事故詳細

(事故No,19730930a)

 1973年9月30日午後8時40分、アエロフロート航空のツポレフTu-104B(SSSR-42506)が、ソビエト連邦(当時)・ロシア共和国スベルドロフスク(当時:現エカテリンブルグ)の空港を離陸直後に空港の南西8Kmの地点に墜落した。
 この事故で乗員8名、乗客100名、計108名全員が死亡した。
事故機の水平儀は電源が切れていたために正しい表示をしていなかったが、パイロットは予備の水平儀を用いずにこの水平儀を過信し、操縦を続けた。不運にも天候が悪く夜間の雲中飛行であったため、パイロットにとって水平儀の異常に気付くことも自機の正しい姿勢の把握も困難な状況となった。電源が切れていた原因が故障かミスによりスイッチが切られたためかは特定できなかった。墜落直前に乗員が水平儀の異常に気付き、電源が入れ直された形跡が確認されたが、墜落に間に合わなかった。


(C)2001 外山智士
ホームページに戻る 民間航空データベーストップページに戻る 世界の航空事故総覧トップページに戻る 全件表示に戻る 年代別検索に戻る 航空会社別検索に戻る 機種別検索に戻る 事故発生国別検索に戻る