（事故No,19660124a）
1966年1月24日午前8時頃、インド・ボンベイ発スイス・ジュネーブ経由イギリス・ロンドン行きエアインディア101便ボーイング707-437（VT-DMN）が、ジュネーブ空港に進入中フランスのモンブラン山頂付近に墜落した。
この事故で乗員11名、乗客106名、計117名全員が死亡した。
原因は、事故機の機長が事故直前にジュネーブの管制官に、自機の現在位置をモンブランの横あたりか確認した際の管制官の応答「モンブランまで（手前の意味）5マイル」をモンブランの横5マイルと勘違いして、モンブランを通過したものとして降下を開始したために高度不足となり墜落したものである。事故機のVORの受信機の1つが故障しており、正確な自機の位置の把握が困難になっていたことや、事故発生時は、夜明け直後であり、事故機がホワイトアウト現象に遭遇したことなども事故を誘発したと見られる。