悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

13.03


2013.03.31:

とうとう3月末。今年も4分の1が終了。
やはり年度末で、自宅マンション前の道路の拡幅工事は一旦終了。工事用機材はきれいに撤去され、車線の一部制限もなくなった。2012年度の予算執行が終わったので、5月頃の2013年度予算が下りてくるまで中断なのだろう。
こういう国・地方の単年度予算方式は、長期にわたる工事には弊害でしかない。予算全体が年度ごとに配分されるのはやむを得ないが、工事の決裁までも分割するのは無駄でしかない。
ウチの会社では数年にわたる仕事が少なくないので、「分割決算方式」といって、全体の受注金額を進捗に合わせて半期ごとにかかった費用と予想利益を計上し、積み上げていく方式がやられている。これは仕事が終わってからばく大な赤字を計上したり、逆に異常とも思える利益が出ることを防いで、業績の平均化を計るためである。
勿論粉飾決算を防ぐために、証拠書類の整備と監査とはきっちりやられる。

2013.03.30:

今日はおだやかな1日。家の庭や街路樹、公園では桜が満開。花見客も多く出たようで高速道路は渋滞が多かった。
一方でおだやかでないことも。「維新の会」の党大会が大阪で開かれ、橋下共同代表が夏の参院選で憲法改正を争点にすると表明した。非常にきな臭い話だ。
マスコミが出している憲法改正のアンケートでは改正に賛成する答えがやや反対を上回るようだ。年代にもよるが、改正一般論議でいうと「そろそろ改正しては・・・」という雰囲気が意図的に流されている。しかし最大の焦点は9条だろう。
9条に限っていえばまだ改正反対が多いようだ。
もし9条を変えて「戦争できる国」にしたらどうなるか。今問題になっている北朝鮮の動きに対してはすぐさま日本が戦争準備に入るだろう。そうなれば北朝鮮は更に硬化するだろう。今、北朝鮮は休戦協定の破棄で韓国とアメリカを標的と考えている。そこには沖縄の米軍基地も入るようだ。これが日本も軍事力を持てば、日本全土を標的にする可能性が大きい。これでは平和的解決はできない。今は日本が軍備を持たないから北朝鮮も下手なことは言えないのである。
とにかく憲法を安易に変えて昔に戻ることはあってはならない。

2013.03.29:

今日で年度末。ということで私も決算の追い込みでやたらバタバタしながらも何とか1件を残して終了。残り1件とは今日トラックで発送して明朝客先に到着する荷物である。受領書は月曜日に返ってくる。
さて、今朝は決算でとんでもない話を設計と営業でやっていることがわかった。
3月に機械点検のSVを出したのだが、期間延長で追加料金を客に請求して精算せねばならない。しかし客の手続が遅れて決算に間に合わなくなたのである。それで両者が話し合って意図的に納期を延長し、決算を逃れようとしたのである。
そのメールのやり取り(コピーは私にも落ちていた)を見ていた私はおかしいと思い、経理に決算のルールを確認した。結果は私の予想が的中した。社内規定で、SVの仕事が決算前に終了しているならば金額が確定していなくても売上にしないといけないのである。金額が確定したら「決算後代価変更」を申請すれば認められる。
ということでごまかしを目論んだ設計と営業に喝のメールを入れて不正経理は防げた。
さて、そんなこんなで会社を負えて電車に乗ったら、花束を持った女性が乗っていた。年齢から考えて定年退職らしい。子供の姿が多いことも含めて、季節の節目であることを感じた。

2013.03.28:

今日は今日でろくな話がない。
炭酸ガスボンベを輸出しようとしたら、港の検査官が難癖をつけた。いわく「超低温用のボンベになっていない」と。
ちょっと難しい話になるが、用途によっては超低温の液化炭酸ガスも使われるが、その場合は保冷性の高い容器が使われる。しかし一般的にはそんなものは使わないし、超低温の液体を入れても熱を吸い込んでしまうので温度が上る。要するに魔法瓶にする必要もない容器なのに何でもかんでも魔法瓶にせよと言っているに等しい。
ガスボンベのメーカーに電話し、事情を話したが、笑っていた。でも魔法瓶にする必要がない用途だし、熱を吸っても何の問題もないという一筆を書いてもらうことにした。
生半可な知識で、熱力学の基礎をを知らない検査官は、ガスに関する輸送の規則の正しい使い方を知らない。知らないから権力だけを振りかざすしか能がないのである。

2013.03.27:

決算も終盤で忙しい。
加えて今日は年度末駆け込みの新規受注の手配書作り、31日船積(!)の書類の集中攻撃もあって忙殺。タバコを吸う時間もろくにない状態だった。
今日は歯医者通いなので何件かは明日に積み残し。
そんな中でこんなハプニング。
先週決算対象の物品を納入し、完了報告を書いて一件落着と思ったら、営業から「ゴメンナサイ」とのメール。客から「まだ未納品がある!」と怒られた言う。調べたら客の注文書にある部品リストを一部を見落としたまま社内に流してしまったという。そりゃ怒られるはずだ。
ということで設計からは慌てて図面が出てきて、私も工場に事情を話して特急製作の申し込み。もっとも2ヶ月はかかる品物だから31日までに納入できるはずもない。よって決算からは脱落させた。

2013.03.26:

昨日の続編。
選挙無効の判決がまた出た。広島高裁岡山支部である。国会の怠慢ということがまたも指摘されている。しかし0増5減みたいなごまかしで1票の格差が縮まるとは思えない。やはり選挙制度の見直しまで踏み込まないとだめだろう。小手先ではいずれ人口の変化で変わってしまう。
またドサクサに紛れての定数削減ももってのほか。勝手に民主主義の根幹に関わる問題を多数派が決めるべきではない。
さて、橋下市長は昨日午前の謝罪を夜になって撤回し、不服申し立てをすると言い出した。
原因は組合側がこれまでの組合を敵視してきたことについても批判されて逆切れしたようだ。
しかし橋本市長の態度は組合に対する個人的恨みの色彩が強く出ている気がする。というのも市長選のときに組合は平松前市長を応援してきた経緯があり、そのことについて報復とも受け取れる発言をしてきたからである。
彼は仕事中に組合活動をしてきたという弱点を基に、市民感情を味方にして組合に何度も攻撃を加えてきた。その結果が強制的なアンケートであった。だがこれは明らかに逸脱した行為だ。
しかし彼はもう度を越えている。しかも一旦は謝罪したのだから、その言葉の重みを考えるべきである。市長という重責を軽く考えてはいけない。

2013.03.25:

今日は裁判に関するニュース。
昨年末の総選挙について弁護士グループが訴えていた選挙無効の訴えに対し、広島高裁が初めて「無効」の判決を下した。これまでは「違憲ではあるが選挙無効は却下」が多かったが、無効は全国初。
過去幾度も一票の格差についての選挙無効を求めた裁判はあったが、国会が是正をサボり続けた結果である。もちろん政権与党が主たる責任を負う。これまでの議論を見ていると、自分達の有利なように区割りを決めたり、なおかつ多数決でゴリ押ししようとするから決まらないのである。加えて小選挙区では党利党略がむき出しになる。
やはり全国一律の比例代表性が最も公平である。また選挙区を残すとしても以前の中選挙区のほうがよりましである。
もうひとつの話題は、正式な裁判ではないが労働委員会による命令。
大阪市が職員に選挙運動に対するアンケートを行ったことに対して、労働組合が不当労働行為にあたるとして訴えていたものである。
アンケートはどう見ても思想調査でしかない。大阪府労委は、今後はしないとの誓約文を組合側に渡すよう市に命令したのである。
橋下市長はアンケートを業務命令として強制したが、結局ダメの烙印を押され、謝罪した。
いみじくも弁護士の資格を持っているのだから、こうなることは目に見えていたはず。これまでもその品位を疑われるような言動が多かった。今回のことをもって猛省を促したい。

2013.03.24:

「ももいろクローバーZ」の会話の声を聞いたことがあるが、女子高校生に多く見られる地声丸出しの金切り声には閉口する。「AKB48」の一部にもその傾向がある。
私に言わせれば、彼女たちの発言は声変わりはしているが内容は小学生レベルのその場の思いつきだけで喋っているとしか考えられない。
もちろん本人たちにはその自覚はないと思う。自覚がないからこそ思いつきで喋ることが可能であるとも言える。
ある意味では正直だと言えよう。しかしそれがプロダクションの商売に利用され、知らぬ間に金儲けの材料として使われていることを自覚しないままに酷使され、いずれは捨てられる運命にあることに気付かないとしたら何という悲劇だろうか。
もしもそれを知りつつ、適当にギャラをもらって引退していくのならばそれでもよしとというということかもしれない。しかし彼女たちの人生の一部分が浪費され、しかもなお、あの地声の喋り方がビジネスの世界では絶対に通用しないこと、一人前の人間として冷静に判断できる人間に育つ必要があることを考えれば、そのことに気付くまでの時間が無駄に費やされてしまうことに疑問を感じてしまう。
一人の若者の成長ということを考えると、「いいじゃないの幸せならば」では済まされない気がする。

2013.03.23:

今日は親友Oとの飲み会。
実は彼がネット検索で私に相談したことが一つの話題だったのだが、そのうちに話が変わっていって、国際感覚の問題が中心になった。
先日、うちの職場の若手が海外とのメールのやり取りのコピーを私にも落としていた。その話の中での大問題は19日の日記に書いたとおりだが、そのことをOに話したら完全に同意した。彼も技術者として自分の確固たる意見をフランス人に話したことがあるということで、上司の見解を待つという姿勢には否定的だった。
彼は一度泥状の材料の流量を制御するゲートの形状について、フランス人に説明したことがあったのだが、フランス人は「ドイツ人の真似だ」と批判した。あるドイツ人が同じ事を提案したことがきっかけだが、Oはそこで「同じ技術者ならば時を同じくして同じ結論に至ることは当然のこと」と一蹴した。
彼は上司の意見を待つという姿勢を嫌った。自分の意見は意見として堂々と述べることを当然視したのである。
似た話は数学にもある。
江戸時代の数学者関孝和とドイツのライプニッツが時を同じくして、高等数学の行列式を編み出したことが良く知られている。
私とOとの結論として、「上司に相談する」などということを海外の相手に向かって、それも英語に直訳して、メールするなどとは絶対にやってはならないということであった。

2013.03.22:

政府が沖縄県に辺野古の埋め立て申請を出した。明らかに沖縄に対する挑戦状であり、県民の意思よりもアメリカとの約束を最優先させるという意図の表れである。
アメリカでさえ住民の意見抜きでは軍事基地に対する大きな変更はできない。古くはワシントンが原子力空母の母港になることを拒否したし、最近ではハワイがオスプレイの配備を断った。
それが日本では、米軍が何をやろうと安保条約では拒否できないことになっているし、政府はいつもアメリカ言いなりである。「丁寧に説明」などというものはもはやいらないと言うのが沖縄県民の総意である。
これからどうなるか、注目しよう。もちろん沖縄の声は絶対に尊重せねばならない。

2013.03.21:

今日は大阪と並んで神戸でも桜の開花宣言。昨日と同じく朝はやや寒かったものの昼間は気温が上昇。
ご存知の方も多いと思うが、開花の基準となってあちこちにある桜はほとんどがソメイヨシノ。この桜は江戸末期に江戸染井村(現豊島区駒込)の植木職人らが交配させた園芸品種である。奈良県吉野山にある桜にちなんで命名された。不思議なことに種からは発芽せず、枝を接木することで増やしてきた。だから全国にあるソメイヨシノは皆兄弟、クローンである。道理で似ているはずだ。
こういう種子では増やせない植物はバナナも同じ。普段我々が口にする食用バナナは種ができない。よって株分けをする。
世の中不思議な植物があるものだ。

2013.03.20:

今日は夏休みの振り替え出勤日だが、例によって休暇を取った。
福島第一原発の電源切断事故だが、鼠などの小動物が配電盤に入って感電、ショートした可能性があるという。
一般的に工場などの配電盤には、温かさを求めて小動物が入り込む可能性があるのは常識。特に高圧配電盤の場合はブレーカーなどの電線がむき出しになっている端子部分で小動物が感電してショート、ブレーカーが落ちるのは珍しくない。そのためにケーブルを引き込む配電盤の下は鉄板などできっちりふさぐ必要がある。
私がある工場で現場の人から聞いた話では、冬眠場所を捜しに来た蛇とか、暖を求めに来た猫が侵入してショートしたこともあるという。もちろんそれらは黒焦げになって即死である。
事故対策を念入りにやるべき原発がこの程度の常識を知らないとは聞いて呆れる。
柏崎刈羽原発でも、地震の時に変圧器の油が燃えたのにスプリンクラーが働かなかった。これは消火用水配管が何の対策もなしに地中に埋められていたために破損したのが原因である。
原子炉の安全対策が「安全神話」のためにおろそかになるくらいだから、それ以外の部分でもいい加減なことしかやっていないように思える。

2013.03.19:

朝はそうでもなかったが、午後から夏のような暑さになり、夕食を作るときは汗をにじませるほどだった。
さて、ウチの新人A君がメールを出したコピーが私のところにも来たが、一目見て驚いた。
海外のメーカーから見積が来てそのお礼が書いてあったのだが、続いて"We will check it with our management..."と書いてあったのである。
それを見た私はすぐに彼にだけ忠告のコメントを書いた。
A君の書いたニュアンスはどう見ても「上司と相談しながチェックする」という、日本人的発想をそのまま直訳したもの。
これだと「自分には能力も権限もありません」と宣言しているようなもの。日本人だったら若者の謙遜に感じるかもしれないが、海外から見たら「こんな能無しとは付き合えない」と思われるだろう。
A君には徹底した国際感覚と生きた英語の教育が必要なようだ。

2013.03.17:

昨日今日と晴れ渡る天気。九州とか東京でも桜の開花が宣言されたから、神戸でももうすぐだろう。会社近くの小学校にある桜は蕾が膨らみ始めていた。ひょっとしたら今月末には満開になるかもしれない。
折りしも今は卒業式と入試のシーズン。駅前には受験生の姿も見えるし、合格発表の日には賃貸住宅のビラが配布される。
私の若い頃は学生専門の下宿や木造アパートが主流だったが、今はワンルームマンションが幅を利かせている。時代は変わった。
学生たちに比べて、ウチの息子は専門学校に行きたいとも言わずに相変わらずのプータロー生活。どうするつもりだ。早く働いて出て行け!

2013.03.16:

偶然と言うものは恐ろしい。
今日近所のスーパーでちょっとした買物をしたら合計がきっちり1000円になった。何年か前、別のスーパーでも2000円になったことがある。
確率論で言うと、切りのいい数字であろうと他の数値であろうと同じであるが、見た目には滅多にないことが起こったようにびっくりしてしまう。
偶然と言えば、麻雀の役満で親が第一ツモで上る「天和」と子が第一ツモで上る「地和」がある。また、これはローカルルールで役満とされる第一ツモで1組だけ同じ牌で残りは全部バラバラの「十三不塔(シーサンプトウ)」というのもある。
このように偶然にある種の意味を持たせる、あるいは驚くと言うのは人間の脳が持つ特殊な機能のようだ。
ちなみに、「天和」はおよそ33万分の1で発生するとされる。

2013.03.15:

仕事中に電話を取ったらいきなり英語でまくしたてられ、一瞬戸惑った。電話をかけてきたのは香港の会社のオネエチャン。メールを入れたからすぐに返事をくれという。ちょっと待てと言いつつ、すぐにメールボックスを開けたら来ていた。しかし斜め読みしたら、添付ファイルを見てくれとあるものの実際はない。よって送りなおしを命じて電話を切った。
1年ぶりくらいの英語だから頭の切替が辛かった。
さて、安倍首相がTPP協議参加を宣言した。見通しのないまま危険な橋を渡った気がする。
農産物輸入や国民皆保険などの選挙公約に矛盾するはずだが、どうやって国民を誤魔化すつもりだろう。失敗したら彼の政治生命は終わる。しかも実際に公約違反の協定を結んだら国民に対する大打撃だけが残る。
一体どういう神経をしているのだろうか。

2013.03.14:

世の中、ドケチな会社というものが存在する。
私が主に客先として相手にしている業界2位のS社。トップ以下ケチで固まっているので、調達部長もそういった性質の人物が人選されている。
だから我々のようなS社の外注先の間ではそのケチぶりが有名になっている。先日も我々の同業者が教えてくれた話で、この調達部長は「我社はすべての品物について安く買えるノウハウがある。だから組立品は決して買わない。バラバラの部品を買って自社で組み立てる」と豪語したそうである。言っておくがS社は機械製造業ではない。建設資材メーカーで、買うのは原材料の他に生産ラインの機械とその消耗品ならびに修理用部品である。
こういう調子だかからウチの会社に来る注文はパッキンとか磨り減った小さな部品ばかりである。分解・部品交換・手入れは自社の工場内にある修理工場でやらせる。しかしそこには専門の機械加工業が持つ工作機械はない。労働者も専門スキルはない。
先日もいくつかの部品の注文を請けたのだが、「組み立てて送りましょうか」と聞いたら「バラでいい」との回答。その結果ウチの下請メーカーを含めて5ヶ所からS社にバラバラの納品をすることになった。
このようないわゆる「バラ買い」が常に安いかというとそうでもない。まず発注先が分割されるので事務手続きが煩雑なこと。次に自社での組立費用が組立品の「まとめ買い」よりも常に安いとは言えないこともある。というのも自社工場は設備としても労働者のスキルとしても、専門メーカーよりも劣るからである。しかし会社幹部の連中は外部への支払の大小だけに目を奪われて、社内で発生する追加費用との比較をおろそかにしていることが多い。先の調達部長の発言はそのことを物語っている。

2013.03.13:

決算に関する「虫潰し」が忙しい。納品、検収手続、船荷証券の回収等々。
そんな中、月末までに船積する貨物について、設計から「これも積んで!」と手が上がった。
どんな品物か聞いたところ、鉄パイプ状のもので「今から図面を描く」という。
当初この話を聞いていたのは例の要領が悪いW。言い出したのはこれまた若くて機転のきかない設計のH。この二人が揃えば鬼に金棒(?)
いつも通りにHが図面を書いて上司のサインを貰い、手配師Wは図面を見て調達に手配書を書き、調達は複数社から見積を貰っていちばん安いところに注文書を出す・・・。これで少なくとも1週間は必要。しかも注文を貰ったメーカーは製作に時間がかかるからとして2週間は欲しいというだろう。しかしそれでは月末の船積には絶対に間に合わない。
ではどうするか。ここで経験と勘がものを言う。
ベストの解決策は、Hが市販の配管を削って作れるような手書きの図面を書き、それを懇意にしているメーカーに流して「1週間で作って〜な!」と頼み込むことである。ダメ元である。
もちろん思い通りにいかないこともある。だがそれなりのアイデアを出せばメーカーも協力してくれる。だがHもWもそういう努力はしないしできない。これは経験だけでなく、プロジェクトマネジメントの発想ができるかどうかにかかっている。だがHなどはそういう教育を受けていないし、上司からは「余計なことを考えるな」と禁じられているのである。しかし仕事は通常の手順とルートだけでは解決できないことが時としてある。
そのあたりの判断は難しいが、そこを乗り越えてこそ本当の実力が身に付くのである。

2013.03.11:

世の中はメディアも含めて震災関係一色。もちろんそれは悪いことではない。
ウチの会社でも警報のテスト、非難手順の確認などが行われた。本社では14:46に黙祷。私も机の前で人知れず目を閉じた。
震災復興の動きだが、アンケートなどでは復興が一向に進んでいないと感じている人が多い。政府は補助金を出しているが、昨日陸前高田市長が語っていたように目的が縛られて自由に使えないと言う。一方で復興予算が自衛隊の輸送機購入に使われていたなどの問題も発生している。これは前の民主党政権による「復興基本法」などによる抜け道だらけの法律のせいである。
アベノミクスでも企業に対する融資を底抜けにすることに熱心だが、本当に地元に役立つものにもっとつぎ込むべきだろう。
TPPで農業破壊、消費税増税で庶民の所得からの掠め取りをやっているのでは何をかいわんや。
私は今年で勤続40年の休暇が貰えるが、被災地へ出かけて金を落としに行こうと思っている。

2013.03.10:

昼前まではポカポカ陽気だったのが、昼ごろか強風と共に雨が降り始め、急激に温度が下がった。
天気予報では前線の通過に伴っって起こるとなっていたが、ここまで極端とは思わなかった。
明日の3.11を前に、日曜日と言うことであちこちで集会が開かれた。被災地でももちろん追悼行事が多く行われた。あれから2年、単に慰霊ということだけでなく、防災、復興、原発問題など、先を見据えた対策を考える機会にすることは決して無駄ではない。それは18000人を越える死者・行方不明者に対する責任でもある。

2013.03.09:

今日は気温が上がったので、洗濯物は夕方に乾いた。これまでとは全く違う気候である。この冬は終わったと考えていいだろう。
今日友人と話していて、北朝鮮のことになった。
彼曰く、アメリカなどの核保有国が自分達の核兵器を棚上げして北朝鮮だけに核を放棄させる話は辻褄が合わないのではないかと言った。
確かにイランに対しても同じことが言える。今は亡きリビアのカダフィ大佐も同様の見解を持っていた。
確かにそれも一理ある。だが今問題になっているのは北朝鮮が際限なく核開発を行っており、しかも米本土を標的とした先制攻撃をあからさまに意図していることにある。
それは以前の米ソによる核開発競争とは様相が違うし、今は互いに不十分ながらも制限を設けることで歯止めをすることが合意されている。
しかし今、もし各国が現核保有国の問題を持ち出したらどうなるか。北朝鮮の無法ぶりを止めるための国際的な結束は崩れる。
だから現時点ではその問題を棚上げするしかない。そうでないと北朝鮮が喜ぶだけである。
安保理での全会一致は北朝鮮の無謀を食い止めるという一点で共同しているのである。

2013.03.08:

北朝鮮の無法ぶりは留まるところを知らない。
国連安保理による全会一致での制裁強化に対して、腹いせの矛先をアメリカと韓国に向けて何をするつもりなのか。今の国連は60年前の朝鮮戦争当時の国連ではないし、これまで中国を含むどこからか停戦協定の見直しの提案がなされたこともない。
しかも、「ワシントンも火の海にする」などという無謀きわまる発言をして、誰が支持するというのか。ミサイル、核などで先制攻撃をすれば米韓の報復は必至。それは延坪島(ヨンピョンド)事件で実証済みだ。火の海になるのはピョンヤンかも知れない。
北朝鮮にすれば敵は米韓しかないようだが、今回の発言は世界中を敵に回す行為であることを知るべきだろう。

2013.03.07:

今月末は決算。よって仕事の追い込みが続く。船積の方も月末までに5件発生。
ところが決算以外でも時々伏兵が出てくる。今日飛び込んできた話は、宅急便でタイに送った品物について、受取人が配達業者からあれこれ文句を言われたと愚痴を並べ立ててきたこと。しかし何が問題で何をすればいいのかはまったく書いていない。
これでは解決の糸口がつかめないので配達業者の日本側窓口に善処を依頼した。
そもそものきっかけはタイの配達センターが何やら申告書みたいなものをFAXでいきなり受取人に送りつけたことで、説明も書いてない。しかもタイ語で書かれたそれを受取人はそのままこちらに振ってきた。当然日本人にはさっぱり読めない。愚痴だけ並べられても何もできない。
宅急便のトラブルは色々経験したが、今回のように何をやればいいのか具体性がまったくないのは初めて。
子供じゃないのだから、もうちょっとものの言い方があるだろうと、つくづく思った。

2013.03.06:

今朝は冷え込んで寒かったが、昼間は晴れて気温は10度まで上がった。
3.11が近づくと何となく悲しい気分になる。1.17の経験者には理解できる面とできない面があり、複雑だ。
そうした中、陸前高田の奇跡の一本松の復元作業が進み、今日は枝葉が取り付けられた。
巨大な津波に耐えたのだが、中が腐っていることがわかってそのままの姿では生き残ることができなかった。しかし市民などの努力でレプリカとして復元された。人々の思いが詰まった松である。
話は少し違うが、神戸でもわずかながら震災の痕跡が残っているところがある。民家のがれきが取り除けられたが、風呂場のタイルが残っている空地、小さな川の欄干が傾いたまま残っているところなどである。
私も1.17の記憶が少しづつ消えていっているが、そうした痕跡を見ては当時を思い出す。また揺れの瞬間は未だに記憶にある。どうやらこれだけは死ぬまで除かれそうにない。

2013.03.04:

今朝は冷え込んで寒かったが、昼間は晴れて気温は10度まで上がった。
そうした中、北海道で暴風雪による死者が9名も出た。
車が積雪の中に埋まって一酸化炭素中毒死などもあったが、注目すべきは帰宅途中での凍死。原因は「ホワイトアウト」によって、家の手前数百メートルにありながら道に迷ったのが原因とされている。
この現象は非常に有名だが、慣れているはずの北海道の人でもはまってしまうらしい。「ホワイトアウト」の恐ろしさは、小林多喜二の小説「東倶知安行」、新田次郎の有名な小説で、映画にもなった「八甲田山死の彷徨」などが詳しい。
私も昔槍ヶ岳の登山で、槍沢を上っている途中でガスの中に入り、視界がゼロになる寸前で一旦引き返したことがある。30分もしないうちにガスは消えたが、あの怖さは今も記憶に残る。

2013.03.03:

今日ひな祭り。とは言っても男である私には縁遠い話。しかも女兄弟はいなかったからなおさら。
さて、1日に書くつもりだった話を書く。
3月1日には2つの記念日がある。
ひとつは韓国の三一節(サミルジョル)。1919年3月1日の独立宣言に始まった独立運動を記念したものである。日本の官憲はこれに弾圧を加え、7000人以上が犠牲になった事件である。
日本による植民地化で日本語を強制され、名前まで変えられたことは、民族の屈辱として永久に刻まれることになったのである。
一方の3月1日は日本での話。
1954年3月1日、静岡県焼津を母港とする大型漁船第5福竜丸は、太平洋ビキニ環礁での米水爆実験による死の灰を浴びて被爆した。全員が原爆症にかかり、9月23日に無線長久保山愛吉氏が亡くなった。
この事件をきっかけに反核運動が盛り上がりを見せることになるのである。
この日は別名「ビキニデー」とも呼ばれる。

2013.03.02:

昨日は朝から体調が悪く、喉が痛いし熱っぽかった。これはまずいと思い、薬を突っ込んで早めに就寝。
お陰で今朝はスッキリ。
3月に入ったのに今日は寒さに逆戻り。北の地では暴風で鉄道はボロボロ。秋田新幹線では脱線事故まであって、大変なことになっている。
さて仕事の話。物を送った場合は受領書に送り先の受領印をもらってから検収手続をするが、いい加減なところだと、宅急便で送っても受領書を返送したりFAXで受領書を送ってくれないところがある。催促しても無視する悪質な場合もある。
こういう場合に便利なのが宅急便などの配達追跡システム。ネットで伝票番号を入力すると配達済みかどうか一目瞭然。これだと経理もジョブの完了を認めてくれる。
これだと誤配とか紛失も防げるから一石二鳥である。便利になったものだ。