1993年7月26日午後3時45分頃、韓国・ソウル発同国・木浦(Mokpo)行きアシアナ航空(AAR)733便ボーイング737−5L9(HL7229、製造番号24805)が、木浦空港に着陸進入中、空港の北西8Kmの山腹に墜落した。この事故で乗員6名、乗客104名、計110名のうち乗員4名、乗客64名、計68名が死亡した。
事故当時現場近くでは、台風の影響により風速18mの突風が吹き、雨も降っていた。事故機は、悪天候の中2度着陸を試みたが着陸できず、3度目を試みている途中の事故であった。
機長は経験の浅い副操縦士に操縦を任せて指示を与えていたが、その際、自機の位置を実際の位置より前方にあると誤認して降下の指示を与えたため、高度が下がりすぎて墜落した。最低気象条件以下の悪天候で着陸をしようとしたことが事故原因であるとされた。
今回の事故は1988年2月にアシアナ航空が運航を開始して以来初めての事故であり、またボーイング737-500の事故も本件が初めてであった。
事故機は1990年製で、製造後デンマークのマースクエア(DMA)に納入され、1992年11月からアシアナ航空へリースされていた。