2005年7月16日午前10時頃、赤道ギニア・マラボ発同国バタ行きEquatorial Express AirlinesのアントノフAn-24B(3C-VQR)が、巡航中に同国Baney近郊に墜落した。
この事故で乗員6名、乗客54名、計60名全員が死亡した。
搭乗者数については、航空会社の搭乗者名簿によると乗員10名、乗客35名、計45名であったが、後に計60名が搭乗していたことが判明した。アントノフAn-24型機の最大旅客数は48名であり、貨物の積載状況などから見ても事故機は明白な過積載であった。
事故機は離陸直後木々に接触し、マラボから約30kmの山間の密林地帯に墜落した。目撃証言によれば、飛行中の事故機の側面から炎が出ており、やがて傾きながら高度を失い、木々の上を横滑りしながら墜落したという。
事故機は1967年に製造され、2002年2月にAerolineas de Guinea Ecuatorial (AGE) が赤道ギニア国内で使用し始めた。最初の1000時間整備が行なわれたのは2004年1月と見られるが、その頃Aerolineas de Guinea Ecuatorialは運航を停止し、事故機は新興航空会社のEquatairに移籍した。その後さらにEquatorial Express Airlinesに移籍した事故機は、1000時間整備を受けることなく運航され続けた。