1974年9月11日午前7時35分、アメリカ・サウスカロライナ州チャールストン発同国ノースカロライナ州シャーロット経由同国イリノイ州シカゴ行きイースタン航空212便DC-9-31(N8984E)が、シャーロットのダグラス空港に最終進入中、滑走路の手前約5Kmの地点の畑に墜落した。
この事故で乗員4名、乗客78名、計82名のうち乗員2名、乗客70名、計72名が死亡し、乗員1名、乗客8名、計9名が負傷、乗員1名が怪我もなく無事であった。
事故機のパイロットは墜落の約2分半前までウォータゲート事件等の雑談に没頭し、計器のモニターが疎かになっていた。事故機はビジュアルアプローチで進入中であったが、途中で霧のため視程が低下し計器着陸方式に切りかえようとして手間取っていた。パイロットは海面上の高度と、空港標高上の高度を勘違いしたうえに、高度計を誤読して自機が実際よりも400mも高い位置にあると勘違いした。さらには作動したGPWSの警報を無視し降下しつづけ墜落に至った。
◎関連文献(刊行年順) |
著者名 | 書 名 | 出版社 | 刊行年 | 頁 数 |
デビッド・ゲロー | 「航空事故」(増改訂版) | イカロス出版 | 1997年 | 129頁〜130頁 |
宮城雅子 | 「大事故の予兆をさぐる」 | 講談社(ブルーバックス) | 1998年 | 55頁〜56頁 |