1966年1月28日午後5時50分、西ドイツ(当時)・フランクフルト発同国ブレーメン行きルフトハンザドイツ航空5便コンベアCV-440-0(D-ACAT)が、ブレーメン空港近郊で着陸復行中に墜落した。
この事故で乗員4名、乗客42名、計46名全員が死亡した。
事故機は濃霧の中を着陸進入中にオーバーシュートとなり、着陸進入を中止した。着陸復行のために低高度で旋回を行った際に、ピッチ角が30〜60度となって失速し、左主翼から墜落した。
フライトディレクターの1つが故障していたものと見られ、パイロットはグライドパス上に機体を維持することが出来ず、有視界飛行に移行した後も高度の評価を誤り、進入がオーバーシュートする原因となった。失速は誤った操縦操作によって引き起こされたものと推測され、その操作はパイロットのうちの1名の突然の体調不良によるものである可能性が指摘された。コンベアCV-440型の貧弱な失速性能と、計器気象状態下において失速を制御することの尋常ではない困難さと、失速から回復するために必要な高度が事故機にはなかったことなどが競合し、パイロットは遂にコントロールを取り戻すことが出来なかった。
事故機は1958年に製造された。