1983年1月11日午前2時52分、アメリカ・シカゴ発同国デトロイト経由同国ロサンゼルス行きユナイテッド航空2885便DC-8-54F(N8053U)貨物機がデトロイトを離陸直後に墜落炎上した。
この事故で乗員3名全員が死亡した。
事故機は離陸直後から異常なピッチ角をとり、1000フィートまで上昇したときに右に傾きながら急降下して墜落した。
NTSBは、パイロットがチェックリストに定められた手順に従わず、エレベータートリムの修正をし忘れたことが異常なピッチ角が生じた原因であることを指摘し、離陸約2分前に副操縦士とセカンドオフィサー(航空機関士)が席を交代し、副操縦士の資格のないセカンドオフィサーが操縦を担当したことがエレベータートリムの修正を失念したことに関係していると指摘している。
事故機は1968年に製造された。
◎関連文献(刊行年順) |
著者名 | 書 名 | 出版社 | 刊行年 | 頁 数 |
デヴィッド・ビーティ | 「機長の真実」 | 講談社 | 2002年 | 237頁〜242頁 |