1967年3月5日午後8時7分、アメリカ・イリノイ州シカゴ発同国インディアナ州ラファイエット経由同国オハイオ州シンシナティ経由同国インディアナ州コロンバス経由同国オハイオ州トレド経由同国ミシガン州デトロイト行きLake Central Airlines527便Convair CV-580(N73130)が、巡航中にオハイオ州Marseilles近郊に墜落した。
この事故で、乗員3名、乗客35名、計38名全員が死亡した。
事故機は午後7時35分にコロンバス・Municipal空港に到着し、午後7時52分にはトレドに向かって出発した。午後8時5分頃、事故機は割り当てられた巡航高度10000ftから6000ftに変更する許可を得て、高度8000ftと7000ftの通過を報告した。降下を開始した直後、第2エンジンのプロペラブレード4枚全てが脱落し、第2プロペラブレードは胴体に貫通した。右方へのヨーイングが発生し、胴体は貫通した線に沿って分解し、事故機は墜落した。
事故調査の結果、第2エンジンのプロペラの油圧ピッチコントロール機構のトルクシリンダーが破損し、フロッププレッシャーオイルが喪失したために、フロップピッチロックが有効に作動するにはあまりに早すぎる割合でプロペラブレードが低いピッチ角に動き、これにより、プロペラは制御不能なオーバースピードに陥って、プロペラブレードが過負荷により分解したことが判明した。
事故調査報告書は、第2エンジンのプロペラの製造過程においてトルクピストンの窒化工程を省略したことと、工程の省略を発見できなかった品質管理体制の不備が事故原因であるとしている。
事故機は1952年に製造された。