛暑が続く。

2013.07.07:

昼から所用があって半分くらいは屋外にいた。当然のことながら半袖でむき出しになっていた前腕部は真っ赤。熱こそ持っていないが、いよいよ本格的な夏を感じさせる。
関東は梅雨明けしたことだし、そろそろ神戸も・・・というところか。とはいえアブラゼミはまだ鳴いていない。

2013.07.06:

今日も南からの風で気温が上昇。いつ雨が降ってもおかしくない低い雲が朝から垂れたままであったが、夕方から遂に本降り。
今日は4週間に一度の通院。インシュリンほか、飲み薬を処方してもらった。
その際、主治医に歩き方がおかしいことを指摘された。さすが見抜いている。
確かに、速度が極端に落ちたり、杖がないと歩けないほどではないが、時としてふらつくことがある。何よりも足が重くなった。
いちばんの原因は運度不足。そしてこむら返りが頻発するほどの血液のめぐりが悪いことがある。本気で改善しなくては。

2013.07.05:

梅雨もそろそろ末期か、湿度の高いむっした空気が漂っている。
ということで熱中症への注意が呼びかけられている。そんな中、ウチの会社が建設中の現場で数日前、分厚い防護服を着て作業していた作業員が気分を悪くして病院に担ぎ込まれた。幸いにして検査の結果に問題はなく、その日は作業をせずに帰宅した。
社内の工場でも暑さ指数を掲示して注意喚起している。また休憩所には氷を入れた給茶機を設置。猛暑の時は粉末のポカリスエットを配付するのである。
昔では考えられなかったような猛暑が毎年続くようになって、健康には格別の注意を要する時代になった。何とかして地球温暖化を止めなければならない。

2013.07.04:

仕事はここ当分中国モード。
世間は今日から選挙モード。
昔から参議院選挙は梅雨時が多いと感じていたが、それもそのはず。何を今頃そんなことを言っているのかと言われそうだが、改めてナットクした次第である。
説明をするまでもなく、参議院は3年ごとの選挙で任期途中の解散がないから毎回同じ季節になるのは当然なのである。こんな算数がわからなくてどうするか。
さて、今回の選挙、兵庫県では知事との同時選挙である。残念ながらこちらのほうは国政選挙に押されてもうひとつ盛り上がりに欠ける。しかし選挙であることには変わらないのだから、慎重に考えよう。

2013.07.03:

先月会社のビルに出入りできるIDカードが壊れたのだが、やっと新しいものが来た。
このカード、トイレに行くドアにまで必要で、しかも往復をチェックしているから面倒である。さらには職場のプリンターの個人認証も兼用していて、PCからの印刷出力は本人だけしかできないようにしている。
とにかく多機能にしてあるから破損したら大変。勤労に臨時のカードの発行と正規品の再発行の2つを申請させられるのである。
カードの中にはもちろんICが埋め込んであるのだが、どうも出来が悪いようで、私の場合はICを覆っている部分のプラスチックが剥がれると同時にカード自身にも割れが入っていた。何となく欠陥品臭い。
今日も私の職場のOのカードが壊れた。

2013.07.02:

夏のボーナスが出た。
金額はやはり毎月の給料と同じく昨年の7割、プラス昨年度の事業部の業績が良かった分だけ少し加算された程度。
これで毎月の赤字分の補填ができるが、その残りは大したものではない。会社側が儲けている分のいくらかでも回してくれればと思うのだが、期待できる状態ではない。これで物価高が来れば干上がってしまう。
そして次の恐怖は消費税増税。
来る参議院選挙では、庶民の懐を少しでも暖めてくれるところに入れたい。

2013.07.01:

日銀が短期経済観測を発表したが、マスコミは「大企業の景気回復」とだけ書いて中小企業や個人消費の話には触れずじまい。
それもそのはずで、中小企業の回復を示すような数値は出てこないからである。
これまで何度も書いてきたように、アベノミクスの欠陥は刷った札束が庶民にまで回る政策も保証も全くないことにある。むしろ現実に起こっていることは賃金の据え置きあるいは雇用の縮小、物価高、福祉予算の削減のドライブがかかっていることである。
円安も輸出大企業の収益改善の一方で、輸入に大きく依存している石油、小麦粉などの値上げが庶民を痛めつけている。この上にもしTPPで安い輸入品が大量に出回ったら、農業は壊滅的になるし、賃下げ要因として働くだろう。
アベノミクスに限ったわけでもなく、これまでも法人税減税など大企業優遇策はやられてきたが、今回は特にこれまで禁じ手とされていた無制限の紙幣増刷と輸出一辺倒の経済政策によって、国内経済を破滅させるような話はなかった。
安倍首相としてはとにかく参議院選挙まで持たせれば、後は野となれ山となれという腹積りなのだろうが、野垂れ死にさせられる庶民にとっては決して許されないものである。