事故詳細

(事故No,19640328a)

 1964年3月28日午後10時39分頃、イタリア・ローマ発同国ナポリ行きアリタリア航空45便ヴィッカーズ785Dバイカウント(I-LAKE)が、最終進入中に同国Somma山中に墜落した。
 この事故で乗員5名、乗客40名、計45名全員が死亡した。
 事故機はローマ・フィウミチーノ空港を午後10時10分に出発し、7000ftまで上昇し、巡航に入った。午後10時32分、5000ftへの降下を許可され、後に4000ftまで許可された。最後の交信は、午後10時37分、LD NDBを通過し、ダイレクト・ビジュアル・アプローチに入る際に交わされたものであった。ダウンウインドレッグでの旋回で、事故機は激しいにわか雨の空域に突入した。午後10時39分、事故機は、機首方位90度でバンク角20度の左旋回の姿勢でSomma山の標高610m地点に墜落した。
 最低条件を満たさない視程の中、ビジュアルアプローチを中止せずに継続したこと、自機の現在位置を誤り左旋回を開始するのが遅れたことなどが事故原因とされた。
 事故機は1957年に製造された。


(C)2004 外山智士
ホームページに戻る 民間航空データベーストップページに戻る 世界の航空事故総覧トップページに戻る 全件表示に戻る 年代別検索に戻る 航空会社別検索に戻る 機種別検索に戻る 事故発生国別検索に戻る