1968年12月2日午前9時36分、アメリカ・アラスカ州アンカレッジ発同国同州イリアムナ行きWien Consolidated Airlines55便フェアチャイルドF-27B(N4905)が、着陸進入中にアラスカ州Spotsy Lakeに墜落した。
この事故で乗員3名、乗客36名、計39名全員が死亡した。
事故機は、強風下のイリアムナに着陸進入中、高度11500ftで、右主翼の外側と、垂直尾翼と水平尾翼の結合部と、左主翼の一部が相次いで脱落し、回復不能なスピンに陥った。
飛行中に構造部が脱落した原因は、極めて強い乱気流に遭遇したことにあった。この乱気流については予報されておらず、パイロットもその存在を知らなかった。また、残骸調査の結果、右主翼の破損が発生したWS197のエリアには、以前から疲労亀裂が存在しており、強度が弱くなっていたことが分かった。不正確な気象予報と不適正な整備が競合して惨事を引き起こした。
事故機は1959年に製造された。