事故詳細

(事故No,19730305a)

 1973年3月5日午後1時50分頃、スペイン領バレアレス諸島マヨルカ発イギリス・ロンドン行きイベリア航空504便DC-9-32(EC-BII)とスペイン・マドリード発イギリス・ロンドン行きスパンタックス航空のコンベア990Aコロナド(EC-BJC)がフランスのナント南東のラ・プランシュ村上空29000ftで空中衝突した。
 この事故でイベリア航空機が墜落して乗員7名、乗客61名、計68名が全員死亡した。スパンタックス航空機の乗員乗客計106名は無事であった。
 事故当時フランスの管制官はストライキ中でフランス軍が管制業務を代行していた。管制官は近接する航空機が同高度を飛行しているにもかかわらず、高度変更の指示を与えることなく、空域内の航空機の位置関係を把握することも怠っていた。また、スパンタックス航空機は、管制官の許可を得ることなくVOR局近傍の航空路上で旋回待機しており、この点も事故の原因となった。


(C)1999-2001 外山智士
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