1986年3月31日午前9時15分、メキシコ・メキシコシティー発ハリースコ経由アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス行きメキシカーナ航空(MXA)940便ボーイング727-264(XA-MEM)が、メキシコシティーを離陸15分後、メキシコシティーの北西約150Kmの同国マラヴァティオ(Maravatio)近郊の山岳地帯に墜落した。この事故で乗員8名、乗客159名、計167名全員が死亡した。
離陸時に左主脚ブレーキが加熱し、主脚が格納された後にタイヤがその熱により膨張して破裂したことで、左翼の燃料パイプ、油圧系統が切断され、同時に電気系統も損傷した。これにより左翼は炎に包まれ、加えて客室は急減圧に見舞われ、操縦も困難となり墜落に至った。