2003年3月6日午後3時45分頃、アルジェリア・タマンラセット発同国ガルダイア経由同国アルジェ行きアルジェリア航空6289便ボーイング737-2T4(7T-VEZ)がタマンラセット空港を離陸直後に墜落した。
この事故で乗員6名、乗客97名、計103名のうち、乗員6名、乗客96名、計102名が死亡し、1名が重傷を負った。乗客の国籍はフランスが6名でその他は全てアルジェリアであった。
事故機は離陸時にエンジン1基から出火したが、離陸を継続し、滑走路端から約600mの地点に墜落した。事故当時の現場付近の天候は晴れであった。
唯一の生存者はアルジェリア軍の兵士で、休暇を過ごしアルジェの兵舎に戻る途中であった。
アルジェリア航空は、1953年に創立されたアルジェリアの国営航空である。本件は1962年のフランスからの独立以来、アルジェリアにとって最悪の航空事故となった。
タマンラセットは、首都アルジェの南方約1600Kmに位置するサハラ砂漠の観光拠点で古代の遺跡や有史以前の絵画・彫刻で知られており、1992年以降同国で続く軍部とイスラム過激派の衝突がこの地域には及んでいないことから、同国を訪れる外国人観光客が激減する中にあっても人気を保ち、フランスを中心に多くの外国人観光客が訪れる。
事故機は1982年に製造された。