1992年9月28日午後2時30分頃、パキスタン・カラチ発ネパール・カトマンズ行きパキスタン国際航空(PIA)268便エアバスA300B4-203(AP-BCP)がカトマンズの南15Kmのバードガオンの山岳地帯に墜落し、乗員16名、乗客151名、計167名全員が死亡した。
パイロットが最低飛行高度を先の飛行区域のものと勘違いし、最低飛行高度を割り込んだのが直接の事故原因であった。
本件は、パキスタン国際航空の歴史上最悪の事故であった1979年11月のジェッダでのボーイング707墜落事故(145名死亡)の犠牲者数を20名以上も上回る最悪の事故となった。
事故機は1976年3月に初飛行し、ハパクロイド航空(HLF)を経て1986年4月から同社で運航されていた。
エアバスA300の通常運航時の事故は本件が初めてである。