1969年9月9日午後3時29分、アメリカ・マサチューセッツ州ボストン発同国インディアナ州インディアナポリス経由同国ミズーリ州セントルイス行きアルゲニー航空(USエアーの前身)853便DC-9-31(N988VJ)と訓練飛行中のパイパーPA-28-140チェロキー(N7374J)が、インディアナポリスの南東約15Km地点、高度約1080mで空中衝突し、両機ともインディアナ州ロンドン近郊に墜落した。
この事故でアルゲニー航空機の乗員4名、乗客78名、計82名全員とパイパー機の練習生1名の合計83名が死亡した。
アルゲニー航空機は、衝突の14秒前まで雲中におり、即座に回避操作を行なっても、回避は難しかったと推測された。目撃情報などによると、両機とも回避操作を取った形跡がなく、計器類のモニターなどが重なって、機外の見張りが手薄になっていたものとみられた。パイパー機の主翼から左舷にかけての部分が、アルゲニー航空機の垂直尾翼に衝突しており、アルゲニー航空機はこの衝突で垂直尾翼を失い、バランスを失して墜落した。