悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

13.12


2013.12.31:

今年鬼籍に入った人で、注目したのは作家・山崎豊子氏とネルソン・マンデラ元大統領だろう。
山崎さんの小説でもっとも感銘したのは「沈まぬ太陽」である。労働組合の委員長を務めたことで徹底して差別を受けた恩地(モデルは故小倉寛太郎氏)が、決してへこたれずに正義と信念を貫く人生を送ったことには感銘を覚える。
一方のマンデラ氏は、白人政権の下で獄中生活を送りながら、白人と黒人の融和と非暴力で努力した。このような政治家はここ当分出ないだろう。
さて、今年も残るところ数時間。紅白歌合戦を見ながらゆったりと時間を過ごし、新しい年を迎えることにしよう。
それでは皆さん、よい年をお迎えください。

2013.12.29:

相変わらず股関節は痛いが、若干の改善はあった。
よって掃除と買い物。但し重い荷物は息子に持ってもらった。年末ゆえにどこの店も人が一杯。レジを済ませてサッカー台で袋詰めをしていたら、隣に来た私よりも年上のオバチャンが「何でこんなに人が多いんやろ」とぼやくので、「そらしゃあないがいな。正月の準備があるんやもん」と私。
「そやなあ、ウチもぎょうさん人が集まるもんなあ」

2013.12.28:

年末年始の休みに突入。
そろそろ部屋を片付けて少しはきれいにしないといけないのだが、何せ股関節の調子はもうひとつ。昨夜もヒリヒリして(横になると痛みが増す)熟睡できず。仕方がないので今度は整形外科専門医に診てもらい、超音波の照射、消炎剤、湿布などを貰って帰った。
今夜に薬の効果が出てくることを祈って、明日から3日間で迎春準備に入ろう。

2013.12.27:

今日は仕事納め。恒例の仕事が終わってからの宴席も終了し、ちょっと足を引きずりながらも無事帰宅。
今日は日本を危うくする話がまた出てきた。言うまでもなく沖縄県知事の辺野古埋め立て許可である。明らかに沖縄県民に対する裏切り。
彼は元々どちらかというと辺野古移転に賛成だったが、知事選を前に県民の声に押されて反対に回った。しかし今になって政府から脅しと大量の鼻薬を与えられて屈してしまったのである。
これは多くの県民の怒りを呼ばずにはいられまい。
さて、首相の靖国参拝はさらに波紋を呼んでいる。アメリカはもちろんだが、EUも懸念を表明した。日本政府はこれらの反応を甘く見ていたようだが、世界は極東での動きを冷静に見ている。これから中韓との政府レベルでの外交は断絶に近い状況となるだろう。もちろん我々のような民間レベルでも影響が出てくるのは避けられない。場合によっては日本製品の輸入禁止に近い対応が出てくることが懸念される。
こうした動きを見ていると戦前の日本の中国侵略と似ている印象を受ける。もちろん実際に軍事力を使っているわけではないが、国際世論を無視して靖国参拝という好戦的態度を明確にし、憲法を変えてまで戦争をする国にもっていこうとする姿勢は世界の日本に対する警戒心を強めるだろう。
こうような日本国民の本意でない動きに対して、我々は身をもって阻止する他ないのではないかと思っている。

2013.12.26:

安部首相が靖国神社を参拝した。暴挙と言いたい。
靖国神社は、今もそうだが、侵略戦争賛美の存在である。当然中韓をはじめとしたアジア諸国は反発する。8月15日の戦没者慰霊祭と比べてみるがいい。あの式典に海外からクレームが出たというのは聞いたことがない。しかし靖国参拝はまったく違う。
安部首相は個人的信念と言うが、一国を代表している人間なのだから、実際の行動が常に注目される。しかも現在は中韓外交で手詰まりの状態。そこに相手を刺激する意味しかないことをやったら結果は見えている。アメリカ政府もそのことを知っているから懸念を表明した。
もし安部首相が物事を正しく理解するというのなら、個人的な信念で火に油を注ぐような真似はできないはずだし、してはならない。
それができない、あるいは無視してもかまわないというのならば、彼は首相としての資質に欠けると断言していいだろう。

2013.12.25:

問題児Wがまた暴走した。
一応客からは注文を出すということで準備は進めていたが、東南アジア某国のボス(日本人)がウチのプロマネを恫喝して「注文書なんかどうでもいいから品物を早く持って来い!」とゴネ出したのである。
日本の大手ゼネコン出身のボスにきわめて弱いプロマネは、Wに早く送れとこれまた命令を下した。
しかしこれは明らかな社内規則違反。しかも注文は指定の商社を経由する客先との合意があるから、商社としても後始末に困る。
偶然だが、私がWの用意した宅急便の伝票と通関書類を見つけて変だなと気づいたのがきっかけ。料金を引き落とすジョブ番号が送る品物と違うし、代金がもらえるはずなのに「無償供給」と書いてあったからである。
Wに疑問を問いただしたらフライングとわかった。客先からの注文書どころか金額の元になる見積書すら出ていなかったのである。
即刻Wには出荷停止を命じ、商社とウチの営業には早く注文書を出せるように手配をさせた。
国内なら口約束でも注文は成立するのだが、輸出となるとそれなりのオフィシャルな紙がないと税関の監査などで警告されかない。そのことにWは頭が回らないのである。過去にも複数回の失敗がありながら。
怒鳴られたらゼンマイ仕掛けの人形のように走り回るW.。思考回路がすぐに短絡する傾向を止める方法はないものか。

2013.12.24:

明日が給料日(というか振込日)なので給与明細が配られたが、同時に今年の源泉徴収票も。
今月の引き去りの欄には年末調整の額もあるのだが、私の場合は何年かぶりのマイナス、すなわち取り過ぎた税の還付になっていた。理由はわからない。
若いころは年末調整といえばマイナスが当たり前だった。毎年所得税減税があったためである。しかし小泉政権あたりから各種控除の減額が続いたために年末調整はプラス、すなわち不足分の追加徴収が常態化していた。つまり実質増税である。
さて、貰った源泉徴収票だが、これは来年の還付申告の根拠書類として税務署に出すことになる。何しろものすごい医療費を使うから毎年医療費控除を申告して払い過ぎた税金を返してもらう。
庶民のささやかな節税・権利行使である。

2013.12.23:

足の痛みはまだ完治せず。特に椅子から立ち上がる時がつらい。
政府はまた戦争への一歩を進めようとしている。南スーダンのPKOで銃弾を自衛隊から韓国軍に供与するという。
PKO協力法で、政府は武器・弾薬の供与は要請されても応じないと答弁してきた。ところが安部内閣は「そんなことは書いていない」として供与を決めたという。
条文化されていないこという抜け穴を使ってとにかく戦争に持ち込もうとする安部r内閣の危険性を物語る出来事である。そもそもPKO協力法は武力による紛争を禁じた違憲の法律である。それを逆手に取るえげつないやり方は我慢ならない。
安部内閣の「終わりの始まり」にしなくてはならない。

2013.12.22:

今朝は激痛にさいなまれた。少しづつしか歩けない。
ひょとしたら骨折しているかもしれないと思い、救急診療所で診察。
レントゲンの結果はシロ。医者からは無理して出歩かないようにとの指示。数日してから小さなクラックが一気に破裂することもあるからだと。
60を過ぎているからそろそろ骨粗しょう症のことも心配も必要なのかも知れぬ。今回の事故(?)では何事もなかったが、要注意。私の母は大腿骨骨頭の骨折でセラミックの埋め込み手術をしたことがある。
まだ鈍い痛みと歩きにくいが残っているので、明日も買い物の自粛が必要なのだろうか。

2013.12.21:

今日は友人HPの編集会議&忘年会。
色々な話題で盛り上がり、ちょっと早めだったが無事散会。しかし私の身には飛んでないことが起こった。
帰宅途中の三宮のホームでの出来事。約3KgのノートPCを担いで歩いていたらいきなり転倒したのである。まったく不意の出来事だった。
左に倒れたようで、左頭部と脇腹に激痛が走った。ちょうど通りかかった女性が声をかけてくれたが、私自身に酩酊の自覚もなく、すぐに起き上がったが足元はやや力が抜けた感じ。ともかく手すりにつかまりながらも電車に乗ることはできた。
こんな出来事は初めてだけにちょっとショックを受けている。一次会のみでそれほど痛飲したわけでもなく、いきなりの転倒では何が起こったのか自覚する暇もない。
それにしても、こういうことがあると体力がここまで落ちたかということを感じざるを得ない。

2013.12.20:

17日の航空便一時行方不明の話、送り主のイギリスの会社にも同時並行で調査してもらっていたのだが、無事到着と聞いて喜んでいた。
その際の担当者のメールはこう結んであった。
「どうやったら航空会社が片道1週間もかけることができるのか理解に苦しむ。月への旅行でももっと早く着くだろう。」
これを読んで、先日中国の無人探査機が月に着陸した話を思い出した。彼もこのニュースを聞いていたのではないだろうか。

2013.12.19:

猪瀬知事が辞任した。
ネットで記者会見の全文を読んだが、「都政の停滞を防ぐ」、「不徳の致すところ」、「アマチュアだった」とかを繰り返すばかりで口を割らない。
実際は百条委での発言で告発を受けることもありうることを避けたかったのではないか。またアマチュアという言葉をを繰り返すが、プロであろうとなかろうと5千万円の金を詰まれたとき、瞬時にしてその性格が何であるか疑問に感じなくてはいけない。これは感性の問題である。しかも徳洲会に捜査の手が回ってからあわてて返したり、いつ書いたかわからない借用書を見せたりと、本気で疑いを晴らす努力をしたとは思えない対応がますます疑惑を呼ぶのだが、それにも反省はないようだ。
これも金銭に関する感性が弱いことを示している。人の上に立って襟を正し、正しい判断を下す能力はなかったのである。

2013.12.18:

梱包屋に指示を出している部門のプリンターが壊れた。但し普通のインクジェットとかレーザーではない。荷物にぶら下げる荷札を作成するためのもの。すなわちカーボン紙でコピーを取るので、インパクトドットタイプである。
ドットプリンターは未だに廃れない。荷札以外にも伝票作成用として多く使われている。しかしこのプリンターはヘッドが極細の針を束ねたもので、印字するドットの針を後ろから叩く構造だから壊れやすい。しかもヘッドはベルトで左右に激しく動く。可動部分が多いから傷みやすいのである。
というわけで需要は少なくても底堅い製品である。EPSON、NEC、OKIなどのメーカーの製品がよく売れる。
壊れたプリンターの代替機はOAの問屋に手配したらすぐに持ってきた。A3でも10万円以下である。

2013.12.17:

先月国際宅急便で中国行きの品物がアメリカに寄り道してしまった話を書いたが、今度は航空便の貨物が行方不明になるハプニングが起こった。
イギリスから中国へ送る予定だったが、途中の寄港地から先が見えなくなったのである。
近頃は宅急便だけでなく、船便や航空便でも追跡システムが発達しているので、送付状番号を入力すると結果が表示されるので便利だ。だがこのシステムも国によってはデータをまったく入力しないところもあり、これでは宝の持ち腐れ。
今回もデータがぷっつり切れてしまっていて、なおかつ実際に貨物が到着していないと客から連絡があったので大騒ぎになったのである。
それで航空会社に電話して貨物の状態を調べさせたところ、貨物は中国に到着していたが、航空会社から届け先に連絡もせず、また引き取り業者からも探しに来なかったので放置されていたということだった。
まあ一日に数百、数千の貨物が出入りする大きな空港だったら手抜きもあるのだろう。取りに来るまで放置するのは珍しくないようだ。
しかし日本だったら大問題になるだろう。大事な客の品物を放置するなどもってのほか、という文化だから。

2013.12.16:

大阪府議会で議論されていた泉北鉄道の売却案が否決された。維新の会が賛成すればぎりぎりで可決されると予想されていたが、造反者が出て逆転否決となったのである。
泉北鉄道は大阪府などが出資している第3セクターだが、利用者の大半は堺市の住民が多い泉北ニュータウンの住民。それを経営改善を理由に大阪府が高く買ってくれるところを探していたのだが、いちばん高値をつけたのが外資ファンド。ということで府はその案を議会に諮ったのだが、堺市の市長をはじめ住民の多くが反対。やはり金儲けのことしか頭になく、住民の利便性を無視した経営をしかねない外資に疑問を感じたのは無理もない。
それでも維新の会の府知事はごり押ししようと、かろうじて過半数を占める維新の会の数を頼りに、本会議で可決に持ち込もうとしたのである。
しかし最初に書いたとおり、造反者が出てあえなく挫折。
最近は大阪都構想など、住民と衝突することが多くなった維新の会。そろそろめっきがはがれ始めたのか、選挙でも負けることが多くなったが、今回の府議会での敗北は転落への一歩と見て差し支えないだろう。
いくら7色のアドバルーンを揚げても、橋下失言や住民を無視した政策のごり押しが続くようでは、大阪のオバチャンが許さない。

2013.12.15:

大河ドラマ「八重の桜」が終了した。一年を通して見たのは久しぶり、というか数十年ぶりだと思う。
ただ物語は明治維新以降からやや盛り上がりに欠けたように思う。何事によらず新しいことに次々と挑戦していく八重だが、人間としての成長という面からでの突込みが足らなかったのではないか。
ともあれ幕末から明治にかけてしたたかに生きた女性の生涯は、見ていて面白い。

2013.12.14:

入れ替えで古くなったXPマシンが引き取られていった。
大きなダンボール箱が2個消えたので狭い部屋は少しすっきりした。これからは正月に向けての部屋の整理をスタートせねばなるまい。
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北朝鮮での粛清事件。中世の国王による邪魔者を消す方法とそっくりである。気に入らない者はあれこれ理由をつけて即処刑。
近代国家ならばきちんとした公開裁判で罪状をあばき、被告には弁明の機会を与えるのが最低のルール。それは独裁者であっても同じだし、中国でも最低の手続きとかは形だけでもやるようになった。しかし北朝鮮はそういうこともなく即処刑。
北朝鮮はますます抜き差しならない深みに落ちていくようだ。

2013.12.13:

いよいよ本格的な冬モード。街路樹のイチョウはかなり葉を落とした。私のほうは防寒の帽子を被っての通勤である。
さて、徳洲会をめぐるスキャンダルはいよいよ佳境に入る。
一方の猪瀬知事は都議会でも明解な答弁ができず、疑惑は深まるばかり。このままでは都民からも多くの「やめろ」コールが出るだろう。借用証の信憑性もあるし5千万円もの金を出した徳田側の意図も不明のままだ。
もう一方、徳田議員も失職が近い。姉が公選法違反で容疑を認めたから連座制によって失職することは疑いない。
そもそも父親の時代から地元奄美での選挙違反は有名で、週刊誌などでも「選挙違反のデパート」と称されてきた。そういう環境で育った子供は真似をするし、親自身が指南していたことも考えられる。
選挙には金がかかる。当たり前だ。しかも自民党のように派手なユニフォームやTVコマーシャル、チラシ、そして電話作戦など、大規模にやればそうなる。そしてそれを支えるのは候補者を支持するボランティアなどではなく、ほとんどアルバイトなどを雇う。ものすごい人件費である。
徳田議員はそれを病院の組織を使って派手に「徳田流の伝統的な」違法行為をやったのである。

2013.12.12:

来年4月の消費税増税以降の税制大綱を政府自民党が発表したが、庶民には何のメリットもないものばかり。むしろ軽自動車に対する実質増税などはさらなる負担でしかない。しかももっとひどいのは大企業の交際費に対する課税を半分にすること。
交際費を増やしてもっと飲み食いさせろということらしいが、遊ぶのは主にエラい人たちが中心。下っ端には何のメリットもない。
こいうのを見ていると庶民いじめが増幅されることばかり。
税金ではないが、弱者を痛めつける話は他にもある。
それは派遣労働の3年の期間制限を撤廃して無期限にせよというもの。こんなことをやったら雇用悪化、さらなる賃下げが待っている。
消費税増税中止!を叫びたい。

2013.12.11:

某国の税関、こちらから送ったボルトについてこんな質問をしてきた。
「このボルトは何MPa(メガパスカル)まで耐えるか」
物理学とか機械工学を心得ている人なら即座にこの質問にこう答えるだろう。
「答えられない、というか質問が間違っている」
パスカルという単位は圧力、あるいは単位面積当たりにかかる力を測るものである。ボルトの引っ張り強さは力の単位N(ニュートン)で表す。つまりどれくらいの力で引っ張っても千切れないかということを表現するのである。
もし強引にパスカルを使えというのならば、ねじ山にかかる圧力を測るしかないが、それを調べるには特殊な装置が要るし、実用的にも誰もそんなことは問題にしない。ボルトの強度はあくまでニュートンを基準にする。
税関の係官はもちろん専門家ではない。国際的な分類基準、HSコードによって関税の額を決める。その際にボルトの強度が分類上の区分になることはあり得るが、中途半端な知識で質問しようとするから変なことになるのである。
ちなみにパスカルは主に流体を取り扱う配管とか容器に対して使う圧力の単位である。天気予報でおなじみのhPa(ヘクトパスカル)は大気の圧力を示す単位。

2013.12.10:

「みんなの党」が分裂した。渡辺代表が残って党名が維持されているが、実質的には分裂である。
きっかけは秘密保護法への対応だが、これまでも個人的確執があったようで、決定的な路線対立ではない。どちらも方針を大転換するような動きはないようだ。別れた側が民主党や維新の会と接触しているようではたいした政策の差はない。
自民党と「対決」せず、単なる「受け皿」に終始するならば国民は覚めた目で彼らを評価するだろう。

2013.12.09:

国会が終わったが、NHKの世論調査で安部内閣支持率は発足後最低の50%。やはり秘密保護法の強引なやり方に批判が上がった影響が大きいだろう。しかも景気対策では言うほどの成果は出ていないからなおさら。
しかも秘密保護法に関しては半数以上が評価しないと答えており、国民の知る権利についても半数以上が不安に感じると答えている。夕方の記者会見で「国民を対象にはしない」と断言したが、法律にはそんなことは書いてない。本気でそう思うのだったら最初から条文化すればよい。何の保証もないことを口にしても誰も信用しない。

2013.12.08:

今年の12月8日は何か緊張感が伴う。
もちろん理由は秘密保護法の「成立」にある。
戦前、日本は徹底して国民に対する秘密主義を取り、正確な情報は一切伝えなかった。戦争に入っても戦況は「勝った勝った」ばかりで、敗退が濃厚になってきたら今度は「転進」という言葉で国民を騙した。本当のことを語ろうものなら逮捕・投獄、ましてや戦争反対などと言えば拷問による死が待っていた。
秘密にすることは戦況だけではない。台風や地震も報道されず、被害の規模も秘密、よって救援も遅れた。
そして今、新たに懸念されているのは原発被害の情報隠しである。ただでさえ福島原発の情報公開は東電や政府の怠慢で遅れているのに、これが秘密と指定されれば住民被害は計り知れない。しかも住民が独自に被爆量を計測して公表しようものなら、逮捕・刑務所行きもありとなる。
ある日突然、「日米は本日イランに攻撃を開始しました」などという臨時ニュースが流れないとも限らない現実が可能性を帯びているだけに、こんな法律は一日も早く早く廃止せねばならない。

2013.12.07:

昨夜は職場の忘年会のため、酔っ払って更新せずじまい。
その間に秘密保護法は参議院を通過した。さすがに今朝の朝日新聞では大きい見出しで批判していた。こんな法律があってはろくな取材はできない。ちょうちん記事ばかり書かされることは自明なので怒っているわけだ。
これで安部内閣は「終わりの始まり」になるだろう。いや、終わりにせねばならない。

2013.12.05:

秘密保護法案は参議院でもろくに審議しないまま委員会で強行採決した。どうやら今日の深夜になってでも明日の会期末までに本会議を開いて強行突破をするつもりらしい。
しかし無理をすればするほど国民の反発が強くなる。よしんば稀代の悪法が成立しても不満は沈殿する。
特に戦前を経験した年配者は70年前に戻ることの恐ろしさを知っているから、暗黒の時代に逆戻りすることに恐怖を感じるという。
阿部首相にとっては自民党「全盛時代」の今がチャンスとばかりに悪法を次々と通して、ついでに憲法も一気に改悪することを目論んでいるようだ。しかしいずれ国民は黙っていまい。
それにしても公明党は完全に自民党化したと言えよう。「与党に入って自民党の暴走を抑える」というキャッチフレーズさえ投げ捨てて、完全に「自民党公明派」に埋没した。
善意の創価学会員を踏み台にして権力に食らいつき、遂にはその権力に飲み込まれ、悪法成立に積極的に加担した姿は、「公明」という文字からは程遠い、醜いものである。
いずれは弱体化し、自民党からも見捨てられるだろう。
ともあれ悪法は通ったとしても、国内外から右翼化を警戒されて、やがて経済的な輝きをも失っていくだろう。だからといってやけくそになって再び戦争への道を一気に進むかというと、そう簡単には行かないと思う。国民はやがて自らの命を守るために立ち上がるだろう。

2013.12.04:

まだ見積段階だが、韓国から日本のプライベート岸壁にちょっとした機械を運ぶ話があって、船をチャーターしたらいくらになるか船会社に問い合わせた。もちろんコンテナには入りきらないサイズである。
定期船ならトン当たり数百円〜数千円程度の話でも、チャーターとなると桁が違う。乗合バスと貸切バスの違いと理解していただきたい。
船の場合は大きさにもよるが、極東地区の数千トンクラスで数千万円は超える。今回見積もりを取ったのは千数百トンの大型漁船くらいの大きさで、1千万円を切った。
つまり条件によっては機械の値段よりも運賃の方が高くつくこともあり得るということ。
ちなみに飛行機となるとさらに桁が上がる。有名なロシアの貨物専用機アントノフは一回の飛行につき2億円である。

2013.12.03:

喪中欠礼のはがきが2通舞い込んで来た。ひとつは親戚から、もうひとつは昔海外建設現場で一緒に働いていた男が8月に亡くなったと、奥さんからのもの。享年65歳と若い。
彼は現場が終わった後、奥さんの実家の会社に誘われて退職したが、私とは毎年年賀状を交わす仲だった。しかも数年目に、その建設現場で働いていた連中との同窓会を開いたのだが、そこで顔を合わしてからは会うことはなかった。
それでも今年の初めには年賀状が来ていたから、何があったのだろうか。
それにしても年賀状を出す相手が次第に少なくなっていくのは寂しい。

2013.12.02:

今年の流行語大賞、「じぇじぇじぇ」「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「倍返し」と4つも選ばれた。
その中での私の注目は「倍返し」である。
今の日本では国民いじめが蔓延しているが、中でも企業の社員に対する酷使、長時間労働、セクハラ、パワハラが日常茶飯事になっている。企業サイドはコンプライアンスを強調するが、実情はTVドラマでも取り上げられたように人間を人間とも思わない扱いがされているのは承知のとおり。だからこそ流行語にも選ばれたのである。現在は労働基準監督官が主人公のドラマが放映されている。社員いじめへのアンチテーゼだろう。
会社の中だけでなく、政治の世界でも個人へのいじめが目立つ。どこかの馬鹿はブログで秘密保護法反対のデモに対して「テロ」だと暴言を吐いた。民主主義に対する無知を通り越して敵視そのもの。
企業の中でも、社会全体としても、民主主義を破壊しようとする動きに対しては徹底抗戦するしかない。

2013.12.01:

今年も12月がやってきた。年の瀬に向かって歳暮、忘年会とか迎春準備などもスタート。
PCも入れ替えが終わって新しいものは安定して稼働中。よって古いものは回収の手続きをした。