1973年2月21日午後2時10分頃、トリポリ発ベンガジ経由エジプト・カイロ行きリビアン・アラブ航空114便ボーイング727-224(5A-DAH)が、シナイ半島上空でイスラエル空軍の攻撃を受け墜落した。この事故で乗員9名、乗客104名、計113名のうち乗員8名、乗客100名、計108名が死亡し、乗員1名、乗客4名、計5名が重軽傷を負った。
事故機は航路を東南東に約150Km逸脱しており、イスラエル領空に迷い込んでいた。航路逸脱の原因は、強い追い風にあおられたことと、カイロの無線標識の故障、カイロアプローチの管制レーダーの故障、さらには当日は雲に覆われて地上を確認し難い天候であったことなどが複合していると考えられている。