悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

04.06


2004.06.29:

昨日のイラクの「政権移譲」、茶番以外の何物でもない。
いくら屁理屈をこね回しても、月末に予想される激しいテロを避けるためとしか理解のしようがない。イラク国民の多数はもちろん、世界中から冷ややかな目で見られたことは疑いないだろう。とにかく手放しで喜べるような状態ではないのだから。おまけに暫定政権はアメリカ抜きでは維持できないことは明白なのだ。
イラク国民はそれでも「治安の回復」を期待している。だが今後の情勢でそれすらもできない(その可能性は低くない)と判ったとき、イラクの人達は何ができるのだろうか。また誰がその責任を取り、誰が埋め合わせをするのだろう。
また、イラクを蹂躙した米英の責任はどうなるか、国連は何ができるのかということも問われる。悲観的な見解と言われるかも知れないが、現実は安易な見方を許さないし、イラク国民自身がきびしい目で行方を見守っている。

2004.06.28:

自衛隊の多国籍軍参加も問題だが、この話から派生して憲法改正をすべきだという首相の発言にはもはや言葉が出ない。
戦後歴代首相の改憲発言は幾度かあったが、本音は別としても批判をされたら「この内閣では改憲はしない」と答えていた。だが今回はすべてをかなぐり捨てて米軍の行動に加担するためとの理由を改憲の根拠にしようとしているのである。
そうでなくても多国籍軍参加の根拠はいい加減にも程がある。誰とどのような合意をしたかも明らかにしない。我々民間の国際契約でもありえない「合意」だ。もし議事録さえもない状態で「合意しました」などと報告したら二度と仕事はさせてもらえないだろう。そういう最低レベルの問題を公表しないということは、何かやましいことがあるのではと疑問を持たれても反論はできない。
それに加えて米軍を支援するために憲法改正が必要だと言う。これは正気の沙汰ではない。独立している「はず」の国が他国の軍事活動に加わるための憲法を持つ、それは従属以外の何物でもない。戦前の朝鮮は形だけの「独立」を装わされ、実際は無理矢理植民地化されてしまった。だが、今回は本気で「アメリカの51番目の州」になりたいと望んでいるのである。
一国民として、そんなことはまっぴらご免だ。

2004.06.27:

年金問題でふと思ったことがある。
ヨーロッパでは、年金を貰えることになると周囲から「おめでとう」と言われるそうである。日本では逆に年を取っていくことが悪いことをしているような感じである。どうしてこうも違うのか。
老人問題だけではないが、最近の日本の社会は、社会全体で個人を支えていくという観点が非常に弱い気がする。例えば、子供を生むのは個人の勝手、教育を受けるのも競争で勝手にやれ、就職も一部のエリート以外は定職に付けなくてもそれは個人の責任、年間3万人の自殺者が出ていても問題にしない、結婚も個人の勝手、年を取って働けなくなるのも勝手、・・・数え上げたらきりがない。
先進国でありながら、社会の福祉のために使える金はタンマリあるはずである。その金はどこへ行ったのか?

2004.06.25:

そろそろ「のぞみプロジェクト」の後継者を考えなくてはいけない時期になった。プロジェクトチームは解散し、これからはメンバーが各所属へ帰るので今後は専ら自力で問題解決しなくてはならない。だが私ひとりでこれらの問題を解決するのには時間がなさ過ぎる。トラブルで1、2日も費やしていたらきりがない。
本当は40歳前後で実務もシステムもある程度理解できる人間が欲しいのだが、そんな理想的な人材が簡単に見つかるわけがない。そうとわかっていても何とかしないと、やがて混乱していくのは明白だ。というのも、旧「陸蒸気組」はリーダー不在で12年間も改善せず、放置してきたのだから。とにかくお仕着せのシステムを言われたとおり使うだけで、うまい使い方はないかとか、改善の余地はないかという発想をしたことがないのである。それでいて陰口だけはたたく。それは若者にも伝染していて、自分からは工夫した使い方をやろうとはしない。その背景には、伝統的にOA化は「遊んでいる」ことという偏見があるし、情シスがリーダーシップを取ってこなかったことも災いしている。
だが現実にトラブったら大変なことになる。何よりも原因がLANなのか、ホストを含めたシステムなのか、あるいは端末PCなのかを真っ先に見分ける能力が要求される。それを踏まえた上で関係先に連絡しないとすみやかな解決は期待できない。
そこの感覚が理解できる人間を育てておかないと、後で大変なことになると思う次第である。

2004.06.24:

「のぞみプロジェクト」のリーダーをやっていた管理職が私の職場の部長として異動となることが決まった。当たりの柔らかい人物で、怒鳴るようなことはない。
現部長は間もなく56才になるのだが、会社のえげつない方針のために定年を待たずして子会社へ放り出されるので、その後任となるのである。丁度「のぞみプロジェクト」が終結するのと時期が一致した。新部長は私個人として見慣れている顔なので、改めて部長になるという実感はまったくない。変な馴れ合いにならなければそれでよし、というところだろうか。

2004.06.22:

たけしの司会でやっている「本当は怖い家庭の医学」という番組、好きで良く見ている。今日は夏に咳が出るという、カビが原因のアレルギー性肺炎の話だった。
こういう病気の前兆は私も2つ経験している。
ひとつは糖尿病。発病してからもう20年近くなるが、最初の兆候は猛烈に喉が渇くことと、一度だけ尿から猛烈な甘酸っぱい匂いがしたことだった。その後会社の定期検診で発覚した。
もうひとつは40過ぎてからの喘息。風邪を引いた後に時折深い咳が出ることが特徴で、ある日の明け方突然発作が襲った。友人の子供が喘息で、発作時の症状がどんなものか聞いていたからすぐに判断がついた。これは2年ほど投薬を続けて治癒したが。
たけしの科学番組は、彼なりのクセがあるものの時として常識を超えた発想でものを言うので面白く、「万物創世記」も見ていた。きちんとした科学的解説がなされているので、その落差がアクセントになっているのである。「○○が多く含まれる食べ物」などと、微量物質を針小棒大に取り上げる番組よりもずっと明快だ。

2004.06.21:

台風が通り過ぎた。「目」とまではいかなかったが、昼休みは少しだけ風が凪いだ。
子供の頃、第2室戸台風が通過したときも「目」が近かった。小一時間風はぴたりと止んだ。しかしその前後は家がガタガタ揺れるすさまじい暴風だたことを覚えている。
それにしても6月に秋台風のコースを辿るとは、これも異常気象か?

2004.06.20:

毎週日曜、私はNHKの将棋・囲碁の対戦を見るのだが、今日はあっと驚くシーンを見た。将棋で「二歩」の反則負けである。
素人は勿論のこと、プロでも「二歩」の実例があるとは聞いていたが、その現場に出くわすことまでは想像していなかった。負けた棋士は悔しそうな顔をしていた。
劣勢で苦労をしていたのだろう。その時の迷いというか、何とか打開したいという気持ちが失敗を招いたのだろう。常に冷静な気持ちでいることは、プロでも非常に困難なようだ。

2004.06.19:

昨夜はしこたま飲んだ。
月に1度ペースで海外にまつわる講座を開き、ついでに夜に飲もうと言う会である。
過去3回、もうひとつ若者の興味は薄いようである。私のように永年外国とのつきあいをやり、また今も時折コンタクトがあるのとは違って、日常的には殆ど必要がない話だから、彼らには実感がまだ持てないのだ。
今回は「禁句、恥ずべき行為」の話。来月は「英語らしい表現」を予定している。
まあ、講座のことは別として、私の意図の中には夜にフリートークを行なうことが含まれているので、真面目な話にそれほど興味がないことにはこだわりがない。実のところ、若者にも評判の悪い今の上司に対する愚痴の聞き役になることも重要だからである。

2004.06.16:

またくもってひどい三菱自動車の態度、そのひどさをさらに上塗りする話が出てきた。「経営が苦しいから賃下げする」というものである。工場閉鎖をし、さらに給料まで下げられる社員はたまったものではない。
そもそも欠陥隠しを指示したのは誰なのか?そのことに頬かむりをして、社員に責任を転嫁するとは何事か。賃下げを撤回し、経営陣は全員即刻辞めろ!
何故日本は会社の不祥事にかこつけてリストラをやるのか、不思議でならない。過去にも何度かあるが、最も悪どい典型はアイレディースが経営していたホテルである。ハンセン病患者の宿泊拒否で批判を浴び、言い訳がきかなくなったらホテルを閉鎖してしまった。働いていた人たちは経営者の不祥事が原因で放り出されたのである。
「企業の社会的責任」という言葉をこれらの経営者は知らないのだろう。会社を興すのも勝手、潰すのも勝手というなら全部自分ひとりでやったらいい。人を雇うということは雇われる本人の生活を尊重し、また地域社会との関係を保つという義務が生じる。そしてさらに大切なのは売った製品・サービスが害悪をもたらさないということだ。アイレディースも三菱自動車も、これらのすべての責任を放棄し、会社の維持だけをはかろうとしている。
欧米ではこんなことは絶対許されない。日本だけがこういうことに非常に甘い。その原因は日本社会独特の問題があると思うのだが、細かい点を指摘できる能力は私にはない。しかし一つだけは言えると思う事がある。
それは労組の監視能力が極端に悪く、会社のやることに物分りが良すぎることである。以前山一證券が不祥事で潰れたとき、国会で当時の橋本首相がいみじくも言ったことがある。「労働組合は何をしていたのだ」と。

2004.06.15:

更改PCについては先月の日記にも書いたし「サポーターのつぶやき」にもトラブルのことを載せたが、世話役になっている若手のT君とU君はほとんど私に頼りきりとなってしまった。WordやExcelが入った個人ファイルは何とかなったが、Lotus Notesをはじめ、Internet Explorerやその他のアプリケーションに属する設定ファイルのバックアップの取り方は話にならなかった。
特にOutlook Expressのメール、アドレス帳、アカウントの移し方は知らないし、IEでも「お気に入り」のコピーを取ることやプロキシサーバーの設定もできないとあっては、どうしようもない。自宅でもPCを買い換える時とかリカバリで必要になるはずだが、どうやっていたのだろう?という感じである。こういう「生活の知恵」はPCを触る以上必修科目のはずだが。
今回わかったのは、「若いから」ということでPCの知識に期待し過ぎてはいけないということだろうか。確かにキーボードの操作には慣れている。ExcelやWordの編集もそれなりにやれる。だがその先のOSやアプリの何たるかになると途端に???に陥る。我々の年代はDOSしかなかったので、ディレクトリやパス、拡張子という概念が身に付いていないとPCは動かせなかった。Windowsはファイルをダブルクリックするだけという操作に単純化させて、その煩わしさから解放したが、背景にあるプロセスをブラックボックスにしたため、若者が悩みながら育っていく過程を奪ってしまったのではないか。

2004.06.14:

年金問題で「後出しジャンケン」という表現が使われているが、実態は「詐欺」そのものである。
まず衆議院通過直後に、給付水準も負担も試算どおりにはならない可能性を政府が明らかにした。そして公明党は年金未納議員を公表。次いで参議院通過の時には、委員会で突如採決を強行し、数名の議員の質疑をさせなかった。明らかに民主主義の破壊行為である。そして参議院を無理矢理通過させ「成立」させた。
これだけでも万死に値するのに、直後になって出生率を公表し、政府試算の破綻はさらに明白になった。政府と与党が一緒になって公然と詐欺行為をやるのでは、この世はヤミだ。
何故こんなことまでやって年金制度を滅茶苦茶にするのか? その裏には財界の戦略があると私は見る。つまり今後予想される不足分は消費税増税で補い、同時に厚生年金の企業負担分を減らそうとねらっているとしか思えない。
実はウチの会社では、「法定福利が今後増えるから」(厚生年金の負担が増えることを意味する)という理由で、「法定外福利」、つまり社宅や昼食代の補助を減らす提案を出した。ということは次のターゲットは「法定福利」分である。まったく油断もすきもない詐欺師どもである。

2004.06.13:

日露戦争の時代を描いた司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」が2007年の大河ドラマになるという。えらい先の話だが、たまたま友人が読んだ感想を聞かせてくれた。
彼曰く、日本の自主的外交は日露戦争で終ったとのこと。それ以降はひたすら拡大路線に走る軍部に牛耳られ、やがて日独伊三国同盟に寄りかかってファシズムに突っ込む。戦後はいわずと知れたアメリカべったりである。
百年もの間自らの頭で考え行動したことのない外務官僚、ということは2世代以上にわたってそのようなことを続けてきたわけだから、田中真紀子に「伏魔殿」と呼ばれたのも頷ける。
声もかけられないうちから「多国籍軍」に参加表明し、アメリカに跪く姿は世界の恥である。しかし首相をはじめ、外務官僚にはそのことがアメリカを除いた全世界にどういう印象を与えるかは眼中にないようだ。「多国籍軍」は国連の指揮下ではなく、米軍の下に入ることになる。そんな状態で「人道支援」に限定などできるわけがない。既に給水活動の影で米兵空輸が行なわれている。こんな日本の外交は許せない。

2004.06.11:

台風も接近し、いよいよ梅雨も本格的になりつつあるようだ。通勤電車の車窓からは田植えが終って満面の水を張った田園風景が目立つようになった。蛙の声が聞こえてくる季節だ。水が綺麗なら水路べりにホタルが舞うのが見られよう。

2004.06.10:

国連安保理決議で占領軍が「多国籍軍」という名目を得た。国連のお墨付きを得たわけだが、実質的には米英軍の占領状態が続く。イラク国民にとっては殆ど何も変わらない。僅かの期待だが、国連の名前がある分だけ無茶はできないことくらいか。反米テロリストにとっても同じ事が言えよう。
多国籍軍ということで、国連からの参加を世界に呼びかけるかたちになったが、ドイツ、フランスなどは参加しないだろう。義務はないからだ。一方で日本政府は国連の旗が立てられたことではしゃぎ、早速「復興支援」の名目に飛びついた。もちろん本音は米追随である。
イラクが本当に自立した国になるかどうか、それは国連決議があろうとなかろうと、実体としての民族自決がなされるかどうかだ。現状のアメリカの息のかかった暫定政府では1年後の自治は極めて困難だろう。だがそれは最終的にイラク国民が決めること。望み薄だからといって、アメリカの気ままな振舞いを許すわけにはいかない。放っておいたら、「大中東構想」という、まるで「大東亜共栄圏」を思わせるような愚行を認めることになる。

2004.06.08:

小学生による同級生の殺人事件、マスコミ報道ではわからない部分がいくつかある。そもそも今のマスコミは細かいところの分析力がまったく貧弱で、特にネットに関する知識の低さは覆うべくもない。そこでいくつかの疑問をピックアップしてみた。

疑問1:
被害者のHPが書き換えられたという話が出ているが、FTPではなくともパスワードを教えていなければ勝手できるものではない。ということは両者の間で親密さがなければ、このうようなことは起こらない。二人の関係がどうだったのか、そこを知るうえで非常に重要なポイントのだが、まったく深く分析されていない。

疑問2:
加害者の女の子が、親の命令でバスケットボール部を辞めさせられている。その時点から彼女の態度が急変しているのだが、親の過干渉が原因ではないのか?それまでの親子関係がどうだったかの取材が欠落しているため、不明なままである。

疑問3:
ネチケットのことがクローズアップされているが、両者は毎日顔を合わせているので、単純なネット上でのマナーを論じるわけにはいかない。
ネチケットを教えることの意義は否定しないが、今回のケースで一般論をあれこれ言うのは違う気がする。むしろ加害者が「うざい」とか「下品な愚民」というような言葉をどのようにして覚えたのか、小学生の親しい間から仕入れたとは思えない。そのあたりの背景を明確にしないと、上滑りの論議になる。

2004.06.06:

懐かしい名前を聞いた。「高田渡」である。最近の彼の密着取材を映画にしたものが上映されているらしい。
我々の年代で、関西フォーク全盛時代を知る人なら彼のことを覚えているだろう。特に彼の「自衛隊に入ろう」という曲は今でも忘れられないほど、ものすごくインパクトがあった。

自衛隊に入ろう 入ろう 入ろう
自衛隊に入ればこの世は天国
男の中の男はみんな
自衛隊に入って花と散る

この歌詞だけ見ると、とても反戦歌とは思えない。しかし実際は彼の意図もそうだったが、れっきとした逆説である。それを知らずに自衛隊が彼にアプローチし、後で引っ込めたという本当の話がある。
元の曲はマルビナ・レイノルズという当時のアメリカのおばあちゃんフォークシンガーが作ったもの。それに高田渡が日本語の歌詞を付けた。レコードにもなったが、テレビ・ラジオは「自粛」したので一般には放送されなかった。私は京都円山音楽堂で生演奏を聞いた。
彼は現在東京に在住。すでに60歳を超えているが、歌に対するスタンスは昔と変わらないという。それが若い映画監督に新鮮に映ったらしい。我々が育った時代の「フォークソング」とか「反戦」、「革新政治」などという言葉は死語になりつつある。しかしその精神は時として見直されることもあるようだ。

2004.06.04:

会社で、ある人が「三菱のクルマには乗りたくない気がする」と言っていた。こう何度も不祥事が明るみになったら、ブランド名は逆に作用することを如実に示す例である。
それは会社の体質が一部反映している結果かもしれない。自動車の歴史はある意味で三菱重工の歴史でもある。一事が万事というわけでもあるまいが、「天下の三菱」は戦前から日本の法律を作るくらいの影響力を持つ超巨大企業である。だから社員は優秀であると同時に、平均的に見て態度が大きい。
それが原因かどうかはわからないが、自動車に関する限り大企業にあぐらをかいて事故を誤魔化してきたようなフシが感じられる。
自動車とは別だが、三菱重工の長崎造船所で最近再び船の火災が発生した。今回は国内用のフェリーである。前回の火災を教訓に万全の対策を取ったと言っているが、社員には叱咤だけで、設備の対策が本当に取られていたのか疑わしい気がする。
だからどうしても自動車と似たような体質があるのではないかと、勘ぐった目で見てしまうのである。
その昔、国内最大の軍需産業として三菱は「死の商人」と呼ばれた事がある。その亡霊を再び蘇らせるようなことはやってもらいたくない。

2004.06.02:

小学生の女の子同士のトラブルで、片方が相手を殺害するという事件、犯罪の低年齢化がさらに進んでいる現状を象徴する例だ。
現在までに公表されているレベルだけで想像するしかないが、「良い子がいちばん危ない」と言われていることを証明している感じがする。
チャットの利用のことだけがマスコミでクローズアップされているが、PCの使い方のうまい子供ならどうってことはない。問題はコミュニケーションのあり方だろう。そうでなくても対面での会話が下手な現代の子供、ケータイとかチャットで話せるのはいいが、感情のすれ違いが起こったときにどうするか、という対処に慣れていないために起こったとも考えられる。
大人でも、ネチケットを理解せず、誹謗中傷の書き込みを行なう例は少なくない。時には暴言が飛ぶ。小学生ならなおさらそういう時の感情の抑制をすることは困難だろう。そして感情の抑制がきかない分だけとてつもなく暴走する。
だからといって殺意にまで至ったことを弁護するつもりはない。事件を起こした少女の心理を分析し、彼女としての教訓と、それを社会のものとしていくプロセスが必要になるだろう。

2004.06.01:

昨夜のNTTコミュニケーションズでのトラブル、ウチの会社には関係ないと思っていたら、地方の雑居ビルにある支社とはOCNを使って接続していたため、見事に被害を受けた。
話はガラッと変わって、若者の新婚旅行にまつわる話。
最近、結婚式の直後に新婚旅行に出ないケースが目立ち始めている。仕事優先とも思えないし、何故かはもうひとつわからない。我々の年代ではまず考えられなかった。というか、新婚旅行を先延ばしにするという選択肢はまったく頭になかったし、思いつくこともなかった。
時代の変化と言えばそれまでだが、何が若者の心を変えさせたのだろう?