1980年8月26日午前6時29分、インドネシア・バンジャルマシンから同国ジャカルタに向かっていたBouraq Indonesia Airlines(機体は遠東航空からのリース機)のビッカーズ812バイカウント(PK-IVS)が、着陸進入中にジャカルタの北東約26km地点の沼に墜落した。
この事故で乗員6名、乗客31名、計37名全員が死亡した。
午前6時4分に運航乗務員はメイデイを発し、機体が振動し出したことを伝えた。管制官はフォッカーF-28を事故機に近づけるよう誘導した。午前6時28分、F-28は事故機の右昇降舵に問題があることと、左に落下し始めたことを管制官に報告した。事故機は右昇降舵が分離した後、コントロールを喪失し墜落した。
昇降舵タブの機構の栓が飛行中に破損したことが事故原因であった。破損した部分は21000時間ごとに交換が必要であったが、交換されないまま33000時間使用されていた。
事故機は1958年に製造された。