事故詳細

(事故No,19760815a)

 1976年8月15日、エクアドル・キトから同国クエンカに向かっていたSAETAのビッカーズ・バイカウント785D(HC-ARS)が巡航中にアンデス山脈に墜落した。
 この事故で乗員4名、乗客55名、計59名全員が死亡した。
 事故機は予定された航路上を巡航中に行方不明になった。事故直後の捜索活動では墜落現場を発見することが出来ず捜索は打ち切られた。2003年2月17日、エクアドル政府は登山中に事故機と思われる残骸を目撃したとの登山者の証言を受けて、再度山岳隊による捜索活動を開始し、2003年2月18日、墜落現場を確認した。墜落現場は同山の通常の登山ルートから外れており、そのため事故から26年6ヶ月に渡り発見されなかった。最初に現場を発見した登山者は、2003年2月15日、新たな登山ルートを調査している途中で、普段登山者が足を踏み入れない墜落現場に到達した。
 墜落現場はキトから約80マイル南方にある同国最高峰のチンボラソ火山(標高6310m)の山頂から約200m下の地点で、機体の残骸や一部の遺体、荷物等が氷に埋もれた状態で発見された。
 事故機が消息を絶ったことについて同国内では当時、麻薬組織に乗っ取られたとの憶測も飛び交っていた。
 事故機は1958年に製造された。


(C)2003 外山智士
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