事故詳細

(事故No,19720615a)

 1972年6月15日午後2時頃、シンガポール発タイ・バンコク経由香港行きキャセイパシフィック航空700Z便コンベア880-22M-21(VR-HFZ)が、バンコクを離陸後、ベトナム南部上空高度29000ftを巡航中に空中爆発を起こし、同国プレイクのジャングルに墜落した。この事故で乗員10名、乗客71名、計81名全員が死亡した。
 貨物室に仕掛けられた爆弾が爆発し、飛び散った破片が垂直尾翼を直撃し尾翼を損壊した。同時に爆風により右翼が損壊して引火、床下ではコントロールケーブルも損傷したため操縦が著しく困難となり墜落に至った。
 タイ警察は、爆弾は犠牲となった女性乗客の婚約者が、その女性と女性の娘を殺害して保険金を詐取することを目的に仕掛けたものとして、この男を逮捕したが証拠不十分で2年後に釈放した。


(C)1999-2001 外山智士
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