1988年12月21日午後7時3分頃、ドイツ・フランクフルト発イギリス・ロンドン経由アメリカ・ニューヨーク行きパンアメリカン航空103便ボーイング747-121(N739PA)が、イギリス・スコットランド上空を高度31000ftを巡航中にテロリストによって仕掛けられた爆弾が爆発し、スコットランド南部のロッカビー村に墜落した。
この事故で乗員16名、乗客243名、計259名と地上の住民11名の計270名が死亡(邦人1名含む)し、地上の住民2名が重傷、3名が軽傷を負った。
イギリス政府の航空事故調査委員会の調査の結果、機体前部貨物室内のコンテナに乗客の荷物として納められていた茶色のサムソナイト社製スーツケースに仕掛けられたラジオカセット型プラスチック爆弾が爆発したことが原因であることが分かり、アメリカのCIAなどの3年にわたる調査の結果、リビア政府の関与が明らかとなった。
◎関連文献(刊行年順) |
著者名 | 書 名 | 出版社 | 刊行年 | 頁 数 |
デビッド・ゲロー | 「航空事故」(増改訂版) | イカロス出版 | 1997年 | 212頁〜214頁 |
加藤寛一郎 | 「墜落 第四巻 火災と爆破」 | 講談社 | 2001年 | 105頁〜128頁 |
デヴィッド・ビーティ | 「機長の真実」 | 講談社 | 2002年 | 372頁〜377頁 |