1994年1月3日午前11時58分、イルクーツク発モスクワ行きBAIKALAVIA(アエロフロート系列)130便ツポレフTu-154M(RA-85656)がイルクーツク空港を離陸後、空港から11Km離れた郊外の農園に墜落し、炎上した。
この事故で乗員9名、乗客115名全員と地上にいた1名の計125名が死亡し(日本人乗客1名を含む。)、地上の1名が重傷を負った。
事故機は離陸5分後の交信でエンジンの異状発生を伝えており、これを最後に消息を絶ち、離陸12分後に墜落した。エンジンスターターのオーバースピードの警告灯を無視して離陸したために、離陸後始動モーターが破断し、第2エンジンを損傷させ火災が発生したことが主な事故原因であった。
事故後ロシア航空局はツポレフTu-154BとTu-154Mのエンジンスターターの点検を勧告した。