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西洋菓子のスパイス考② ~クリスマスを彩る、お菓子たちのレシピ集~ 記事登録日:2014/11/22
最終更新日:2015/02/24
 
西洋菓子のスパイス考①では、ヨーロッパ各地のクリスマスを彩る名物菓子とそれに使われるスパイスについてご紹介しました。

こちらのページでは、そのミックススパイスを使って作るお菓子のレシピをご紹介します。

書籍やサイト上で公開されているレシピを元に、私が作ってみて「イケル!」と思ったものを、我流にアレンジ♪
日本でも作りやすく消費しやすい分量になおして再現してみました。

いずれは、スパイス考①に登場したお菓子、全てのレシピを網羅したいと思っていますが・・・それは・・・はて、いつになる事やら・・・?
まずは二点、運命的に巡り会えた超絶オススメレシピをご紹介いたします。






  ジンジャーブレッド・クッキー   おまけレシピ;ポマンダー
  スペキュロス  
   








ジンジャーブレッド・クッキー
 
まずは、褐色の生地肌と愛らしい人形型が特徴の、ジンジャーブレッド・クッキーから。
蜂蜜を加えたり、卵を入れなかったり、と、レシピにはバリエーションがあるのですが、海外のサイトなどを参考にしてみた中で、材料や配合的に一番味の良さそうなものを選んで作り易くアレンジしてみました。

  レシピはこちら → Cpicon ジンジャーブレッド・クッキー


材料・分量について参考にしたのはこちらのレシピ。
→ Marmiton 「Gingerbread Christmas Cookies (biscuits en pain d'epice de Noel)」
フランスの料理サイト「Marmiton」で一番評価の高かったレシピです。
出来上がり量が多かったので分量を半分に、モラセスの量が多く生地がまとまらなかったので20%減らし、それでもベタついたので薄力粉の量を20%増やして仕上げました。

ただし、工程の部分ではバターを煮溶かしたり、200度で焼きあげたり、と、ちょっと納得できない作り方が指示されていたのでこれについてはYouTubeにあったレシピをを参照。
それがこちら。
→ You Tube 「Gingerbread Men Recipe」
こちらのレシピも材料的には上記サイトとほぼ同じものが使用されています。
分量が米国サイズのカップ表示だったりしてわかりにくかったので、主に作業工程の点で参考にさせていただきました。


ところで私は、「クッキーには薄力粉!」という先入観で迷うことなくドルチェ(薄力粉)を使用して作ってみた訳ですが、米国版の動画をよくよく見ると「All Purpose Flower(中力粉?)」が使われていることに、後日気が付きました。
フランス語版サイトの方では使用する粉については「farine(小麦粉)」としか書かれていないのですが、タルトのような伸して成形する生地には「T55」と呼ばれる日本の中力粉に近い小麦粉が使われる事が多いんだそうです。
となると、参考レシピを再現するためには中力粉を使用する方が良かったのかもしれません。

そう言えば、レシピ通りに作った時、やけにべたつく生地になったなぁと・・・。
べたつきの原因がモラセスという黒蜜のようなシロップであることは明白だったので、レシピをアレンジした際にモラセスの分量を減らして対応したのですが、もしかして、このべたつきは粉の違いによるものだったのかも?とふと思いました。
今更なんですが・・・。
ジンジャー・マン?
ジンジャーブレッド・マン?

キュートな見かけとは裏腹に
ガッツのある味が印象的




非常に堅く焼き上がる
ジンジャーブレッドクッキーは
オーナメント作りに最適!

工作用のニスなどを塗らなくても
湿度が高くなる5月下旬ごろまでは
飾っておけます




と、いうことで、
より本場に近い味を求められる方は、ぜひ中力粉で!モラセスも元レシピ通りの125gで!チャレンジしていただきたい!!と、思います!!!

が、

「まずは、薄力粉で作ってみようかな?」という方へのご注意としましては、
前述の通り、モラセスを添加した生地は非常にべたつきやすいのでその扱いには要注意です。
ご紹介しているレシピでは元レシピよりもモラセスの量を減らしていますが、それでもべたつきがひどく、成形の際にはかなり打ち粉を吸います。
特に暖かい季節にはこの傾向が強くなりますので、室温が25度を超える時期には「作らない」のが無難です。
作るのも食べるのも、クリスマス時期にぴったり、という事ですね。
寒い時期であれば生地ダレもいくらか軽減はされますが、用心して、型抜きなどの成形作業は生地を二分割又は四分割して、少量ずつ行うのが吉。
私は、冷凍庫でこまめに冷やしながら生地ダレを防ぎつつ、ラップなどを駆使して、なるべく少ない打ち粉で作業できるよう工夫を凝らしました。

成形の際の生地の厚さですが、薄いと生地の温度が上がりやすく、扱いが難しくなるので3mm以上はほしいところ。
分厚くすると作業はしやすくなりますが、焼き上がりが堅い生地なので食べにくくなる点には注意です。
元レシピでは「7mmに伸す」とありましたが、これはさすがに分厚すぎるんじゃないかと・・・。
私的には5mmくらいが仕上がりのぽってり感&食べやすさの点でオススメです。


さて、出来上がったクッキーの味なんですが、レシピ通りにスパイスを入れると結構生姜風味の強いクッキーに仕上がります。
それでこそのジンジャークッキーではありますが、こういう味は子どもにはあまりウケが良くないですね・・・。(少なくとも、うちの子にはアウトでしたー)
モラセスを入れることで「ガリッ」とした堅い食感になるところも、好みの分かれるところ。
私的には、まあ、イケる味でしたが、なにげに「懐かしい感じのする味」で・・・「好き?」と聞かれれば「微妙・・・」と答えちゃうかも。
あと、個性の強い材料を多用するせいか、添加量のわりにバターの風味が薄い点にはちょっと納得がいかないですかねぇ、最近バター高いんで。

思うに、味や食感は、かなり「生姜煎餅」に近い気がします。
あの少しきつめの甘さと生姜の辛さが絶妙なおせんべい。

そういえば生姜煎餅にはアイシングのような砂糖衣(生姜蜜と言うんだそうです)がかかっていますよね。
あの煎餅の「美味しさ」を再考しつつ、「ジンジャーブレッド・クッキー」というものを見つめ直すと、こちらも、あの甘~いアイシングがあってはじめて完成されるお菓子のような気がしてきました。
実は、私はあまりアイシングクッキーと言うものが好きではなくて、と、言いますのも、折角サクサクに焼き上がったクッキーがアイシングの水分で湿気るのが嫌で、今回も目や口などは押し模様をつけてごまかしたのですが・・・。
もしこのクッキーにアイシングの甘みが加われば、随分と印象が変わりそう。
このレシピをお試しになる際は、ぜひ、アイシングを施して仕上げてみてくださいね。


「そっかー、好き嫌いのある味なのかー。ちょっとだけ食べてみたいんだけど、残ったらどうしよう・・・。」とおっしゃるそこのアナタ!
そんな時には少量だけ試食用に作って、余った生地でオーナメントを作るというのがオススメですよ♪

ジンジャーブレッド・クッキーはとても硬く焼き上がるので、つり下げ飾り(オーナメント)作りには最適なんです。
ツリーの飾りにも使えますし、壁やドアノブにかけるのもおしゃれ。
私はポマンダーと組み合わせて窓辺につるしました。
クッキーの香ばしさとミックススパイスの香りが一面に広がってクリスマス気分を盛り上げてくれること間違いなしです!
ただし、2~3日飾っただけでも結構ほこりが付きますので、これはもう食用にはしない、と割り切って。

その場合、本物のバターを使って作るのはもったいないので、マーガリンで十分。
カソナードなどの高価な材料も、安価な代用品に置き換えてコストを押さえるといいですね。

出来上がった生地を5mm以上に伸して、出来れば少し大きめの抜き型で抜きます。
抜き型が無くても、大きい形なら型紙に沿って包丁で切り落としたり、粘土のように手で形作ったり・・・、いろいろ方法はあります。
成形した焼成前の生地に、ストローやお箸でひもを通す穴を開けておけば完璧!
焼きっぱなしでもかわいいですが、アイシングで模様を書いて仕上げるとより華やかになりますよ。
クリスマスらしい型が無い時には、四角や丸など、単純な形に切り落として焼いたものに、アイシングでそれらしく絵や文字を描いて仕上げる、と言う手もあります。

ただし残念なことに、クッキーの表面に施したアイシングは、時間とともに劣化し、いずれひび割れや剥落を起こします。
これを多少なりとも防ぐにはアイシングに少量の増粘剤を加えると良いようです。
増粘剤はシュガークラフト用に「トラガントガム」と言うものが売られていますが、高価ですしほんの少量しか使いませんので、すでに増粘剤が添加されている乾燥卵白(メレンゲパウダー)アイシングシュガーパウダーを利用するのがオススメです。
パイピングジェルというものも良いらしいので、一度使ってみたいと思っていいるのですが、イマイチ使用量と方法が定かでないんですよね。)

また、水分の多いゆるいアイシングを使うと乾燥後にクッキーが反ってしまうので、広い面を塗る際のアイシングの濃度にも注意が必要です。


さて、もうじき、クリスマスシーズンがやってきますね!!
今年はオーナメント用にこの生地を仕込む予定です。
と、いうことで、後日また、オーナメント作りのリポートなども出来ればと思っています。お楽しみにー!!

 
今回の材料

今回は途中で
バター生地を半分に分けて
一方はそのままプレーンで、
他方をココア入りにしました

ココアはスパイス感覚で添加、
ほんの少量しか入らないので
それほど味はつきません



私的には
型抜きクッキー生地作りで
ハンドミキサーを使うのは
「論外」なんですが

このレシピに関しては
モラセス投入時に使うので
卵液を入れる時点から使用して
楽させてもらってます



モラセスを
バター生地に入れるのは
手間のかかる作業です

ヘラはもちろん、
泡立て器で作業しても
なかなか均一な生地には
なりません

と、いうことで
ハンドミキサーの力を
借りることに・・・



粉類を入れて
生地をまとめたら
空気を抜くために
しっかりと練ります

この作業の意味は
ヘクセンハウス用クッキー生地
をご参照ください

ただ、今回は
ハンドミキサー使用ということで
空気抜きをしても
わずかに気泡は残ります



出来上がった生地は
ふにゃふにゃの
でろんでろん

ラップに包んで
四角く形を整えたら
ケーキ盆などに乗せて
冷蔵庫で休ませます

このまま1週間くらいは
保存できますが
それ以上になる時は
冷凍庫へ



ハンドミキサー使用の弊害

バターに空気が入ると
きちんと生地を練っても
気泡が残り
焼成後のクッキーの表面が
平らになりません

粉の量を増やせば
いくらか改善されるかも?
味は変わってしまいますが・・・







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スペキュロス・クッキー
 
ベルギー名物のスペキュロス・クッキーはカフェ-スイーツ Vol.69の58ページより、近藤冬子パティシエのレシピを参考にしたものをご紹介します。

  レシピはこちら → Cpicon 本格!スペキュロス・クッキー


近藤冬子パティシエはベルギーの製菓学校で基礎を勉強をされたそうで、その後もブリュッセルのヴィタメールやパリのホテル・ニッコー、ルノートルなどで腕を磨かれたという、素晴らしい経歴の女性パティシエです。

ベルギーで学ばれた方なので、スペキュロスのレシピとして、これ以上のものは無いと思います。
ないと思うんですが、そのまま転載する訳にはいかないので、あえて、アレンジを加えさせていただきました。


まず、元レシピで使われていた重曹(小麦粉に対して1%)を省きました。
これは、膨張剤によりボケた印象に焼き上がるのを避けるためです。
私は、クッキーが成形したそのままの形で、シャープな雰囲気に焼き上がるのが好みなので使用を控えました。
もしも加えたほうがお好みならば、上記分量を添加してください。
ちなみに、クッキー生地の場合、よほど分厚く焼き上げない限り、膨張剤は添加してもしなくても食感にさほどの違いは出ない、というのが私の出した結論です。(あくまで私感ですが・・・。)


また、元レシピでは使用する油脂に発酵バターが指定されていましたが、バターの価格高騰が騒がれる昨今、なかなかここまでの贅沢は出来ないので、無塩バターに変更して作っています。
確かに発酵バターを使えれば贅沢な風味を味わえるように思いますが、材料にスパイスやブラウンシュガーなど個性の強い素材を多用するので、この変更については些細な問題のようにも思います。
(負け惜しみに聞こえなくもないですが???)


この他、「スペキュロスにはヴェルジョワーズ」というお約束に基づき、砂糖分を三温糖からヴェルジョワーズに変更しました。
また、砂糖分の使用量も大幅に減らしています。(元レシピでは今回のレシピの1.6倍の三温糖を使用)
ヴェルジョワーズはベルギー産の甜菜糖の粗糖で、スペキュロス作りには欠かせない素材の一つですが、日本ではあまり一般的ではないため、その代用品として元レシピでは三温糖が使われたのではないかと推察します。
確かに三温糖なら手に入れやすいですしね。
左の写真でもお分かりの通り、ヴェルジョワーズの「濃さ」は別格です。
私的には折角ですからぜひヴェルジョワーズでスペキュロス作りを楽しんでいただきたい!と思いますが・・・三温糖以外では、カソナード(サトウキビの粗糖)、国産の甜菜糖きび砂糖などで代用することもできます。
選び方のポイントは精製度合いで、砂糖の色の濃いもの(精製度の粗いもの)のほうがより近い風味になるかと思います。
ただし、黒砂糖は逆に独特の風味が強すぎる気がするのであまりおすすめできません。

砂糖の量については、私が普段作っているクッキー生地を目安に加減してみました。
上にも書いた通り、元レシピはこの、私が普通だと思っているクッキー生地のなんと1.6倍の砂糖を投入して作られます。
ガリッとした食感と、容赦なく襲う甘さがこのクッキーの特徴なのかもしれませんが、本来の砂糖の量で作ってしまうと、自分ではコワくて食べられなくなりそうで・・・。
ヴェルジョワーズも安くはありませんし、ここは思い切って減量してみた次第です。
カロリーよりも本物志向!という方は、ぜひ元レシピ通りの量で作ってみてください。
ぶっちゃけ、「中力粉500gに対し三温糖を320g(今回は半量で作っているので160gになります)」というのが参考レシピに書かれていた量です。

ご紹介しているレシピは
市販のカラメルクッキーに比べると
スパイスの風味が少し強めです

「外国っぽい味」に慣れていない人にも
食べてもらえるよう
厚さ2mmの薄焼きにして
チョコレートをはさみました



 スペキュロスをヴェルジョワーズ
きび砂糖で作り比べ

ご覧の通り、全くの別物が出来上がります
本場の味を目指すなら
ヴェルジョワーズは譲れません



本場のスペキュロスは
木型を使って成形されます

上の写真はこちらのから拝借したもの
La Cuisine de Bernardという
フランス人料理研究家ベルナール氏主催の
仏語料理レシピサイトです

作業工程が写真付きで
わかりやすく解説されていて
とっても参考になります



小麦粉の種類も、元レシピの中力粉から準強力粉に変えてみました。

「クッキー」と言えば、日本ではサクサクとした軽い印象が好まれるからか、迷うことなく薄力粉が使われますよね。
ですが西洋菓子においては、タルトの底などに使われるパータ・シュクレのように、伸して成形する生地には少々グルテン量が多めの粉を好んで使うようです。
グルテンを引き出して粉同士をきっちりとつなぎ、伸ばしやすく割れにくい生地に仕上げるため、なのだとか。
今回のスペキュロスのように、木型に詰めて型取り成形をする場合にも、薄力粉よりもグルテンが多い粉を選んでしっかりとまとまった生地にすれば成形がいくらか容易になります。
焼成後も幾分堅めに焼き上がるので、ベルギーでは贈答用に使われるという大型の祭事用スペキュロスも破損の心配が減るなど、作業工程上の利点は多そうです。

ただ、元レシピにあった「中力粉」というのは、うどんやギョーザの皮など、「製麺用の粉」という意味合いが強いからか、灰分が低めの粉が多いんですね。
灰分とは小麦粉に含まれるミネラル量(粉を燃やした際に残る灰の量)で、小麦の中心部分に少なく、外皮に向うにつれ量が増える要素です。

小麦は、白い小麦粉を生み出す胚乳部分でも、中心部分のほうがより白く、外皮に近づくにつれ灰分やたんぱく質の量が増えて茶褐色を帯びてくるのだそう。
「灰分が低い」とは、小麦の中心により近い部分を製粉した粉、ということで、特等粉や一等粉などと呼ばれ、粉の白さが自慢。
ある意味「高級な粉」ではあるのですが、精製されすぎて小麦のうまみが消えた粉、と、言えなくもないわけです。
思うに、うどんなどの麺作りにおいては、小麦粉のうまみよりも麺の白さやキメの細かさの方が重要視されることから、精製度合いの高い粉が一般的なのかな、と推察しています。

と、言う事で、小麦粉には中力粉ではなく、フランスパン用として販売されている準強力粉を使ってみました。

私が使ったのは、リスドオル(灰分0.45%)で、「フランスパン専用粉(準強力粉)」というくくりの中では比較的安価で入手しやすい粉になりますが、改めてみると灰分がやや低めなのが気になります。
本場のレシピでは「Type55」という灰分が0.5~0.6%の粉が使われており、フランスではこのタイプの粉がもっとも一般的で安価らしいのですが、この類の粉を日本で探すとなると「超本格的フランスパン専用粉」扱いになり、かなりお値段が張ってしまいます。
その中ではメルベイユ(灰分0.6±0.1%)という粉が比較的リーズナブル、粉のうまみにこだわりたい方にはオススメです。
北海道産小麦では、エペ (epais)という粉が準強力粉のくくりで灰分0.6%と、数値の上では理想的なのですが、製パン性を高めるためにあれこれ添加されていますのでクッキー用としてはちょっと微妙ですね。

準強力粉の代用として、強力粉と薄力粉をミックスするやり方もありますが、スペキュロス作りにおいてこの方法ははあまりおすすめしません。
強力粉と薄力粉では粉の粒の大きさが違うので、生地のキメが整わず、割れやすくなります。(←経験者です・・・。)
準強力粉が手に入らない、という場合には、元レシピと同じ中力粉を利用するのが無難です。(多分中力粉なら大きめのスーパーで入手可能です。)
中力粉も手に入らず、特にこだわった成形をしない場合には、薄力粉に置き換えて作ってみるのもアリだと思います。(←こちらは未経験。)
ただし薄力粉は、同じ分量で作っても若干ベタつきやすくなる可能性があるので、場合によっては粉を少し足すことになるかもしれません。


また、ご紹介しているレシピは、元レシピの半量で作っています。

掲載されていたレシピでは小麦粉500gが使われていました。
18cmのタルト1台分を作る際に使われる小麦粉の量が、レシピにもよりますが100g弱ですので、ざっとその5倍量。
ちょっと家庭向きの分量ではないかな、と・・・。
作業性の面でも、家庭に普通にあるボウルの大きさですと、粉500gは難しいものがあるので。
作るのも使うのも、半量ぐらいが家庭では具合良く思われましたので、小麦粉を250gとしたレシピになっています。

この変更で、問題になるのが「卵」の量。
その他の材料は、単純に元レシピを1/2してありますが、卵については、元レシピで「粉500gに対して全卵50g」となっていたものを、「粉250gに対し卵黄1個分+卵白で25g」と変更しました。
卵白を減らすことで卵の分量を25gにしています。
これは「全卵の半端の処分がめんどい、卵白なら冷凍できるし」という個人的な事情からわいて出たアレンジです。
元レシピに従うなら、卵の量は「全卵の溶き卵25g分」が正解。
どうするかは、アナタ次第です。

生地の話にもどりますが、粉250gで作っても、そこそこの量が出来上がります。
一度に使いきれなかった時、余った生地は冷凍保存が可能。
使う前日から冷蔵庫に移して、解凍してから使います。
普通のスペキュロスに仕上げるのに飽きたら、タルト台やチーズケーキの底生地として使うのもオススメです。
(特にニューヨークチーズケーキの底生地にスペキュロスを使うのが、今流行ってるみたいですね)


工程の上では、出来上がった生地を休ませる際の扱い方を変えています。

元レシピでは、生地が出来上がったら「ビニール袋に入れて室温(目安は15度から25度)で2~3日休ませる」となっていました。
休ませることで生地全体にスパイスがなじみ、生地色が一層深い茶色に変化するのだそうです。

が、我が家は冬場でも室温が25度を超えることがままあるので、温度は低めになってしまいますが、野菜室で生地を休ませる方法に変えました。
この方法でも十分休ませる効果はあったと思いますが、環境が許すご家庭では、元レシピ通り室温での保存をお試しください。

参考までに、温度上限の「25度」というのは、バターが溶け始める温度になります。
バターは一旦溶けてしまうとその可塑性を失いますので、成形上の不都合もありますし、焼成後の食感・風味も劣る生地に変質してしまうので、要注意です。


ところでこのレシピが載っていたカフェ-スイーツという雑誌は、食の専門出版社・柴田書店の月刊誌。
「カフェとスイーツ・パンのプロフェッショナル、アマチュアの皆様にも参考になる専門誌です。業界のトレンドを追い、魅力ある店づくり、商品や技術を紹介。コーヒー、パン、ケーキ、和菓子、チョコレート情報、またお店開業後、活躍するオーナーの体験談、海外情報も満載です!」(柴田書店HPより拝借)

基本的にはカフェやパティスリーの開業を夢見る人向けの情報誌なんだとおもいますが、国内・海外の最新流行カフェ情報やプロが使う器具情報などが満載で、私のような素人が読んでもかなり楽しめる内容になっています。
量は多くないですが、毎号数点の業界向け本格レシピ(スイーツ・ドリンク・フード、etc)が掲載されていて勉強にもなります。
お値段が1300円+税とお高いので、最新号を定価で購読する程の熱意は無いですが、Amazonのマーケットプレイスを利用すればバックナンバーをお得に入手することが可能。
私は図書館で借りて、気に入った号だけ後日マーケットプレイスで購入しています。

ちなみに、今回のレシピを見つけたカフェ-スイーツのVol.69というのは、2006年の12月号なんですけども、副タイトルが「焼き菓子専門店で独立!」。
店舗スタイルやラッピング、焼き型・抜き型に至る特集で、12月という季節がらクリスマスの焼き菓子レシピも色々載っていて読み応えのある号でした。


参考にさせていただいた元レシピの紹介者;近藤冬子さんについては、こちら↓のリンクに経歴や展望についてご本人への詳しいインタビューが載っています。
→ あの人に聞きたい 私の選んだ道 第58回 パティシエ近藤冬子さん(2004年の記事なので少し古いですが・・・)



 
今回の材料

写真は強力粉と薄力粉の
ミックスで挑んだ時のもの

本文にも書きましたが
粉はミックスではなく
準強力粉のみを
使って作る方が
キメの整った
綺麗な生地になります


卵は混ぜた全卵を25gでなく
卵黄1個+白身で25gにしました



ヴェルジョワーズは
かなり粗いお砂糖なので
ミルサーで粉糖状にして
使用しました

こうすることで
粉砂糖で作ったような
さっくりとした食感に・・・

粒状のものをそのまま使用すると
ガリッとした噛みごたえのある
素朴な雰囲気に
焼き上がります



バターは
やや硬めで作業するのが
私流

これは型抜きしやすく
気泡の無い平らな焼き上がりを
目指す為の工夫です

詳しくは
別ページの
ヘクセンハウス用クッキー生地
をご参照ください



しっかり練って
気泡を抜き
生地を仕上げます

粉のつなぎを強くしておくのも
綺麗な生地肌を作るための
大きなポイント

特に今回は
グルテンが多めの粉を
使用しているので
非常にコシのある
しっかりした生地が
出来上がります



出来上がった生地を
数日休ませる、というのは
スパイスクッキーでは
よくある工程

元レシピでは
25度以下の室温で保存
となっていましたが
湿度の高い日本では
室内よりも
冷蔵庫内の野菜室程度が
無難かと・・・

庫内の匂いを吸わないように
密封袋に入れて保存



焼成は170度で
大きさに応じて
10分から20分ほどかけて
焼き上げます


今回は2mm厚の
薄焼きにして
チョコレートをはさみました

この薄さに成形すると
ものすごい量の
薄焼きクッキーが
出来上がります







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番外編;ポマンダー  出来上がり量/1個分
材 料
 柑橘系の果物 1個     
 丁子 約25g   
 ミックススパイス 約大さじ1   レープクーヘンミックスがおすすめ
 リボン 約1m   今回は4mm幅のものを使用
 飾り玉・大きめのビーズ等 必要個数 


「ポマンダー」とは、柑橘系の果物と丁子で作られたオブジェの事。
その語源は「pomme d'ambre(龍涎香を入れた香り玉)」で、古くは厄除けのお守りとして身につける宝飾品を指す言葉でした。

今回はこのポマンダーをミックススパイスとジンジャーブレッドをふんだんに使ってオーナメントに仕上げてみました。
クリスマスらしい見かけと香りで、お部屋を華やかに彩ります♪

今回は少し小さめの柑橘類;かぼすを使って作りました。
タイトル写真はそれよりさらに小さいすだちを使って作ったポマンダー。
どちらも初挑戦にはぴったりのお手頃サイズです♪

丁子のスッとした香りには整腸作用もあるのだとか。
クリスマスに、お正月にと、ご馳走漬けで胃に負担のかかる時期にはぴったり!
ぜひお試しを!


 作り方 
 
材料と道具

柑橘系の果物
5mm幅のマスキングテープ
丁子(クローブ)

あと、この写真には写ってませんが、穴あけ用に竹串があると作業がスムーズ

初挑戦にはかぼすやすだちがオススメ!
この他、レモンやオレンジがよく使われます



マスキングテープを、果物の両側のヘタを通るようにぐるりと一周させます

マスキングテープの終わりのところは折り返して、作業後に剥がしやすいようにしておくと◎

5mmマスキングテープはホームセンターで入手可能
文具ではなく、塗料売り場の養生コーナーにあるはずです



今回は四分割で作りますので、先に貼ったマスキングテープと直角になるようにもう一周テープを貼ります

大きな果物であれば、六分割や八分割、胴周りも分割するパターンなど色々なバリエーションがあります

いずれも、それぞれ正確に分割されているほうが見栄えする仕上がりになります



まずはヘタ近くの四つ隅からクローブを入れていきます

テープのま際よりもすこし余裕を持った位置に狙いを定めて、竹串をブスッ!

あまりテープに近い場所にクローブを打つと、頭の出っ張りにテープがひっかかってうまく剥がせなかったり、クローブが壊れちゃったり、抜けちゃったり等々、トラブルの原因になります



穴を開けた部分にクローブを刺していきます

新鮮な果物だと、この時結構果汁が垂れるので、念のためティッシュなどを敷いて作業すると良いでしょう




アタマのヘタ、四隅にクローブを打ったら、今度は対極のオシリのヘタ四隅に打ちます




その次に胴周りのど真ん中へ打って・・・




更に中間をとってクローブを打ち・・・




という作業を繰り返してマスキングテープ周りを埋めていきます




果物は乾燥すると縮まるので、すこし広めに間を開けてクローブを打つのでOK

上の写真ではクローブ同士の間がだいたい5mmくらいかな?

均等にクローブを打っていく流れで本数や間隔は調節します



テープの周囲が埋まったら、四つ隅に近いところから面を埋めていきます

これ以降の作業は、「なるべく均等に」を心がけつつ、かつ、テキトーに隙間を埋めつつ作業していきます



ある程度は規則正しいほうが見栄えがしますが、そこまで細かいところを見るものでもないので、まあ、ほどほどに・・・・




更に内側へと作業を進めていき・・・



おおむね全体をクローブで覆いました

隙間の気になるところがあれば、小さめのクローブを打つなど、全体のバランスを確認します



丁子を刺し終わったら、ビニール袋に入れて、スパイスをふりかけます

スパイスの量は、実は、適当
全体にまぶせるくらいを適当に振り入れるのでOK



ビニールの口を縛るように手で持ち、シャカシャカ・・・
全体にスパイスをなじませます



ビニールに残ったスパイスごと、写真のようにティッシュなどで包み、つり下げて乾燥させます

つり下げるのは、出来るだけ綺麗な球状に仕上げるため
乾燥時平面に置くと底がへこんでいびつな形になります



かぼすポマンダーの出来上がり直後、シャーペンと比べるとこんな感じ

乾燥が進むと、最終的にはふた周りくらい小さくなります



2週間程度後
ある程度乾燥したら、デコレーションに移ります

写真のものは、実は1カ月以上乾燥(放置ともいう)させられていたポマンダー・・・
忙しくて続きの作業ができず、カラッカラに乾いてしまいました・・・

ここまで乾燥すると、仕上げ後にリボンが緩む心配はなくなりますが、香りはだいぶ抜けてしまっています



アレンジに使う素材は手芸屋さんや100均で調達しています

リースのデコ・アイテムや、場合によってはすでに仕上がっているリースのパーツをバラバラにして再アレンジしたり・・・自由に飾り付け♪

これらのデコ素材は針金で止められているので、その加工にラジオペンチのようなものがあると便利です

リボンはポマンダーの周囲を巻く用に3mmか4mmのものを1m程度用意
太めのリボンを合わせ使いすると、ぐっと華やかな仕上がりに!



さて、仕上げに入ります

まずはマスキングテープをはずします

丁子を引き抜いてしまわないように、ゆっくりと慎重に・・・

マスキングテープを外した部分に、プレゼントに巻く要領で、十字にリボンをかけて、一応の出来上がりです

ちなみに、カボスを巻くのに必要なリボンは約50cmです

さらに飾り付ける場合は、ポマンダーに巻いたリボンに素材を巻きつける感じで止めて行きます

すでに締めてあるリボンに、リボンをくぐらせる場合は折った針金を針代わりにして作業するとよいです

穴が大きめのビーズ玉などもデコにメリハリがでる便利なアイテム

このほか、グルーガンなども使えばデコの自由度が更に増しますね



(作業工程をだいぶ端折ってしまいましたが・・・)
出来上がり♪

ざっとご紹介しただけで分かりにくい部分もあるかと思いますが、こういうモノのは個人のアイデアでいかようにもなるものなので・・・

100均素材で自由に楽しむのがオススメです♪



出来上がったポマンダーですが、無理にオーナメントに仕立てる必要はないのです

リボンを巻いておめかししたら、小皿にちょこんと飾るだけでもカワイイですし、束ねたシナモンスティックや松ぼっくり、ドングリなどとともにアレンジすれば立派なクリスマス装飾に仕上がりますよ♪




2013年
ポマンダーをはじめて作った時の作品


2014年
ちょっとコツがつかめてグレードUP



補足;
丁子はできるだけ綺麗なものを使っています

写真は左から
頭の欠けたもの
頭の部分がもろく砕けたもの
全体が小さいもの

こういうのはポマンダーには使わず、料理に使っています


柑橘類で作るポマンダーは、丁子を通して果汁を蒸発させることで丁子とミックススパイスの香りを放出する、天然のアロマディフューザーです。
果物に丁子を打ちこみミックススパイスをまぶしたら出来上がり!
気軽にチャレンジしてみたい、西洋風の冬支度です。


今回はかぼすを使って作りましたが、一般にポマンダーによく使われるのはオレンジです。
オレンジを使わなかった理由は、つり下げオーナメントにするには大きすぎることと、クローブを超大量消費してしまうので、なんか、もったいない感じがしたから、なんですけども。
かぼす、オレンジ以外でポマンダーに向きそうなのは、先にも書いたすだち、レモン、ライムなどでしょうか・・・。
小さすぎて香りはあまり期待できませんが、金柑でもできなくはないです。
皮が厚めで堅くしっかりしていて、そこそこ果汁が多いものがポマンダー作りには向いています。
試したことはありませんが、ダメっぽいのはみかん、ゆず、グレープフルーツ・・・?
果汁が飛ぶ前に腐る=失敗、なので、その可能性がありそうなものは避けるのが無難です。
そういう意味では輸入物のレモンやオレンジの大半は防腐剤がかけてあるので腐敗の可能性は低く、初心者向けのポマンダーの素材としてはおすすめ・・・かな???
(防腐剤入りの天然アロマ、というのが妙な響きではありますが・・・。)


丁子の打ち方には特に決まりがある訳ではなく、もっとランダムに打ち込んでもよし、もっと隙間を空けて果物の地肌を生かしてもよし、と、いろんなパターンがあります。
手元に少ししか丁子が無い時には、ぽつぽつ、っと少量打つだけ、というのもアリみたいですね。
ただ、打つ丁子の本数が少なすぎると、果汁がなかなか蒸発しないので、腐敗する可能性は高くなるかと思われます。
また逆に、丁子をたくさん打つ場合、ランダムに打ち過ぎると、虫がたかっているみたいなえぐい見かけになるので要注意・・・!
ある程度規則性を持って模様を描くように打つのが美しく見せるコツです。

検索エンジンでポマンダーの画像を検索すると、丁子の打ち方のいろんなバリエーションが出てきて参考になります。
 → Google検索  "pomme d'anbre"


さて、丁子を打ち終わったらスパイスをまぶします。
その理由を私なりに考えてみましたが、①果汁を適度に吸い取り腐敗を防ぐ、②各種スパイスそれぞれの防腐作用を利用し相乗効果を狙う、③香りをより複雑で奥行きのあるものにする、などの利点があるのかな、と・・・。
ですので、果物の地肌の色を生かしたい場合には、スパイスを使わずに仕上げるのも、実はアリです。

ですが、折角なので粉末スパイスを・・・、でもなるべくお手軽に・・・、ということであれば、比較的手に入りやすく安価なシナモンパウダーを使ってみては?
もう少し何か加えたい、ということであれば、シナモンを中心にカルダモン、オールスパイス、ナツメグ、コリアンダーなどから手に入るものを少量ずつブレンドする方法もあります。
もちろん、私が別ページでご紹介しているミックススパイスもオススメ!
特にCpicon レープクーヘン用ミックススパイスは、柑橘系の香りをプラスして仕上げるレープクーヘンの為のスパイスなのでポマンダーとも好相性です。


今回は、スパイスをなじませる時間をとってからオーナメントに仕上げましたが、これも絶対ではありません。
ポマンダー自体はクローブを打ち終わって程無く良い香りを放ち始めますので、「いつが完成」、という決まりはありません。
私は2週間以上乾燥させてから次の作業に移っていますが、これは果汁の蒸発とともに果物がどんどん縮むことでリボンが緩むのを軽減するためです。
リボンの緩みが気にならない方や別な方法で仕上げる方は、この乾燥作業は省略可能です。
リボンを何度かかけ直すことを前提に作業する、というのもアリですね。

ただ、ある程度果汁が飛んで落ち着くまでは、置き場所には気を付け、なるべく風通しが良く熱のこもらない場所に置くよう注意してください。
クローブには防腐作用があるらしいですが、さすがに高温多湿な環境ですと柑橘類の腐りやすさには勝てないようなので・・・。
(かく言う私は、一度腐らせて失敗してます → 気温と湿度の高さが原因だったようです)


つり下げ乾燥させる場合は、触ってみて弾力が無くなり堅さを感じるようになるまで、2週間程度乾燥させてからリボンをかけます。
リボンは、カボスの場合、製作例のように四分割したパターンでは二周分が必要で、だいたい50cmくらい使います。
(リボンの端の処理の仕方によってはそれ以上必要になることもありますので、リボンは長めに用意するのが無難です。)

マスキングテープを外し、そのラインにリボンをかけていきます。
(なるべくスパイスでリボンが汚れるのを避けるため、私はこの時点でマスキングテープをはずしています。)

25cmのリボンでクッキーオーナメントとポマンダーをつなぎ、更に別のリボン25cmでクッキーオーナメントをつり下げるためのひもを作ります。
途中途中に飾り玉(100均や手芸店で購入、なるべく穴の大きいものを選ぶ)をつけると仕上がりがぐっと見栄えするものになります。
以上で出来上がり、もちろん、クッキーオーナメント無しでも、リボンの掛け方次第でカワイイ装飾が出来上がります。


さて、
ポマンダーの匂いというのは、いかにも「クリスマスッ!!!」ってな感じの乾燥した冷たい空気に似合うツンとしたスパイシーな香りです。
暖房で呆けた頭をシャキッとさせてくれる香りでもあります。

ポマンダー作りでオススメのスケジュールは、香りがピークになる1カ月程度後にクリスマスを迎えるように、12月初旬に準備を始めるパターン。
高温多湿で腐りやすくなる柑橘類を使う事もあり、「ポマンダー作りは冬限定!」と考えたほうがいいでしょう。
ただ、どうしても温かい時期にポマンダーを作りたい、という場合には出来上がってティッシュに包んだものを冷蔵庫で乾燥させる、という方法もあるようです。
こうすると腐る心配が減る上に、冷蔵庫内の匂いも取れて一石二鳥なのだとか・・・?
いざという時にはお試しください♪


冒頭で「ポマンダーはアロマディフューザー」と書きましたが、カボスで作ったポマンダーは、元々の果実も小さいですし、それほど強い匂いを放つ訳ではありません。
近くを通った時にほのかに香る程度です。
この香りがだいたい2ヶ月くらい(もっとかな?)持続します。
オーナメントとしては、気温の暑さを感じ始める5月ごろからクッキーの劣化(クッキーが湿気て割れたり、アイシングが剥がれたりし始める)が始まりますので、ワンシーズン、冬の間のものと思ってください。
ただ、干からびて香りの抜けたポマンダーも、それはそれで風情がありますので、オーナメントから外したら、ほこりを払い、リボンをかけ直し、翌年のクリスマス飾りなどに利用されると良いでしょう。


ところで、余談ですが・・・
冒頭で書いた通り、ポマンダーの語源は「pomme d'ambre(ポンム ダンブル)」という事なんですけれども、この「pomme」がもっともポピュラーな訳では「りんご」を指すことから、ポマンダー=りんご??みたいな記述がネット上で散見されます。
けれども、ここで言う「pomme」は「球状の物体」を指す訳が当てはまると思われますので、おそらく、ポマンダーとりんごは無縁です。
りんごでやっちゃう人がいるといけないので…一応書いときます。
もしかして、出来るかな?りんごでポマンダー???どうでしょう?????





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