2006年7月10日正午頃、パキスタン・ムルタン発同国ラホール経由同国イスラマバード行きパキスタン国際航空688便フォッカーF-27フレンドシップ200(AP-BAL)が、ムルタン空港を離陸後間もなく、滑走路端から約3km地点の小麦畑に墜落し爆発炎上した。
この事故で乗員4名、乗客41名、計45名全員が死亡した。乗客の国籍は全員パキスタンであった。
事故機は離陸約2分後に交信を絶った。目撃証言によると、事故機は離陸直後にエンジンから出火し、急に降下して、送電線に接触して墜落した。また、空中で横向きに回転していたとの証言も報じられている。
墜落後の爆発と火炎は激しく、遺体の損傷は激しいものとなった。
事故機にはパキスタン軍の高官や裁判官、警察関係者が搭乗していたが、パキスタン治安当局はテロの可能性を否定した。
パキスタン航空のフォッカーF-27は経年化が進んでおり、この点が事故原因と関係している旨の指摘も聞かれる。
事故機は1964年に製造された。