1974年4月4日午前2時35分、ボツワナ・フランシスタウン発のWenela Air ServicesのDC-4(A2-ZER)が、緊急着陸のための着陸進入中にフランシスタウン近郊に墜落した。
この事故で乗員4名、乗客80名、計84名のうち、乗員3名、乗客75名、計78名が死亡した。
事故機は午前2時33分にフランシスタウン空港を離陸した。離陸直後エンジンの温度計が上昇し始め、上限値を超えても上昇し続け、バックファイヤーが発生した。フランシスタウン空港に引き返すことを決め進入を開始したが、降下し続け、滑走路の手前約3600mの地点に激しく接地した。事故機は数本の木々に衝突し、炎上した。
燃料に種類の異なる燃料が混入していたことにより、4基のエンジン全てがオーバーヒートを起こして推力を喪失したことが事故原因であった。DC-4には燃料として航空ガソリン(Avgas)が使用されていたが、燃料タンクのひとつに誤ってジェット燃料のA1燃料(Avtur)が積載されたため、燃料全体の25〜30%がA1燃料となりオーバーヒートを引き起こした。
事故機は1944年に製造された。