2005年5月25日、コンゴ民主共和国ゴマ発同国キンドゥ経由コンゴロ行きVictoria AirのアントノフAn-12が、巡航中に同国Biegaから約10km、同国Walungu近郊の密林に墜落した。
この事故で、乗員5名、乗客22名、計27名全員が死亡した。乗客の大半は同国の貿易商であり、運航乗務員の1名がロシア国籍で、他の乗務員は全てウクライナ国籍であった。
事故機は民間会社Maniema Unionのチャーター便で、離陸3分後にゴマ空港の管制塔との交信を絶ち、離陸30分後にレーダーアウトし、ゴマ南方約120kmの山岳地帯の密林の崖地に墜落した。墜落地点は、キンドゥへの飛行経路からは大きく東に逸脱していた。国連と同国航空管理局が上空からの捜索を繰り返し行った結果、同日夜に国連のヘリコプターが残骸を発見した。
ゴマ周辺での戦闘は報告されておらず、戦闘に巻き込まれたものではないと見られる。
コンゴ民主共和国では、民間航空機に古いロシア製旅客機を多く使用している。