1972年12月20日、シカゴ・オヘア空港で着陸後タキシング中のデルタ航空945便コンベア880-22-2(N8807E)と離陸滑走中のノース・セントラル航空575便DC-9-31(N954N)が、滑走路上で接触し、ノース・セントラル機が墜落し、同機に乗っていた10名が死亡した。
事故の直前ノースセントラル機は衝突を回避すべくかろうじて離陸したが、デルタ機の垂直尾翼に接触して滑走路上に墜落した。
事故原因は、デルタ機が管制塔に指示された待機場所「32pad(このときの管制官の意図では32Rのこと)」を「32L」と勘違いして、管制塔の指示にない移動をしたことにあるとされている。事故当時、空港周辺は霧に覆われており視界が悪く、管制塔から航空機の動きは把握できなかった。
◎関連文献(刊行年順) |
著者名 | 書 名 | 出版社 | 刊行年 | 頁 数 |
宮城雅子 | 「大事故の予兆をさぐる」 | 講談社(ブルーバックス) | 1998年 | 53頁〜54頁 |