事故詳細

(事故No,20020704a)

 2002年7月4日午前11時15分頃、チャド・ンジャメナ発コンゴ・ブラザビル行きNew Gomairのボーイング707貨物機(9XR-IS)が、中央アフリカ共和国・バンギのバンギ空港に最終進入中に滑走路端から約3Km手前の住宅街に墜落した。
 この事故で、乗員8名、乗客17名、計25名のうち乗員7名、乗客16名、計23名と地上の住民4名の計27名が死亡した。
 事故機は機体にトラブルが発生し、バンギ空港に緊急着陸を試みていた。
 生存者のひとりである整備士の証言によると、事故機はンジャメナ離陸後、故障により上昇することが出来なくなり、低空飛行を継続したため燃料の消費が増加した。途中でバンギへの緊急着陸を試みたが、滑走路への進入時にエンジンの出力が急減、墜落した。この整備士は、ギャレーには金属製の仕切り壁があるため構造が頑丈で生存の可能性が高いと判断し、墜落直前に操縦室からギャレーに避難し、生還を果たした。
 墜落現場はバンギ南東部の人口密集地の住宅街であった。
 事故機はフィリピン航空の所有で、New Gomairにリースされていた。当日はコンゴの航空会社Prestige Airlinesによってチャーターされ、玉ねぎやニンニクなどの貨物と乗客を混載していたと伝えられる。


(C)2002 外山智士
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