1968年9月11日午前10時30分頃、フランス・コルシカ島アジャッシオ発同国ニース行きエールフランス1611便シュッド・アビアシニオン・カラベル3(F-BOHB)が、ニース空港の南約40Kmの地中海に墜落した。
この事故で乗員6名、乗客89名、計95名全員が死亡した。
パイロットは、レーダーアウトの約3分前に管制官に機内で火災が発生したことを告げ、最後の交信では、このままでは墜落することも伝えていた。事故機の残骸は水深2300mの海底に沈んだが、2年にも及ぶ回収作業の結果10トン弱の残骸が回収された。残骸の調査の結果、火元は右側ギャレー・ラバトリー付近とみられ、温水器かごみ箱が有力視された。また調査の結果、墜落の直前には何らかの理由で操縦不能に陥っていたことも分かった。