事故詳細

(事故No,19680503a)

 1968年5月3日午後4時50分、アメリカ・ヒューストン発同国テキサス州ダラス経由同国テネシー州メンフィス行きブラニフ・インターナショナル航空(本社:アメリカ)352便ロッキード188Aエレクトラ(N9707C)が、巡航中にテキサス州コルシカーナの南西約30Kmの農地に墜落した。
 この事故で、乗員5名、乗客80名、計85名全員が死亡した。
 機長は、航路上に存在する積乱雲群を回避しようとせず、若干西寄りに進路を変更し、かわしながら横切ろうとした。ダラスフォートワース管制センターは積乱雲群の東側を回避するように提案したが、機長は聞き入れなかった。管制センターは再度極めて危険な選択である旨警告したが、事故機はそのまま飛行し続けた。しばらくしてあまりの悪天候に事故機は引き返そうとしたが、強烈な乱気流の中で旋回をした際に、右翼の付根付近に設計荷重以上の力が加わり、これを発端に右翼、左翼、胴体尾部などが空中分解した。落下の途中で燃料タンクが破損、炎上しながら墜落した。


(C)2001 外山智士
ホームページに戻る 民間航空データベーストップページに戻る 世界の航空事故総覧トップページに戻る 全件表示に戻る 年代別検索に戻る 航空会社別検索に戻る 機種別検索に戻る 事故発生国別検索に戻る