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事故詳細

(事故No,19970926a)

 1997年9月26日午後1時34分(日本時間同3時34分)頃、インドネシア・ジャカルタ発同国メダン(スマトラ島北西部)行きガルーダ・インドネシア航空152便エアバスA300B4-220(PK-GAI)が、メダン・ポロニア空港に着陸進入中メダン近郊に墜落した。この事故で日本人6名を含む乗員12名、乗客222名、計234名全員が死亡した。
 事故機は旋回中、同空港南方約30Km、標高300〜500mの丘陵地帯に墜落した。事故機のパイロットは墜落数分前に視界不良のため着陸を誘導するように同空港の管制官に要請していた。
 スマトラ島は同年6月以来、野焼きが原因となって発生した大規模な森林火災による煙霧に覆われ、上空は晴れていても、下界が灰色の煙霧で覆われているような状態が続いていた。煙害が深刻化した事故の前の週からは視界不良のためスマトラ島に向かう定期便の欠航や空港閉鎖が相次いでいた。事故当時現場付近は煙雲が厚く垂れ込め、視界も約600mと悪かった。ポロニア空港も事故前前日の夕方から前日の朝まで閉鎖されていた。なお同空港は事故直後に再び閉鎖された。
 このため当初は視界不良による操縦ミス説が囁かれたが、後に管制官とパイロットの間の意思疎通に混乱が生じ、誘導が不適切になった疑いが強まった。


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