1971年6月6日午後6時10分、カリフォルニア州ロサンゼルス発ユタ州ソルトレークシティー経由ワシントン州シアトル行きフューズ・エアー・ウエスト706便DC-9-31(N9345)が、ロサンゼルスを離陸約10分後、近傍を飛行中のアメリカ海兵隊F-4Bファントム(151458)と空中衝突し、両機ともサン・ガブリエル山地に墜落した。
この事故で、DC-9の乗員5名、乗客44名、計49名全員が死亡し、ファントムのパイロット1名が死亡し、1名が無事であった。
NTSBは、両機の外部監視と回避操作に怠慢があったとしながらも、回避操作が時間的に難しかったことも認めた。また、海兵隊機が航空管制センターから進入許可を受けないまま空域内に侵入していたことやトランスポンダーが故障して周囲が認識しにくい状態であったことなどが指摘された。
この事故を契機に軍用機の大部分は計器飛行方式で飛行するようになった。