1988年8月31日午前9時過ぎ、テキサス州ダラス発ユタ州ソルトレイクシティー行きデルタ航空1141便ボーイング727‐232(N473DA)がダラスフォートワース空港を離陸直後に大きく右に傾いて右翼を滑走路に接触し、直後アンテナアレーに激突し墜落炎上した。
この事故で運航乗務員3名、客室乗務員4名、乗客98名のうち14名が死亡し26名が重傷を負い、50名が軽傷を負った。
事故機は、前便の運航で第1燃料タンクの燃料計が作動していないことが判明し、整備がオーダーされたが、ログへの記載だけが行われ、整備はキャリーオーバーとなった。また、第2燃料タンクについても、給油時の計測とコックピットの計器の表示に500ポンドのずれがあることを地上職員、副操縦士ともに認識していながら、そのまま離陸させた。結局、燃料搭載の配分の誤りにより、離陸直後に姿勢を崩し操縦不能となり墜落に至った。
◎関連文献(刊行年順) |
著者名 | 書 名 | 出版社 | 刊行年 | 頁 数 |
マルコム・マクファーソン | 「墜落!の瞬間」 | 青山出版社 | 1999年 | 245頁〜256頁 |