1974年1月30日午後11時40分頃、ニュージーランド・オークランド発アメリカ領サモア諸島ツツイラ島パゴパゴ経由アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス行きパンアメリカン航空806便ボーイング707-321B(N454PA)が、パゴパゴで最終進入中にパゴパゴ空港の滑走路手前約1100mの地点に墜落した。
この事故で乗員10名、乗客91名、計101名のうち、乗員10名、乗客87名、計97名が死亡し、乗客4名が負傷した。
NTSBは、事故後、決心高度以下になっても降下率を緩めなかったパイロットミスが事故原因であると報告したが、その後再調査を行い、パイロットミスは否めないものの、事故機が墜落直前に上昇気流から下降気流への急激な気流の変化に見舞われていたことを指摘した。
事故機は着陸体勢のまま熱帯雨林に墜落しており、副操縦士が墜落の衝撃で死亡した以外は、墜落直後は全員が生存していたと見られる。その他の死者は、墜落後の火災あるいは、火災により発生した煙に巻かれたことによって死亡していた。