1987年11月15日午後2時16分頃、アメリカ・コロラド州デンバー発アイダホ州ボイシ行きコンチネンタル航空のDC-9-14(N626TX)がデンバー(Denver)で離陸直後氷結により失速し、滑走路の右側に墜落した。事故当時現場の天候は雪で、気温は氷点下であった。
この事故で乗員乗客計82名のうち28名が死亡、28名が重傷、25名が軽傷、1名は無事であった。
NTSBは、事故機が除氷から離陸までに27分経過していたにもかかわらず、氷結のおそれのある環境下で除氷から離陸までに20分以上要した場合については再び除氷を行うように定められたコンチネンタル航空の社内規程に機長が従わずそのまま離陸をした点
、副操縦士が過大な離陸時の引き起こし操作を行った点を主要な事故原因とし、その他の要因として、管制塔との交信が不適切で混乱したことが離陸の遅れにつながった点、機長及び副操縦士の飛行経験が不足していることなどを指摘している。ちなみに機長はDC-9の機長としての飛行時間が33時間しかなかった。副操縦士はジェット機の飛行時間が36時間しかなく、その全てがDC-9のものであった。