1968年9月3日午後8時30分、東ドイツ(当時:現ドイツ)・ドレスデン発ブルガリア・ブルガス行きBulair TABSOのイリューシンIL-18E(LZ-BEG)が、着陸進入中にブルガス近郊に墜落した。
この事故で乗員7名、乗客82名、計89名のうち乗員5名、乗客42名、計47名が死亡した。
事故機は、雷雨や低い雲などの乏しい気象条件下で着陸進入を行っていた。RUS NDBを午後7時18分に高度5400mで通過、割り当てられた高度2400mに向けて降下を継続しながら、午後7時24分にはTRG VORを通過し、Lyulyakoroに向けて進入を続けた。しかし、運航乗務員は雲の下に降下しようと試みたために滑走路手前に墜落した。悪天候の下、規定に反してビジュアルアプローチを完遂しようとしたことが事故原因とされた。
事故機は1966年に製造された。