1967年6月4日午前10時10分頃、スペイン領バレアレス諸島パルマ・ド・マヨルカからイギリス・マンチェスターに向かっていたミッドランド航空（本社：イギリス）のDC-4（実際にはDC-4をカナダで改造したカナデアC-4アーゴノート）（G-ALHG）が、マンチェスターのリングウェー空港で着陸復行中、滑走路端から約8Km地点のストックポートの市街地の空き地に墜落した。
この事故で乗員5名、乗客79名、計84名のうち、乗員3名、乗客69名、計72名が死亡、乗員2名、乗客10名、計12名が負傷した。
事故機は、着陸進入中右翼の2基のエンジンが不調となり、着陸復行しようとしていた。事故機の2基のエンジンが不調となったとき、うち1基のプロペラは風車状態となり、飛行特性が高度維持できないほどになっていたことが分かった。エンジン不調の原因は燃料タンクの切り替えレバーの操作ミスにより、燃料が必要なタンクの燃料が空になったことにあった。カナデアC-4のこのレバーの配置や形状は操作ミスを招きやすく、同種のトラブルが本件事故前から起こっていた。