1967年3月13日世界標準時午後5時10分、南アフリカ共和国ポートエリザベス発同国イーストロンドン行き南アフリカ航空406便ビッカーズ818バイカウント(ZS-CVA)が、着陸進入中にイーストロンドンの沖合約35kmの海上に墜落した。
この事故で乗員5名、乗客20名、計25名全員が死亡した。
事故機は悪天候下をイーストロンドンに向けて着陸進入中であった。事故機からの最後の交信は高度2000ftで海岸線を視認した旨を報告するものであった。しかし、その約1分後に事故機は海上に墜落した。
事故調査の結果、空中分解、操縦系統・操縦翼面の故障、エンジンの複数基の故障、計器の故障、爆発の発生、火災の発生、悪天候、パイロットエラーは事故原因から除外することが出来たが、事故原因を確定するに足りる十分な証拠は得られなかった。しかし、機長が突然心臓発作に見舞われて、機体のコントロールが乱れ、副操縦士が十分にコントロールを回復できるだけの時間的な余裕がなかったことは、事故の原因として除外できないと報告書は述べており、事故調査官はこれが事故の原因であったと考えていたと思われる。
なお、後に本件の真の原因については、空中分解であったのではないかと噂された時期もある。
事故機は1958年に製造された。