1994年8月21日夜、モロッコ・アガデールから同国カサブランカに向かっていたモロッコ航空630便アエロスパシアル・アエリタリアATR42(CN-CDT)がアガディール北方約35Kmのアトラス山脈に墜落し、乗員4名、乗客40名、計44名全員が死亡した。事故発生前、副操縦士から機長の異常行動を伝える交信があったことなどから、機長の異常操縦、自殺行為による墜落と判明した。本件は、モロッコ航空にとって25年ぶりの事故であり、また、ATR42/72型機にとって、1987年10月以来2件目の事故となった。