悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
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2010.06.28:
梅雨だから当然だが、よく雨が降る。降らなくてもどんよりとした曇り空が続く。
昨日あたりからは気温がそれほど高くなくても湿度が高いので肌がべっとりする。これから梅雨の後半なので、太平洋高気圧からの湿った空気が流れ込むようになる。
雨の多い6月ももうすぐ終り。7月になれば祇園祭の話題がぼちぼち流れるようになる。
2010.06.27:
法人税減税の理由として「国際競争力の強化」とか「税率が他国より高い」と、財界とか大手マスコミが騒いでいるが、実態はどうなのか。
後者の方から言うと、日本では色々な優遇措置があって、最終的には欧米のレベルと変わりがないことが知られている。
例えば海外の子会社が上げた利益については、納税証明がなくても現地国で税金を払ったとみなしてその分は課税されないとか、単年度は黒字でも前年の赤字が今年の黒字を上回る場合は赤字の繰越ができて税金を払わなくてよい、などの優遇措置がある。
さらに言うと、税金だけでなく、年金とか健康保険の負担も含めると海外との遜色はさらになくなる。
そうでなくても過去の消費税増税額と法人税減税額とが相殺され続けてきたことは周知の事実。またサラリーマンの所得税は、これまで配偶者控除の廃止、所得税減税分以上に住民税増税が上回ったことなど、負担増になっている。
さて「国際競争力」の方だが、減税の効果は企業の利益を増やすことにはなっても、それが国際市場での価格の引き下げにつがるという保証は何もない。商品の価格を決めるのはコストと販売価格の競争の結果であって、税率とは何の関係もないのである。同じことは輸入品に対抗する国産品の価格にも言える。
しかも2009年に大企業は内部留保をさらに増やしていて、これに減税でさらに利益を積み増ししてよいという論拠にはならない。
そもそも「国際競争力」というのは輸出大企業の言い分であって、国内市場を中心としている企業には何の関係もない。むしろ下がり続けている給与所得による個人消費の落ち込み・デフレを招いている国内を何とかして欲しい、ということの方が切実である。
2010.06.26:
昨日の昼ごろからパラパラと降り始めた雨は次第に強くなり、今日は丸一日の雨。買物に出かけてても、30分も歩けばズボンは濡れるし、靴の中には水が染込んできた。
梅雨らしいと言えばそれまでだが、被害が出ないことを祈るのみ。
まだ太平洋高気圧の勢いは大きくないので、バケツをひっくり返したような激しい豪雨ではないが、これが梅雨末期になると雷を伴って1時間当たり70ミリを越えるようなこともあるので、警戒が必要になる。
季節が変わるには必要なプロセスではあるのだが、やはり被害が出ないのがベスト。地震と同じで被災はゼロにはできないが、「減災」は出来るはず。
2010.06.24:
世の中は選挙モードに突入した。これから投票日まで街は宣伝カーが賑やかになる。
ただ、私はどこかのブログのように、「選挙なんて無駄」とか「どこに入れたって何も変わらない」といった、選挙そのもの揶揄・否定するような議論にくみする気はない。国民にとって選挙の一票は自らの国の方向を決めるひとつの重要な権利だからである。
今回の選挙、楽しみにしていたことが消えたことを残念に思っている。それは政党・候補者がHPを使った選挙活動を解禁する法案が廃案になったからである。
一旦はすべての政党が合意して法案を提出したのだが、会期末近くになっての鳩山辞任騒ぎで時間切れになったのである。これでまた、政党・候補者が運営するHPは投票日まで管理者が入院したかのように、更新が止まったままになる。
そもそも日本ほど「べからず選挙」にしている国はない。海外の多くの国では買収以外戸別訪問でも何でもありが普通で、自分がひいいきにしてる政党の選挙ボランティアも日常茶飯事。
日本では戦前の治安維持法の影響がまだ残っているのか、自分がどこの政党を支持するのかといったことを日常の話題に乗せることはあまりない。というか、政府に対する批判すら口することには勇気を要するのが実態だ。
2010.06.22:
今日もまた悲しい事件が起きた。広島のマツダ工場で元期間工が車で通勤時の社員の中に突っ込み、一人が死亡した。
以前秋葉原で起こった無差別殺人と同様の犯行である。
確かに正社員との格差を見せ付けられる非正規労働者の立場には、同じ仕事をしていても賃金・待遇が低いことを悲しく思う。そうした境遇から、非正規労働者の中には「正社員は給料が高いのに、いつもサボっていて俺たちに仕事を押し付ける。だから正社員は皆信用できない」と口にする人もいる。
確かに会社は、安い賃金かついつでも首を切れる非正規労働者をこき使う。だがまずいことに、一部の正規労働者が一緒になって差別的態度を見せることもある。こうなると弱者がより弱い人間をターゲットにするイジメの連鎖が起こることになる。行きつく先は今回の事件のように無差別殺人である。
私としては「怒りを向ける相手を間違えるな」と言いたいところもある。だが、消費税が低所得層により負担がきつくなるシステムであるように、弱者を標的にした無差別殺人を生む労働事情、社会構造は変えなければならない。
2010.06.20:
今日は父の日。しかしこれまで息子からはプレゼントもなければねぎらいの言葉もない。母の日にプレゼントをしたことはあったが。
もちろん私から催促したことはない。息子の自主的な判断に干渉するつもりもない。
息子にとって私はいつまでも怖い存在のようだ。確かに小さい頃からあれこれうるさいことは言わなかったが、一旦怒ると威圧感を感じるように仕向けてきた。それは私のコンセプトでもある。
息子はそのことを理解しているようで、やはり細かい理由は言わずに食事の後片付けをやるようになった。
父の日に何もないのは少しさびしい気もするが、息子の意思を黙って受け入れるしかない。
2010.06.19:
消費税導入のとき、「福祉財源に充てる」としていたが、福祉が豊かになっただろうか?
ご存知のように「否」である。自公政権時代に健康保険の自己負担がどんどんアップし(私にとっては非常に痛い)、年金の支給開始年齢を遅らせたり、悪名高き「後期高齢者医療」や障害者の「自立支援法」の創設など、逆に福祉の後退が進んだ。
これに対して民主党は「後期高齢者医療」の廃止を公約しながら、実際に政権を取ったら「新しい制度が出来るまで保留」と先延ばしにした。わずかに子供手当てに支給を行ったが、財源不足として今年は半額。
そして決定的なのは、民主党には後退させられた福祉を回復するという方針もなければ、将来を安心して暮らせるビジョンもまったくないということである。よしんば高齢化社会の問題があったとしても、20年以上も前からわかっていたことで、自公政権の無策のツケを回されたとしてもそれをリカバーすることは政府の義務である。泣き言は聞きたくない。
ところが財源不足を消費税アップに求めるに至っては、国民が昨年の選挙で期待したものに反し、それを裏切る二重の公約違反は明白である。しかももっとひどいのは、法人税減税とセットにすることで、痛みを一般国民にだけ押し付ける、許しがたい方針を出したことである。
次回は法人税減税の不当性に迫りたい。
2010.06.18:
新内閣の仕事が見えないまま、国会が終わって選挙戦に入った。
それにしても驚くのは民主党の方針・マニフェスト。厚かましい財界の要求と瓜二つの「法人税減税、消費税増税」のセットを打ち出した。
消費税については首相が10%を口にするし、そもそも自民党流の「税制の抜本改革」に加えて「超党派」の議論という、いわば増税のための大連立を呼びかける、より悪いものになっている。
しかも法人税減税とセットになっていることも特徴で、自民党でさえ口に出来なかった、これまでの消費税収入と法人税減税額が見事に一致してきた事実を悪びれることもなく追認しているのである。
この話は庶民の立場として許しがたいものがあるので、次回にも引っ張りたい。
2010.06.15:
ワールドカップサッカーで日本がカメルーンに勝った。貴重な1勝である。日韓共催の時とは違い、自力で予選を勝ち抜き、自力で本戦で1勝を上げたのだから、これは明らかなレベル向上である。
一時期岡田監督が弱音を吐いたりして、かなり辛かったと思うが、貴重な1勝は監督・選手の励みになるだろう。
それに対して、カメルーンは痛い1敗である。1次予選を抜けるにしてもハンデを背負い込むことになるからである。
さて、私は日本−カメルーン戦の中継を見ていない。もう10時半を越えて起きているのが辛くなっているのだ。若い頃は親父が何であんなに早く寝るのか不思議だったが、自分も同じようになっていくのを実感すると、そういう年齢なのだと、妙にうなずいてしまうのである。
2010.06.14:
昨日から今日にかけて次々と梅雨入り宣言。日付の前後はあるものの、季節は間違いなく梅雨から本格的な夏への道を辿っている。
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衛星「はやぶさ」が戻ってきた。満身創痍になりながらも、日本の技術陣の懸命の努力で任務をまっとうした。素晴らしい成果である。後はカプセルの中にあるのが予想通りのものかどうかだが、何となく玉手箱を開ける前の浦島太郎の心境である。
今回のプロジェクトについて感じることだが、日本人らしく既存の技術を使って地道に努力を続けるのは非常に得意であること。
冒険はしないが、壊れかかったモノを何とか蘇らせる知恵は世界一だと思った。今時の修理のきかない家電製品を見るにつけ、私のようにTVを手入れして十数年もたせるような根性を将来に伝えていくのは困難になってきているが、今回の話は使い捨て時代へのアンチテーゼとして高く評価したい。
2010.06.12:
鳩山政権の次は菅政権となったが、出だしからもうひとつ芳しくない。
郵政改革法案で亀井大臣が辞任したことではなく(あの法案を強引に通そうとしたことは国民の支持を得られない)、米軍基地の問題や消費税増税論議などで、これまでの路線を軌道修正するような方針はまだ見られないからである。
もしこのまま何の変化もなければ、期待を込めての支持率の一時的回復はいずれしぼむだろう。
自民党を見限った国民は民主党に期待したわけだが、鳩山政権はそれを裏切った。今度の菅政権が再び裏切りを繰り返すならば、国民は希望を諦めずに、民主党以外の次の受け皿を模索するだろう。
2010.06.11:
PC更新作業がやっと終わった。後継者は「自分でやりたい」と言いながら一台も手をつけていないので、私が業を煮やして全部セットアップした。
今回の作業で問題のあるネットワーク設定がかなり見つかった。私のほうではIPアドレスの割り当てと、個人プロファイルおよびファイルの以降のみで、その他は情シスがDNSやドメイン参加設定を事前にやることになっていた。
ところがである、ある情シス担当者がやったDNSの設定がおかしいことが、職場用のファイルサーバーにアクセスできないマシンが1台発生ことから発覚した。
問題のある設定になっているPC全部をやりなおしてこのマシンの問題は解決したが、まだ他に1台残っている。こいつは情シスのベテランが出てきて色々トライしたどうにもならず、今日はあきらめて、週明けにOSリカバリするとのこと。
これ以外にも、WAN越えで本社のサーバーにアクセスするカスタムソフトから、「VBランタイムの入ったCDを入れてください」とのエラーが出た。そんなCDはないのでネットからランタイムをダウンロードしてインストールすることで解決した。
というわけで、今回のPC更新作業はへとへとになるほど疲れた。
2010.06.08:
社内から困った相談を受けた。ウチの会社が参加している「共同企業体」(略称:JV)の発注関係のデータ作りを「のぞみシステム」でやりたいとのこと。結論から言えば「不可能」である。
JVとは、建設関係の仕事をやっている方はご存知だが、大規模事業、例えば高層ビル、高速道路の工事などを複数の会社が共同して受注する方式で、その工事を遂行する間だけの組織である。
そのJVが下請に発注しようというのだが、仕様書、注文書の発行から支払までを「のぞみシステム」でやりたいという希望である。JV独自だとすべて手書きの書類作りになる。
だがJVはあくまで別の組織。受注代金の受け取りから支払まで、すべてJV名義かつ銀行口座も別。よっていくらJVのメンバーでも会社のシステムを別の名前で処理することはできない。
JVの仕事を初めてやったわけでもなし、そんな質問を出してくるヤツ(もちろん不慣れな若手)がいるとは。上司を始め先輩連はちゃんと教育してもらわないと困る。こちらは一蹴して終りだが、困った顔をして引き下がった相手は手間のかかる仕事を抱えてしまったらしく、可哀相だった。
2010.06.07:
アシスタントのH美のノートPC、毎日のように勝手に電源が落ちる。それで明日は今年度の更改で余った中古マシンと交換の予定である。
問題のPCは5年前に導入したIBM製(レノボ以前のもの)であるが、電源に難があって、引退はこれが3台目。1台目は数年前に煙を出した。2台目は昨年、やはり何度も電源が勝手に落ちた。今回は夏を迎えるので、我慢ももはやこれまでである。
ノートPCは本質的に放熱に弱点がある。狭いスペースに部品をぎっしり詰め込んでいるからである。件のIBMは元から熱が高かった。
自宅のエプソンのノートPCも底部が非常に熱い。空気の取り入れ口から細いダクトを通してCPUを冷やす構造だが、それでも完璧ではない。というか底部は机などと密着させて放熱を助ける仕組みにしてある。
それはともかく、モバイル専用機は除いてノートPCはいずれ社内から消える。「風呂敷残業」ならぬ「PC残業」が原因の情報漏えいを防ぐためである。時々ニュースになるPCの無断持ち出しによるトラブルを未然に防ぐには、デスクトップにしてしまうのが確実である。しかしここまでの対策を講じなければならないほどのサービス残業の蔓延を防ぐには、法的規制を含めたもっと根本的な解決が必要ではないか。
2010.06.05:
今日は恒例の通院。
先月のHbA1cは7.3。注射量を減らしたので当然の結果。主治医はこれでもOKとの判定である。
今日は血糖値で不思議な値が出た。自宅で朝食前に計ると150。注射&朝食2時間後に病院で計ると245。そして昼食前は90に激減。
一体これは何なんだろう???
2010.06.03:
新しい職場のPCが来たので先週末から順次更新中。
これまで私のマシンを含めて5台終了した。残るは4台。本当はもう1台あるのだが、これは本人が自力でできるから任せてある。
情シスのほうでWindows+Officeを入れ、ユーザーのドメイン登録も済ませてあるので、こちらではいくつかの業務ソフトのインストールと個人データの移行だけやればよい。個人で勝手に入れたソフトは「自己責任」である。でもそれだけでも1台あたり平均1時間くらいかかる。
私の場合は業務ソフトの種類が多いので3時間かかった。
更新作業は結構疲れる。手順は頭に入っているのでほとんど失敗はないのだが、時としてプリンタドライバを入れ忘れたりするので結構疲れる。
だから更新作業はそろそろ卒業して後進に譲りたいのだが、後継者はもうひとつやる気がない。残り4台については全面的に任せるつもりだが、横から見ていると気が気でならない。
2010.06.02:
結局鳩山首相、小沢幹事長が同時に辞意を表明するということになった。「道連れ辞任」である。
ある意味では二人が一緒に心中するにふさわしい理由がある。どちらも政治資金に関する重大な疑惑が持たれているからである。
もっとも今回の辞任の本質は、昨年の衆院選で掲げたマニフェストを、基地問題のみならずことごとく反故にしたこと。例えば後期高齢者医療を廃止すると言いながら、政権を取ったら「次の制度が出来るまでは廃止しない」と嘘をついた。こういうことの積み重ねが国民の怒りを買って、支持率が下がり続けているのである。しかも政治資金疑惑までも発覚した。
八ツ場ダムの突然の建設中止、事業仕訳を公開でやるなどのパフォーマンスくらいでは支持率は回復しない。それほどの失政のオンパレードなのである。
よって次の政権はこれまでの失政を払拭することができるかどうかで評価が決まる。鳩山路線から一歩も外へ出ることができないとなれば、自民党と同じく支持率が20%を切ったままの状態が続き、参院選では大敗北を喫するだろう。
もちろん国民にとっては福祉向上も経済回復も、そして消費税を含む増税ストップが実現するならば、とごの政党でもかまわないのである。
2010.06.01:
ボロボロになった鳩山首相、小沢幹事長との会談をやったが、相変わらず「辞めない」との強気発言。
しかし実態は前にも後にも進めなくなったと言うべきだろう。もちろんそうなった原因は沖縄県民を愚弄し、勝手にアメリカと「辺野古」に戻るという合意をしたからである。
ということは首相辞任に値するものである。あれだけ「政権交代」とか「普天間基地は少なくとも県外」と選挙で叫んだのだから、誰しもが「何かやってくれる」と期待した。しかし結論は自民時代からアリの一歩さえも外へ出ない案で勝手に合意した。まさに万死に値する行為。
もしこのまま首相を辞任せず、日米合意をそのままで強行突破すれば参院選は惨敗まちがいない。沖縄県民のみならず、国民全体が怒っているのだから。そうでなくても連立を離脱した社民党は、内閣不信任案が出たら「反対する理由はない」としている。
また、逆進して日米合意を振り出しに戻すこともなくはないが、「抑止論」にはまっている限り鳩山首相の頭にはないと思われる。本当はこれが最も国民の支持を得るのだが。もしこれが実現するのだったら、首相が辞任しようがしまいが我々には関係なくなる。