悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
00.10
2000.10.31:
いよいよあと数時間でIP接続を開始する。
これまでのプロバイダには挨拶状を送ったし、新しいダイヤルアップの設定も用意した。メールアドレス関係も、必要なところには案内したし、アカウントの設定は済んでテストも終わった(メールアドレスは既に使用可能)。
何となく今年元旦のY2Kを迎えた時と同じような緊張感だ。無事開通できればいいが。
会社では明日から新しいシステムが運用される。従来の海外出張用電子決済システムに加えて国内出張用システムがスタートする。これでいわゆる「出納」の窓口が完全に消えるのだ。
新しいシステムはインターネットエクスプローラーで開発されたもの。実は某大手PCメーカーが社内用に開発したものを本社電算の幹部が飛びついたという代物。既に別の事務所でテスト運用されていて、明日からは全社での展開となった。最初から解っていたことだが、やはり他社のものはそれなりのクセがあり、テスト開始からいろんなコメントがついている。このあたりの電算幹部の安直さは定評があり、今回も以上のような経緯で導入され、問題が続発しているのが現状である。以前、ワクチンソフトの性急な入れ替えについて書いたように、全社展開にはそれなりの準備・確認作業が必要なことを無視し、猫がネズミを見て即座に飛びつく体質は変わっていない。
今回のシステムの特徴は、出張旅費をすべて事後精算にしたことで、このために出張者のクレジットカードが赤字にならないよう急いで手続きをせねばならない。従って管理職は決裁が遅れないように始終PCで部下からの申請がないか監視を強制される。これは相当なプレッシャーになるだろう。
2000.10.30:
昨日はヨメハンの実家の法事だったのだが、彼女の従姉妹と今時の親子のことについてちょっと話題になった。
まず最近の親の過保護・過干渉は度を越えたものがあるという。とにかく放課後のクラブや塾までの送迎を全部親がやっているらしい。これではまず子供の自主性は育つまい。親も親で、自身が甘やかされて育っているケースもあり、「子供が子供を育てている」現象は決して珍現象ではないという。日本人の自立の弱さは再生産されている。
私も以前の職場でこんなケースを知った。30代の女性で独身。仕事もできるし真面目だが、唯一の欠点は引込み思案。聞いてみると親がすさまじいくらいの過干渉。門限はもちろん何から何まで親と同じ席に居させて、いちいち指示をする。音楽を一緒に聴く時間というのまでこしらえているそうだ。それで一度彼女は反乱を試みたらしいが、親の落胆ぶりに逆に同情してあまり逆らうことを避けるようになったという。
もし親子の依存関係が異常に強い場合、「親が死んだ後、子供の人生はどうなるのだろう?」というのが私の素朴な疑問である。子供は放っておいても「親離れ」する。しかし「親の子離れ」はなかなか困難だ、というのが昨日の話題の一つの結論だった。
2000.10.28:
先週公認会計士の監査があり(また監査だ・・・)、先月末の上期決算について何点か質問を受けた。まあ、私が担当している分は無事すんだが、終わってたばこを吸っていたら、横で経理の管理職がこんなことを言い出した。
「実はなあ、○○課の担当者は監査が初めてなんや。それで本人は会社のためと思って実状を正直に喋りよったんや。そやけどそれは損失隠しになるから会計士はクレームを付けてきよった。素人は困ったもんやで。」
ちょっと待て!
原因元になったところが自分で説明しろと振っておいて、問題発言が出たらクレームをつけるなんて。素人とわかってるんだったら、言っていいこと悪いことを最初にちゃんとレクチャーしとかんかいっ!
2000.10.27:
いやはや、昨夜はびっくりした。このHPを更新しようとしたらジオシティーズが停止しているではないか。
相当重傷だったらしく、昨夜8時から今日午後1時まで延々17時間もストップした。それにしても原因ははっきりせず、ただ単に「Yahoo!ジオシティーズが利用しているサーバーに障害が発生し」とだけお知らせに書いてあるのはちょっと不親切に思う。間借りしといて大家にいちいちけちを付けるつもりはないが、もうちょっと書き方があるだろう。以前も書いたが、謝罪だけして事実関係をはっきり示さないのは誉められた話ではないと思う。
いっそのこと新しいプロバイダに移転するか・・・なんて事を書いたら、このHPを消されてしまうかな???
2000.10.26:
本日NTTより電話があり、いよいよ11月1日からIP接続開始となった。同時にプロバイダも乗り換える。
各種報道によるとNTTとプロバイダの間のトラブルが多いようだが、そこは「人柱」覚悟で乗り切らねばなるまい。NTT自身も試験運用ということだったのが予想外の申し込みに驚いているらしく、対応が後手に回っているようだ。
盆休みに申し込んで以来2ヶ月半、新しいネットライフがどうなるか期待と不安が頭をよぎる。
2000.10.23:
見えない出口・5
据付けの途中で客先に段取りを狂わされ、ずるずる工事が遅れたことは前回書いた。
ところが据え付けの終盤になってまたもや開いた口が塞がらない話が出る。どうした事かというと、工場でやっておかなければならない部品の取付が多数忘れられていたことのみならず、手配はおろか図面も書いてないものがぞろぞろ出てきたのである。本当は工場で製作中トラブルが発生して工程が遅れた時に、紛れてやってしまえばよかった。しかし担当者はトラブル対応に振り回され、周囲も上司も何一つ手伝わなかった。
当然のごとく十分な設備と人間がそろっている工場と違い、現地では倍以上の手間がかかる。おまけに部品を手配して現地までトラック輸送するからなお時間はかかるのである。だから工程はどんどん遅れた。工程表は連日書き直され、改正番号が20を越えるようになった。
現地では設計だけでなく、据え付け業者の指揮をする工事担当者なども入っていた。しかし皆バラバラで連携プレーができない。おまけに管理職クラスが一人入ったのだが、これもいわゆるプロジェクトマネージャーの器でなく、客先に指摘されたことをそのままわめくスピーカーでしかなかった。
こんな状態で人間が正常な神経を保てるわけがない。工場サイドの工務担当は連日の無理難題を吹っかけてくる電話とFAXに悩まされた。「これこれの部品を明日送れ」、数トンもある機械仕上げ必要とする部品を「1週間で持ってこい」、さらに朝FAXで流した内容を夕方には変更する、それも「頼むから」とか「無理を言ってすまんが」という前置きは一切無しの命令調である。工務担当者は協力してやろうという意欲を完全に無くした。
2000.10.22:
何故かは知らないが、今年は沖縄とか伊豆諸島を除いて台風の直撃がまったくない。おまけに10月に入っても暑い日が続き、先週になって薄ら寒くなったと思ったら北海道では雪だった。
やはり地球温暖化のせいなのだろう。それと都市の発熱、いわゆる「ヒートアイランド現象」による竜巻の発生や集中豪雨も多く発生していることが指摘されている。先月の名古屋水害は私の仕事にも影響を与えた。
本格的な秋になり、家の中でじっとしていると寒く感じるようになってきた。たまには六甲の山を散歩して、新鮮な空気と心地良い疲れを体に与えなければと思うこの頃である。
2000.10.21:
マンションの塗装工事がほぼ終了し、今日は立会検査となった。
業者側の態度も丁寧で、手直しすべき部分、残工事の洗い出しなどを済ませた。
今回5年ぶりに屋上へ上がる機会があったので眺めると、少し変わった感じになっていた。まず、防水シートの補強を行った。それで色もきれいになっていたのだが、それ以外に3年前に行った給水管のやり替えで高架水槽と配管が消えていることが目に付いた。30年近く使われた給水管は錆びて動脈硬化を起こし、いつ破れてもおかしくない状態であったのを鉄から塩ビのパイプに替え、同時に高架水槽を撤去して水道局の本管から直結したのである。高架水槽は震災の時に相当揺れたらしく、12ミリもある取付ボルトが伸び切っていたのが思い出された。
あとは団地の共同TVアンテナ回路をCATVに換えたことだ。今CATVを使ったインターネットの話題がにぎやかだが、単にアンテナから切り替えるだけならCATV会社の費用負担ですむが、団地の場合回路の根元にあるブースターを双方向タイプのものに有償交換する必要があるので、利用しない人の反対は避けられないだろう。それを考えると簡単には普及しないような気がする。
2000.10.20:
月末まであと11日、気になるIP接続だが連絡はまだない。
どうなってるのだろう・・・
2000.10.19:
唐突だが私は強烈な乱筆である。
会社でも「お前は手書きをするな」とまで言われたことがある。メモ書きしたものは自分でさえ読めないことがあるくらいだ。だから恥ずかしくて毛筆なんか書けない。一番困るのは、筆圧が少ないので、銀行口座の開設などで5、6枚もあるノーカーボン紙のいちばん下はほとんど見えないことである。注意していてもそうなので始末が悪い。
乱筆といえば、現都知事の石原慎太郎氏が有名である。今はキーボードを叩くかもしれないが、昔は出版社に「石原番」がいて「暗号解読」をしたそうである。しかし、彼には文才があるが私には何もないので誰も手伝いはしない。だからこうして自分でキーを叩いている。
考えてみれば最近は手書きをほとんどしなくなった。ほんの走り書きか英語の書類にサインをするくらいである。これでは乱筆を直しようがない。
2000.10.18:
若い人ではもう読めなくなっていると思うが、40代以上なら戦前使った書体「旧字体」はある程度知っていると思う。もちろん戦前の教育を受けた人なら読み書きできて当然だし、私の母などは旧字体しか書けない。
旧字体というのは例えば、「傳(伝)」、「辨(弁)」。「戀(恋)」などである。昔「恋」という字を覚えるのに「糸し糸しと言う心」という語呂合わせがあったのだが、これは旧字体を知らないとすぐには理解できないのである。
戦後生まれの私が読めるのは何故か、それは私が「中學(学)生の頃まで文庫本のかなりの部分がまだ舊(旧)字體(体)だったから」である。
2000.10.17:
昨日の話を続ける。但しもう一度簡単に整理する。
1.人減らしの命令が上から出たのに対し、我々4人のうちの1人を無理矢理転勤させる話になった。(そもそもこれがボタンの掛違いの始まり)
2.上司は最初その穴埋めの手伝いを私に依頼し、私は全部ではないが引き受けることをOKした。
3.実は転勤の話は纏め役の相談なしにやられたため、彼は激怒、「別の人間を補充しろ」と要求(この事実を私は引継ぎをOKした後に知った)。上司は慌てて人選をしたが見つからず、転勤の日を迎えた。
4.転勤前日、上司は私を呼んで「補充人員が来るまでの1〜2ヶ月の間だけ女性アシスタントに簡単な指示をするだけでいい」ということを持ち出したが、私は無責任であるとして一蹴した。
と、ここまでが昨日までのあらましである。
それで上司はどうしたか、残る兼任の2人に仕事を振ってしまった。纏め役は私に何を遠慮したか知らないが、新しい人間を転勤させられた人同様自分の子分として育てるつもりらしく、上司が見つけてくるまでの間我慢しようというつもりらしかった。しかし、私以外の2人は兼任でかつ既に仕事はオーバーしている。おまけに新しい人間を1〜2ヶ月のうちに見つけるという上司の言葉を信じる者はなく、今のままではまず間違いなく仕事に支障が出ることは誰が見ても明らかである。こんな八方ふさがりの状態を放置して何をするつもりなのだろう。私には理解不可能である。
私は纏め役に話を整理して今後についての見解を出すよう求めた。彼は今の実態と人員の補充が遥か遠い話であることとを認めた。しかし補充人員を自分の側に置きたいという点にかなりこだわっているという印象を受けた。自分の手元で育てたいという気持ちは理解できないこともないが、実務をこなしてなおかつ素人を育てることは余計に手間がかかることは明白である。それで私はそのことを指摘し、手詰まりになるよりもある程度経験のある私に一部をまかせて、半年あるいは一年後に新人に引き継ぐことを提案した。
彼は人がいいというか、上司の言葉をとりあえずは尊重して、もしどうにもならない時は私の手伝いが必要になるだろうということを言った。もちろん私にはまだるっこしく聞こえたが、ドアホ上司のような実態を無視したでたらめは言わなかったので事態の変化を待つことにした。
それにしても私は、近年感じることのなかった激しい怒りが湧きあがるのを覚えた。事実から目をそらし、人を馬鹿にしたようなものを持ち出す神経には我慢がならなかった。
2000.10.16:
転勤で一人抜けた穴埋めの引継ぎを終わって、その若い同僚を送り出したと思ったら、やおら上司が出てきて「別に新しい人を呼ぶように手配しているので、それまでの1〜2ヶ月だけ手伝うだけでいい」と急に変なことを言い出した。
詳しい話を聞くと、補充人員は私と同様の仕事をやっている纏め役が教育するので、その1〜2ヶ月の間だけ女性アシスタントに簡単な指示をするだけでいいという、まったくもって身勝手でかつ無責任な言い分、おまけに私は子供の使いのような仕事をしてればいいなどと、人を馬鹿にした言い草に私は声を荒げた。「そんなめちゃくちゃなことを言うなら引き継ぎは断る!」
転勤前、今の仕事は彼を含めて4人でやっており、そのうち纏め役ともう一人が兼任、転勤した彼と私が専任だった。それを専任を転勤させたものだから纏め役は怒って「別の人間を補充しろ」といったのである。それで上司は慌てて人選に走ったが、急なことだったので人は見つからない。もし見つかったとしても素人しかいないので一から教育しなくてはならない。そういう状態のまま転勤の期日がきてしまったのである。
空いた穴をどうするか、答えは簡単、残る3人でうまく分担し、後釜を入れて上手に育てればよかった。そして私は専任であるし、今の仕事の経験も一番長いので大半を私に任せるのが最も現実的な解決策だった。
ところが上司は我々の実務を知らない上に、ものすごい小心者だったために、纏め役の機嫌を損ねたことだけに目を奪われ、素人を入れてその場しのぎをしようとしたのである。おまけに1〜2ヶ月といえども対外的な仕事が中心なだけに穴を空けるわけにはいかないし、相手に対する継続性が重要なのである。それをよりによって一度は私に任せるような口振りをしておきながら、待ったなしの日になっていきなり最も姑息な手段を持ち出したのである。
あきれるというより、私には怒りしか沸いてこなかった。
この続きはまた明日。
2000.10.15:
最近の若者は、やはり肌の手入れがいいせいか、にきびやあばた面がめっきり減った。
私の若い頃は月面のクレーターのようなあばたのひどい奴がクラスに一人か二人はいた。ひどいあばたの原因は、手入れが悪いだけでなく、やたらににきびを手でつぶし、不潔にしているからである。
それに変わって、若い人にはアトピーが目立つようになった。首筋やひじ、ひどいのはひざの裏側の皮膚がケロイドのようになっているのもある。
ところで私が20〜30代の頃には、妙なところに脂肪が溜まる癖があった。
その1:目尻
寝不足・徹夜を続けると決まって右目尻の少し下に脂肪が溜まった。指で挟んで絞るとチューブ入り絵の具のようにグニュグニュと出てくるのである。繰り返し起こったが、不思議なことに血は出なかった。
その2:あご
一度だけあごに小さな黒い固まりのようなものができた。気持ち悪いのでちょっとつまむと、脂肪にくるまれた黒いひげが出てきたが、よく見ると皮膚を突き破ることが出来なかったために中でぐるぐると渦を巻いていた。ちょうど蝶の口か蚊取り線香のような状態で脂肪の中に埋まっていたのである。
その3:尻
右のお尻の角、つまり座ると骨が当たる部分が時折腫れることがあった。我慢しているといつのまにか消えたりしているので気に留めなかったが、中はえらいことになっていた。ある時、この腫れ物が異様に大きくなり、椅子に座ると激痛が走るほどになった。尻をずらして座るが、なかなか治らない。そこである日、意を決してパンツをずらし、中の膿を指で思い切りひねり出そうとした。もちろん激痛が走ったが、痛みとともに出てきたのは血まみれになった米粒大の大きさの脂肪の塊であった。その後、二度と同じところが腫れるようなことがなかったのは言うまでもない。
2000.10.13:
最近われわれ庶民に身近な会社が次々と破綻している。
雪印は原因が別としても、そごうに続いてダイエー、その直前は千代田生命と、生活に直結した企業がおかしくなるところに問題の深さがあるような気がする。すなわち個人消費の低迷・空洞化が進んでいるといえなくもない。以前指摘したIT関連などと違って、毎日の生活に必要な物資の消費が落ち込んでいるということは、その国の豊かさを示す一つの指標として重要であろう。もちろんお金を使うことだけが豊かさではないが、福祉も含めたものとして考えるとやはり無視はできないだろう。
公共事業に対しては湯水のように金を使いはしたが、無駄が多いために、借金だけが残った。個人消費は日々消費され再生産されるためにほとんど無駄にならない。そして何よりも、ほんの一握りを除いて、個人には倒産がない。倒産イコール死だからである。
2000.10.12:
「論理の整合性」について書く。といっても哲学の話ではない。
うちのヨメハンは失敗した時などによく「そう思ったから」と言い訳をする。どう思おうと、思った通りにならなければ意味がないのであるから、こんな言い草はなんの役にも立たない。だから素直に誤りを認めればいいのだが、無理に強弁しようとするからこんなチグハグな言葉を吐くことになる。
次。交通安全運動期間になると会社でもキャンペーンを行うのだが、その時のキャッチフレーズに「事故を起こさないよう、事故に遭わないよう注意しましょう」というのがある。一体どうしたら「事故に遭わない」ようにできるのだろう。会社は念力でもくれるのだろうか。
その次。JRの「お願い」で普通電車の座席には7人座るように促すものがある。その中に「普通電車の座席は7人掛けですから」という言葉があるが、何故7人座ることができるかという理由はまったく書いていない。納得できる論理抜きで断定しようとするから変な文章になる。実際問題、普通電車の座席は女性ばかりなら何とか7人座れる程度で、男性ばかりならまずもって無理である。
さて、最近もっとわけのわからない「論理」がゴリ押しされようとしている。
来年の参議院選挙の比例区に「非拘束名簿方式」を採用する「法案」なるものが出てきた。少なくとも民主主義のイロハをわきまえる人間なら到底考えつかない代物である。「過半数が取れないから」という提案の理由もそうだし、特定の個人に投じられた票が所属政党の他の候補者に流れるようなシステムは民主主義のメニューにはない。野党側が「票の横流し」と批判するのはもっともだし、タレント候補を餌に票を掠め取ろうとする意図は有権者を愚弄するものでしかありえない。そこには論理どころか屁理屈すらもない。
そしてもっと質が悪いのが、マスコミによる「横流し」批判を無視する姿勢と野党側の審議拒否を理由にした「どっちもどっち」論である。故黒田清氏が草葉の陰で慟哭している。
2000.10.11:
今週一杯でいよいよ一人が転勤になり、仕事の一部が私に回ってくる。もう引継ぎをしないといけないのだが、上司は出張したまま13日しか戻ってこないし、当の本人も今日は休んでいた。残るは後2日。いいかげんウンザリしている私は上司抜きで明日引継ぎを終わってしまおうと目論んでいる。
2000.10.10:
自宅のインターネット接続で困ったことが起きた。実は盆休みに例のIP接続(商品名:フレッツ・アイ)を申し込んでいたのだが、NTTからまったく音沙汰がないのでこちらから連絡を取ったところ、何と今月末「くらい」まで待ってくれとのことだった。一ヶ月以上も待たせておいて「くらい」はないだろうと考えるのだが、我慢するにしても綱渡りになりそうだ。
というのも、まさか申し込んでから接続できるまで2ヶ月を越えるとは思っていなかったから、IP接続に対応していない今のプロバイダには今月末で契約打ち切りを宣言していたのである。
もし月を越えると月2000円の固定料金で気ままにつなぐことができなくなる。一応セカンドプロバイダとして7円/分のものに加入しているが、今までどおりの自由な使い方では2000円分などすぐに飛んでしまう。
IP接続開始日も問題だが、貰ったアドレスで新しいプロバイダに加入手続きをしてからいつから使えるかもまた問題である。とにかく過渡期をどう乗り越えるか、頭の痛い話になってしまった。
ちなみに、NTT側では予想外の申し込みの多さに設備の増設が追いつかないらしく、予約待ちが130名、その内私の順位は47番目だそうで、何か飛行機の空席待ちのようなイライラした感じがある。
2000.10.09:
またまた先月29日のトラブルで、3.の設計担当者は翻意せず遂に辞職した。というか会社側も慰留することに消極的であった。結構いい給料を出していたので文句あるなら勝手にしろという態度だったらしい。
よその会社のことに口出しはできないが、こちらの仕事を頼むことはもうほとんど不可能になった。新規の仕事を受けてくれる会社を物色中で、おそらくレベルは多少落ちるだろうが何とかなりそうな雰囲気である。
それにしても辞めた設計担当者、貴重な存在だったがちょっと甘いところがあって内外ともに評判はあまり良くなかった。退職後は一匹狼的に仕事を取るそうだが、無理だろうというのが大方の声である。そもそも彼と親しくしていた連中が何かと忠告していたのに耳を貸さなかったらしい。
気落ちする話だが、明日は心機一転で新しいところと話をせねばならぬ。
2000.10.08:
先月23日に続いて再度「例外エラー」が発生した。それもスキャンディスクとデフラグを実行すると起きる。
ターゲットになっているのはESDI_506.PDRというファイルで、特定できないが同一と見られるフォルダのチェック中に必ずハングする。FATかファイルが破損しているようにも見えるのだが、何せスキャンディスクで修復しようにもうまくいかない。一度だけスキャンディスクが完了できたのだが、エラーとは検知してくれなかった。
他のアプリでは起こらないので実用上支障はないのだが、スキャンディスクのような緊急時に使うものがイカれていてはいざというときに困る。
最初は例のVirusScanかと思ったがアンインストールしても止まらず、前記のごとく場所が特定できたのでシステムの再インストールに及んだ。
しかし再インストールの途中でまたも奇妙なことが起こった。ディバイスマネージャーでCOM2を追加し、競合するIRQをよそへ待避させた途端に再発。それでも何とか再起動でごまかしてスキャンディスクを実行すると次はクラスタの破損個所が1個から2個に増えてしまった。それで奇妙なことにそれ以降エラーは出なくなった。
デフラグで見ると最初の方のクラスタなので、FATやBIOSが絡んだ部分がやられたのだろう。そこらへんは詳しくないので想像するしかないのだが。
今回の事件で一つ都合の悪いことがわかった。それは再インストールする際にHDのフォーマットをすると破損クラスタが一旦消滅してしまうことである。つまりアプリのインストールなどファイルの書き込みをやっている最中に破損クラスタが再発見される。これでは不安でしょうがない。なんとかなる方法はないのだろうか。
2000.10.06:
鳥取県の地震、米子の南でM7.3、阪神大震災よりも大きな規模ながら被害はずっと小さなものですんだのが不幸中の幸いだろう。何よりも死者が出ていないのでホッとしている。
私も会社でゆれを感じた。震度4くらいだったのだが、最初はトラックかクレーンの振動と勘違いしたくらいだ。しかし、ゆれが長いのと周期が遅いので地震とわかった。横揺れの時は机の下に潜ることを考えたくらいである。やはり体が過去のことを覚えているので、とっさにどう行動すべきか必死に判断をしようとするところからは抜けきれない。
改めて負傷された方、何らかの被害を受けられた方にはお見舞いを申し上げたい。
2000.10.05:
先月29日の日記に書いたトラブルのうち、2件が片付いた・・・というかどちらかと言うと後ろ向きの解決になってしまった。
1.の水没モーターは結局よその会社では作れない品物と解り、仕方なく復旧中の工場で再製作となってしまった。だから納期はベタ遅れ。社内で仮部品をつけて組立、輸送のために解体する時をねらって本物と取り替えることとなってしまった。客が検査に来た時は、事情を説明して了承してもらうよりない。法的にも不可抗力とみなされる。
次は5.の工事業者問題、結局応援部隊の曲がったヘソは戻らず、元の業者の出戻りとなった。それで今日、現地担当者の上司を連れて応援部隊に謝罪に行くはめになった。
何でこんなことになるんやろ・・・(号泣)
2000.10.04:
最近になって会社の昼休みに職場の同僚と囲碁を打つようになった。
上手下手は別にして、おしゃべりをしながらのリラックスした雰囲気で打つのだが、相手が熱を入れ始めて星取表を作りたいと言い出した。私は話し半分で聞いていたが、何と今日メールに添付してExcelの星取表を送ってきた。さすがに笑ってしまったが、それでもやりたいと言うならそれもいいだろうと思い、「それで、このファイルどこに置くの?」と聞いたら、「適当にそちらメンテしてくれ」と言う。
おいおい、「これはサーバーに置かないとお互いに見られないよ」
「あ、そっか」
ということで、サーバーにある彼の個人フォルダに入れて運用することになった。
2000.10.03:
JR西日本の「携帯電話の電源を切ってください」の案内を初めて聞いた。
恐らくマナーキャンペーンだけでは解決できないところまで来たこの問題、科学的根拠をたてに携帯・PHSに固執する乗客に全面戦争をしかけたような感じがしないでもない。しかしどちらかと言えばJRの方に軍配を上げたいような気がする。
日本の空には電波の洪水が溢れている、と言ったら大袈裟だろうか。事実、鳩レースが開催できないところまできているという。
もちろん世の中には携帯・PHSのみならず種々の電子機器から電磁波が放射されている。TV、電子レンジ、パソコン、ゲーム機、etc.・・・しかしそれらの決定的な違いは、機能上電波を外へ出し続けなければならないことと、遮蔽していても漏れてしまうということである。ということは放出するエネルギーに格段の差があると見ていいだろう。
病院では「禁止」、飛行機ではほとんどの電子機器が全面禁止に近い状態だから、電車の中も同等の措置にして不思議はない。ペースメーカーに影響するするエネルギーの量がどれほどなのかは良く知らないが、仮に1両の乗車率が100%=約100人としよう。現在携帯・PHSの普及率が50%だから50台の機器が微少電波を出しつづけていることになる。ラッシュの約200%ならこの倍の100台。こうなると他の場所とは密度が桁違いの差になるだろう。それだけリスクは高くなる計算になる。
飛行機の墜落で多数の死者が出ることと、電車の中の一乗客の命を秤にかけることはできない。生命に関わるリスクをどう避けるか、そこのところを正しく理解しないと反発だけが残るのではないだろうか。
2000.10.02:
最近なんでもかんでも「IT」と呼ぶマスコミの騒がしさにはうんざりする。そもそもはサミットでの議題に載ったことからだが、打出の小槌じゃあるまいし、万能と思ってもらっては困る。
確かに私自身も公私共にPCとインターネットを使って技術・情報を利用させてもらっているし、確かに便利である。だがそれはあくまで利便さの享受とか生産性の向上のための「道具」に過ぎない。「IT」そのものが価値を生んでいるのではなく、生産性を上げるための基盤でしかないのである。今は「IT」関連の生産が伸びても、実際の物作り、第一次、第二次産業が底入れをしなければすぐに飽和してしまう。
それともう一つは「IT」関連設備の導入に踏み切れない個人・企業をどうするかという問題が残っている。いわゆるデジタル・ディバイド問題である。私の意見では、こういう弱者のための援助が必要になってくると思う。また、そうしないと真の景気の底入れはできないと考える。しかし今、政府は強いものだけへの援助しか頭になく、浮かれて騒いでいるように見える。バブルの頃に、入れ物ばかり作る無駄な公共事業へ金をつぎ込んだ結果がどうなったか、その教訓を生かさないとまた同じ失敗を繰り返すことになるだろう。
2000.10.01:
昨日の午後からこのHPを置いているジオシティーズが死んだままである。
従って昨日の更新もできずにいる。しかし何も書かないのも気分が悪いので、ちょっとメモだけ残す。
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最近労働省が変なことを言い出した。超超氷河期と言われる新卒者の就職難を反映してフリーターが増加していることを受けて、若者に仕事をすることの意義を教えてやろうとのこと。世間知らずの愚かな官僚が考え出したものだろうが、原因と結果の逆転が見事に現れている。
「生活の乱れが服装の乱れ」と、学校が服装の検査をやかましく言うのも同じことである。服装をきちんとさせたら非行がなくなるなんてことは誰も信じまい。それと同じで、将来を見通せないから安定した職業に就くことを諦めているのであって、自分の生きがいが見つかったら放っておいても働きに出る。
事実を正しく認識できないとこんな馬鹿馬鹿しい発想になるようだ。フリーターの問題についてはまた別の機会に書くことになるだろう。