1983年10月11日午後8時53分頃、アメリカ・イリノイ州スプリングフィールド発同州カーボンデール行きエア・イリノイ701便ホーカシドレーHS-748-FAA Srs. 2A（N748LL）が、カーボンデール空港に着陸進入中に 同州Pickneyville墜落した。
この事故で乗員3名、乗客7名、計10名全員が死亡した。
事故機は離陸2分後、第1（左）発動機に故障が発生したが、副操縦士は誤って第2（右）発動機を停止した。すぐに再始動が繰り返し試みられたが失敗に終わり、機長はバッテリーで電気系統を動かして目的地に向かうことを決めた。離陸約31分後、到着予定時刻約8分前の時点でバッテリーが尽きた。電気系統を喪失し、計器類が使えなくなった事故機は、悪天候のため位置が確認できないまま迷走し、180度も旋回した後、墜落した。マニュアルにはバッテリーは約30分しかもたないことが記されていたが、機長は故障した発動機の整備の便宜を考え、目前の出発空港に引き返すことはせず、同社の本拠地である目的地への飛行を強行した。
事故機は1972年に製造された。