1980年3月14日午後11時頃、ニューヨーク発ポーランド・ワルシャワ行きLOTポーランド航空7便イリューシンIL-62(SP-LAA)が、ワルシャワのオケシー空港に着陸進入中、着陸復行しようとして滑走路端から0.8Km地点の要塞の堀に墜落した。この事故で乗員10名、乗客77名、計87名全員が死亡した。
事故機は、着陸進入中、ギアが固定しない警告灯が点灯したため、着陸復行のためにエンジン推力を上げたところ左内側の第2エンジンが破裂し、その破片は他のエンジン2基に吸い込まれ損傷を与えるとともに、方向舵と昇降舵のコントロールケーブルを切断した。そのためにコントロールを失い墜落に至った。