1968年4月20日午後6時50分頃、南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ発ナミビア・ウィントフック経由ルアンダ経由イギリス・ロンドン行き南アフリカ航空228/129便ボーイング707-344C(ZS-EUW)が、ナミビアのウィントフック(Windhoek)のJ.G.ストゥリドッム空港を離陸直後に滑走路端から約5Kmの地点に墜落した。
この事故で乗員12名、乗客116名、計128名のうち乗員12名、乗客111名、計123名が死亡し、乗客5名が重傷を負った。
機長が離陸後すぐにギアアップ、フラップアップ、上昇推力設定を行なったため機体が失速したことが直接の事故原因であった。また副操縦士は計器のモニターが充分でなかったため、失速に気付かなかった。間接的な原因としては、地上物標が見えない状況で機体の状況が直感的に把握できなかったこと、パイロットがアフターテイクオフチェックリストのチェックに気を取られていたこと、昇降計が新しいタイプのもので機長が慣れていなかったおそれがあること、高度計が誤読を招きやすいものであったことなどが指摘された。
本件事故を契機に、フラップアップの最低高度をこれまでの400ftから1000ftに改め、特別な事情がない限り2000ftまではフラップを上げないことになった。