悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
05.09
2005.09.30:
タイガースの優勝はめでたいのだが、それにからんでマスコミが「経済効果は・・・円」とかいう皮算用を報道しているのには不満だ。愛知万博をはじめ、何かのイベントが行われる度にこのような視点が持ち出されるのには、正直言ってうんざりする。
経済効果の有用性について文句があるのではない。イベントにあやかって金儲けをすることには、悪どい方法を除けば誰がやってもかまわないことである。しかしイベントに対してあれこれ「柳の下のドジョウ」を狙って煽るような論旨は、バブル型経済の再来を奨励しているようで好きになれない。タイガースの優勝はファンにとって素直に喜ぶ機会ではあっても、便乗商法に黙って踊らされてることを黙認している場ではない。
経済というのはそもそも日常の生活に基づく地力があってこそ安定する。イベントは一時的な栄養ドリンクではあるが、切れたらおしまいである。それをあてにしようとすると、無限に何かのイベントを続けなければならない。つまりはイベントの自転車操業だ。
このことはバブル経済での問題点としてとっくに卒業してもいいはずなのだが、今のマスコミは何も学んでいないように思える。それほどまでに金儲けの亡者のしもべに成り下がったといことか。
2005.09.29:
阪神タイガースがリーグ優勝した。
ファンとしては喜ばしい限りである。それもごくたまに、というのではなく、2年ぶりのペナントである。強さが本物であると言えよう。今年は特に投打ともにしっかりしていた。よく「投打のバランス」というが、やはり「投打ともに強く」てはならない。中日に肉薄されながらも首位にとどまった実力は賞賛に値する。
岡田監督も言っていたが、残りは2年前に残した日本一である。それはともあれ、
祝リーグ優勝! 次は日本一や!!
2005.09.28:
ふと思ったのだが、小泉政権になってから非常に弱者に冷たい政策が連続して取られているのを感じた。健保、年金、税金、いずれも弱い者いじめとしか言いようがない。今度の郵政民営化も、全体としての収支に関わらず、結局は単独では不採算である僻地の郵便局が減らされることは必死である。銀行が持ち直している中で、支店の統廃合の何と多いことか。
こういう弱者切り捨ての論理はアメリカが最も先頭を走っている。80年代から「勝ち組」の論理は多くのホームレスを生み出した。そしてホームレスになる原因は本人の能力だとして切り捨てるのである。一方で軍需産業や石油メジャーなどは大きな利益を上げている。そしてその金は今の新保守主義者を育てるために使われたと言ってもいいだろう。だから彼らは「金のある者、軍事力のある者」がすべて世界を取り仕切ってかまわないと拳を振り上げる。そこには弱者に対する思いやりはこれっぽちもない。
同じことは日本でも進んでいる。にわか成金がその資金を利用して株式市場を徘徊し、あわよくばターゲットにした会社を乗っ取る。それがどの程度市場を混乱させるかどうかは無頓着である。それもやはり世界的に批判を浴びたヘッジファンドと似ている。現在は余った金で石油市場まで引っ掻き回しているのだが。
そしてさらに問題なのは、そういう連中に資金を貸す大銀行の存在である。
「ご返済は計画的に」というキャッチフレーズの後で、低賃金にあえぐ若者を食い物にするサラ金業者と、そこに資金を投入する大銀行がハゲタカのように群がっている。そこは弱者の屍を食い尽くす意図はあっても、同じ人間として生存する権利を考える余地など微塵もない。
2005.09.26:
土曜日くらいから急に涼しくなって、窓を閉めて布団をちゃんとかぶらないと寒さを感じる。
先週末にある部署が別のフロアに引っ越したのだが、「のぞみシステム」用端末の入っていたPCの内の1台を勝手に処分した。それも引っ越した後、他の個人PCのガラクタと一緒に混ぜてしまったためにどれかわからなくなっていた。
おまけにそれを共用していた隣の部署に伝えることもしなかったから、騒ぎになった。月末・期末処理ができなくなったからである。それで私が急に呼ばれた。私も初めて聞いた話だから唖然とした。
幸いにしてエミュレータソフトと端末番号を設定してあるファイルは私が全部管理しているので、ファイルの作り直しはすぐに出来たが、新たにインストールするPCを自分達で用意すべきところを、私に持って来いという。「アホか!事前連絡もなし勝手に処分しといて、尻拭いを全部俺にさせるつもりか!」と一喝。引越しの前に相談してもらえば、別のPCへの移し換えは5分で済んだのに・・・
2005.09.25:
昨日書き忘れたこと。
実は兄も糖尿病患者なのであるが、彼も最近インシュリン注射を始めたのである。注射量は私の方が多い。
兄弟そろって注射をやっているケースが珍しいのかどうか、そこのところはよく知らないが、食事の前に2人が注射の道具を並べている姿は我ながら滑稽な風景である。
思い出したが、親父は白内障を患っていた。そして時々足に痙攣を起こすことが多かった。これは私も同じで、深夜の最も血液中の水分が下がる時に粘度が上がった血液によって、毛細血管での血流が悪くなることから起こる現象である。だから親父も軽い糖尿病だったのだろう。
2005.09.24:
結婚式が無事終わった。
そして兄と一緒にしこたま飲んだが私の方が先に沈没。目が覚めたら朝の7時を過ぎていた。
血糖値はそれほどでもなかったが、二日酔いによる頭痛が昼ごろまで続いた。
2005.09.22:
明日から3連休だ。
私は明日、甥の結婚式に参列する。いわゆる「できちゃった婚」で、2人とも若い。相手の女性のことは何も知らないが、風の便りで付き合っている女性がいるということだけは聞いていた。でもきちんとした所帯を持つというのならそれでよし。盛大に祝ってやろう。
式の後は実家に泊まって北海道から出てきた兄と飲み明かすことを約束した。従って明日の日記更新はない。
2005.09.21:
夜になると虫の音が大きく聞こえるようになった。昼間は30℃近くまで上がるが、湿度が低いせいか朝晩はしのぎやすい。
稲穂が少しづつ黄ばみ始めている。いよいよ秋に向かって季節は進む。後2日で秋の彼岸。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉が身にしみてわかる年になった。老眼が進んできていることも影響があるのだろう。
2005.09.19:
今日は出勤日。もちろん「自主的」ではない。会社の年間スケジュールで出勤日と決まったものである。
本来なら無理にでも有給休暇にするのだが、上司から私が中心でないとやれない仕事を頼まれたので、イヤイヤながらの出勤である。
時間があったのでPC関係のパーツやソフトが入った棚を整理した。すると相当に古いソフトのCDやFDがぞろぞろ出てきた。FDはフォーマットすれば使えるので、100枚弱あったものを部内にアナウンスして希望者を募った。するとそれを聞きつけた部外者が50枚くらい持っていった。とにかくMicrosoft
Office
4.3などというものが残っていたとは思わなかった。あれは当時、30〜40枚のFDでインストールものであった。
さてCDの方だが、「コーヒーのトレイにでもどうぞ」とある若手社員に渡したら、セコいことを考えて自分のPCにインストールしようした。しかし古いバージョンゆえXPに入るわけがない。エラーになって私に相談しに来たが、一言「くだらないこと考えるな。コーヒートレイにと言ったのは訳がある」と説教。ま、そんなものか。
2005.09.18:
中秋の名月、夜7時頃は若干赤かったが、9時を過ぎると雲のない空で明るく輝いていた。
さて、話はガラッと変わる。
最近六甲道で安くてそこそこの味の居酒屋を見つけた。ネットではまだ見つかっていない。店としても積極的にやる気はない。宣伝で客が増えると店に入りきれなくなるし、メニューが捌ききれなくなる。繁盛するのはいいが無理な大量仕入れができるような規模でもなく、「売り切れ」はいかにもイメージが悪い。よって私も店の名前を公表することは避ける。
きっかけは飛び込みだったのだが、店主の顔を見てあっと驚いたのが常連になったきっかけ。それもそのはず、昨年入院した時の喫煙所の仲間で、いつも世間話をしていた間柄であったのだ。おまけにウチの会社にも少し関係があった。「縁は異なもの」の典型みたいな話だ。
2005.09.17:
大分秋らしくなってきた。朝夕は涼しくなったし、虫の音が急に大きくなった。今日は宵待月、そして明日は中秋の名月である。
2005.09.16:
「のぞみシステム」でも度々触れたが、ウチの会社ではホスト機がまだ健在、というかかなりの規模で使われている。数十年の歴史があり、またデータ量も半端なではないからおいそれとサーバーには切り替えられない。そのせいで各ユーザーには3270エミュレータソフトとして有名なOpenwayがインストールされている。
だがこのソフト、廉価で使い勝手がいいことから一時は大ブレークしたのだが、今はIISやUNIXサーバーが席捲していて需要が急速に落ち、メーカーは新規開発どころかサポートも止めてしまって、著作権も不明な糸の切れた風船のようになっている。それでもウチの会社ではホスト利用者の必需品だからなくなる可能性はまだない。
ひとつだけ難点があるとすれば、Openwayが悪いのではないが、3270エミュレーションの根本的性質で下手な接続切断をすると端末所属のグループ(「リージョン」と言う)全体の動きがおかしくなることである。
今後はホスト機用のアプリケーション自体がWebベースに変わっていくのだろうが、ホスト機に蓄積されたデータベースはまだまだ生き残るようである。
2005.09.15:
またまた決算が近づいてきた。とにかく四半期決算になってから年中決算をやっている気がする。それは私だけではない。あちこちから同じ声を聞いた。
本当は社内でも多くの事業部は真面目に四半期決算をやっていない。そのあたりのカラクリは不明だが、少なくとも経理レベルでの簡単な書類だけで済ませていて、大掛かりなものは9月期と3月期だけである。
ところがウチの事務所の経理だけは律儀にも各部門を巻き込んで実施する。どうやら「御本社様」の指示したことはすべて絶対視する癖が抜けないためのようだ。実は本社サイドでも真面目に決算をやっている事業部が少ないことは承知しており、まただからといって強力な指導はしていない。もちろん違法行為になるような手抜きは認めていないという大前提。当たり前だ。
2005.09.14:
やや遅れたが、9/11について少しだけコメントしておきたい。
あの日はアムステルダムにいて、最初は何のことかわからなかった。イギリスの宿に着いてからTVで見た光景は私の心を暗澹たるものにしたことは言うまでもない。後に消防活動を題材にしたはずのものが9/11に変身したドキュメンタリー映画を改めて見たが、それはもう、言いようのない悲しみに満ちていた。
しかしブッシュ政権は9/11をアフガンとイラクを攻める理由にした。ここにすべての解決困難な課題ができてしまった根源がある。
武力は絶対に最終解決にならない。それは人間が作り出した歴史が物語っている。パレスチナのガザ地区が典型だ。武力はモルヒネの役割でしかなく、貧困と差別をどう解決するかが最終結論となる。それが9/11の教訓ではないのか。
ドキュメンタリー映画の最後に流れる"danny
Boy"は、人を慈しむ心がいかに大切か、また命を奪われた人達に報いるのは何なのかを教えてくれいている気がする。
2005.09.12:
「小泉劇場」の第一幕が終わった。きらきら輝くコスチュームで無党派層の目を惹き付けたからである。
「カイカク、カイカク」というキャッチフレーズが郵政民営化問題そのものよりも重要なことに見えた、これがマスコミの論調に現れている。しかしそれはともかく、小泉劇場の2幕以降のシナリオはどうなるのか、私はこう想像する。
第2幕:消費税増税
第3幕:年金・保険民営化プラス負担増
第4幕:改憲
第4幕は簡単にはいかないかも知れない。公明党が難色を示すからである。もし清水の舞台から飛び降りるつもりなら、何らかの譲歩と引き換えに改憲に応じる可能性はある。公明党・創価学会の体質がそうさせるからだ。
それにしても民主党は小泉劇場を撃破する材料を持っていなかった。それもそのはず、根っこは一緒だからである。その点を有権者は見抜いた。昔なら社会党・共産党による革新の対立軸がはっきりとあって、選択する政策はわかりやすかった。その違いは大きい。それとともに選挙制度が昔から比べて随分ひどいものになったのも影響している。
選挙制度については近いうちに批判を加えるつもりだ。
2005.09.09:
今日は猛烈に腹立たしい話を。
もうすぐ今年度上期の決算だが、今日いきなり私の職場の経費で新しいPC用の費用計上をすると、情シスから言ってきた。しかし年度前に頼んでいた新しいPCはまだ来ていない。金は取られるが品物はないのである。
これには私も呆れたというか、烈火のごとく怒った。すると急に今月末までに納品すると回答してきたのである。馬鹿にするなと言いたい。前金を取っておいて、言われたら慌てて納品するという了見は全く信じられない。少なくとも正常な神経ではやれないことである。
しかし真相はこうである。
本当はメーカーからPCが納品されていて、私の職場用を含めて大量のPCが会議室の一角に保管されているのである。だが情シス担当者は忙しいのかどうかは知らないが、セットアップ作業を放置したままにしていたのである。その事実を隠して、メーカーには支払いが発生するのでその費用を決算直前になって各職場にツケ回しする手段に出た。要するに仕事を放置していたことに頬かむりしたまま、他人に金だけなすりつけたのである。非常に汚いというか、人間性を疑う。謝りもしない。この担当者はそういう意味でいつも嫌われ者である。
さすがの私も、これだけは必ず何かのかたちで「紳士的に」報復してやろうと思っている。
2005.09.08:
報道で一躍有名になった四国の早明浦ダム、台風14号の雨でスッカラカンの状態からたった2日間で満杯状態になった。とにかく1か月分くらいの雨量がまとめて降ったのだから、いかにすさまじかったが分かる。
しかし喜んでばかりはいられない。現時点で21名もの人が亡くなった。いくら予想ができなかった集中豪雨とは言え、こういうことがないように教訓を汲み取って欲しいものだ。
2005.09.07:
今朝は強風だったが、警報も出ず、また交通機関も少しの乱れだけで終わった。しかし電車が須磨の海岸沿いを通過する時だけは少し怖さを感じた。波頭が白く砕けて線路沿いのテトラポットに激しくぶつかっていたからである。
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仕事の話になるが、経理と話をしているとどうしても彼らの使う言葉に違和感を感じる。それも、彼らは簿記の用語(例えば「仕訳」とか「勘定費目」)を乱発し、それも相手は知っているのが当然という態度なのである。これは非常に困る。今日も私はある経理担当者にこう言った。「あんたらの言葉はいつも外国語や。それも相手が外国語を知らないかどうかなんて気にすることもない。」
ウチの会社だけの傾向かもしれないが、経理・財務畑の人達はおおむね相手に頓着しないで専門用語を使う癖があり、それはある情シスのSEの感想とも一致している。
2005.09.06:
台風の直撃は避けられそうだが、強風の中病院に行った。検査結果は先月と変わらず、肝機能、腎機能ともに正常である。糖尿病患者にとって重要な指標であるヘモグロビンA1cも6.5でまあまあ。そして今回は1年ぶりに眼科で眼底検査に行ったが、こちらも問題なしである。
病院での笑い話。採血になると決まって検査課の若い女性が顔を出す。理由は注射器で吸い取った血を数本の試験管に分けるためである。看護師(最近は「看護婦」と呼んではいけないらしい)が採血している後ろで待ち構えているのである。まるで血に飢えたドラキュラである。
彼女は小柄で、なおかつ八重歯が少し目立つので余計にドラキュラらしく見える。(笑)
入院から1年を過ぎて、インシュリン注射は次第に日常生活の一部として溶け込みつつある。
2005.09.05:
日本でも巨大な台風14号が近づいており、九州では既に暴風雨が吹き荒れている。近畿でも明日の夜に再接近する予想である。今回は悪いことにスピードが遅く、暴風雨圏に入ると持続時間が長い、すなわち被害が大きくなる可能性が大きい。
さて、困ったことに明日私は通院の予定である。下手をすると病院が閉まるかも知れない。う〜ん、どうしよう・・・
2005.09.04:
アメリカの巨大なハリケーンによる被害が大変なことになっている。
そしてその被害者の多くは黒人などの貧困層であることもひとつの特徴だ。残念ながらアメリカの繁栄の恩恵はひとにぎりの「勝者」だけに与えられ、多くはこういう災害に対しての対策などはお粗末であることがはっきりした。また、ブッシュ大統領の行動も、イラク問題もからんで批判されている。
それにしても、ひとつだけ私が残念に思ったのは、人がいなくなった商店で少なくない略奪が行われていることである。根底には貧困があるのだが、だからといって犯罪が許されるべきではない。この略奪の事実が物語るもの、それはいかにアメリカの社会が病んでいるかを示すものとして私は捉えたい。正直言って、このようなアメリカへ行く気にはならない。ヨーロッパでも、夜のパリの街は昔に比べて不気味な感じがするようになったが、真昼間から平然と犯罪行為が行われるようなことはほとんどない。出張であっても、アメリカへ旅行する気にならないのは、こうした事実があるからである。
2005.09.03:
以前このHPの編集に使っていたHomepage
Managerが帰ってきた。
確か1年以上更新されないままHPも閉鎖され、ちょっとした不具合も放置されていたのである。それが復活して何よりである。
早速最新版をダウンロード、今日の日記はテストを兼ねて使っている。初っ端の使い心地は悪くない。しばらくはこれで行こう。
2005.09.01:
9月に入って、プロ野球は風雲急を告げている。
ドラゴンズが交流戦の不調を盛り返して勝ち続け、首位のタイガースに肉薄しているのである。こういう緊張感のある試合は見ていて面白い。巨人とか楽天のように負け続けて這い上がるチャンスもないのとは大きな違いである。
先月半ばまではタイガースの優位は動かないと思っていたが、リーグ優勝までのドラゴンズとのデッドヒートはタイガースファンにとっても、また他のチームのファンにとってもわくわくするのではないか。
今回の両チームの直接対決は引き分けとなったが、これからも目が離せない。