1991年12月29日午後3時5分、台湾・台北発アメリカ・アラスカ州アンカレッジ行き中華航空358便(貨物便)ボーイング747-2R7F(B-198)が、台北の北東約20Kmの同国Wanli近郊の丘に墜落した。
この事故で乗員5名全員が死亡した。
事故機は離陸4分後、高度5200ftを上昇中にエンジンの故障を報告した。管制官は空港へレーダー誘導するため左旋回を指示したが、1分45秒後に左旋回が不能であるとの事故機からの報告を受け、右旋回の許可を与えた。事故機はそのまま消息を絶った。制御を喪失した事故機は高度700ftで右主翼から丘の斜面に墜落した。
飛行中に第3エンジンが主翼から脱落し、第4エンジンに衝突して第4エンジンも脱落した。第3エンジン脱落の原因として、同エンジン取りつけ部分の疲労やピンの腐食が指摘されている。
事故機は1980年に製造された。