1964年5月7日午前6時49分、アメリカ・ネバダ州リノ発同国カリフォルニア州ストックトン経由同国同州サンフランシスコ行きPacific Air Lines773便Fairchild F-27A(N2770R)が、降下中にカリフォルニア州San Ramon近郊に墜落した。
この事故で乗員3名、乗客41名、計44名全員が死亡した。
事故機はストックトンを離陸後、午後6時48分に副操縦士の声で機長も自身も銃撃された旨の交信があり、そのまま消息を絶った。その直後に制御不能な急降下に入った事故機は、サンフランシスコ国際空港から26マイル離れた地点に墜落した。27歳の男性乗客が、リボルバー(回転式連発拳銃)と幾つかのカートリッジ(6発の銃弾が装填可能)を所持して搭乗しており、墜落現場で発見されたカートリッジには空になったものが含まれていた。この乗客は自らに10万5千ドルの生命保険をかけていた。飛行中に機長、副操縦士ともこの乗客に銃撃され、操縦出来なくなったことが事故原因と推定された。この乗客は1960年のオリンピックにフィリピンのヨットチームの一員として出場した経歴を持っていた。
事故機は1959年に製造された。