1969年9月21日、アメリカ・イリノイ州シカゴからメキシコ・メキシコシティに向かっていたメキシカーナ航空のボーイング727-64(XA-SEJ)が、着陸進入中メキシコシティ近郊のLake Texcocoに墜落した。
この事故で、乗員7名、乗客111名、計118名のうち乗員5名、乗客22名、計27名が死亡した。
事故機はメキシコシティ・Juarez国際空港の滑走路23LへのILSアプローチの許可を受けて進入中に、突然高度を喪失し、滑走路の手前約1500mの地面に衝突した。主脚部分までの前方部の胴体は再び浮揚したが、鉄道軌道用の土手に激突した。事故当時の機体は、脚下げ、フラップ30度、リーディングエッジスラット展開、スポイラー格納、スタピライザートリム10.25ユニット機首上げに設定されていた。
フライトデータレコーダーは、事故の2日前に誤った形で搭載されたため、データは回収できず、コックピットボイスレコーダーは、機体から取り外されており、搭載していなかった。結局事故原因は明らかにならなかった。
事故機は1966年に製造された。